あの頃へ

君と出会い
僕は今まで観なかった
ラブストーリーの映画を観るようになり

韓国映画の作品を知った
日本の作品とは違うカメラアングル
ストーリーの展開に夢中にさせられた

二人で足を運び観た映画
どの作品を観ても、いつしか
スクリーンの向こうの主人公の演じる物語が
二人の関係に重ねてしまい
止める事も出来ずにその場で涙を零し
声を詰まらせ泣いてしまった

スクリーンの物語はラストは
ハッピーエンドで終えるけれど

僕達の未来は悲しくも
そうでは、なかった ······


いつか、忘れよう
良い想い出として胸の奥にしまおう

忘れたくても、忘れられずにいる
自分が哀れにさえ思う日もあった

時々、夢にさえ出てしまう
でも夢の中でも君に逢えるのならと
その夢の続きを観たくなる

不思議な事に夢の中で
まるでデジャブ、タイムトラベルの
ように繰り返される途中に

君は、僕の耳もとで小声で呟いた
ここは、パラレルワールドだから
向こうの世界とは違うのよ

何度でもやり直せる
幾通りものラストがあるのよ

そうか、現実の今の世界では無くとも
二人の気持ちが繋がってさえいれば
パラレルワールドの別の次元で一緒に
いられるんだね

ありがとう、教えてくれて
君には教えてもらってばかりだよ

本当に、 ありがとう