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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③    

レジャー/旅行

こんばんは!17日(月)は、北日本と北陸では雪や雨となるでしょう。

西日本の日本海側も雲が多く、夕方頃から雨や雪となる所が多い見込みです。
東日本から西日本の太平洋側は概ね晴れるでしょう。
南西諸島は曇りや雨となる見込みです。

輝く沢を登る
紅葉に包まれ進む
いくつもの滝を越えて
絶景の広がる頂へ

              きらめく水の山
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              北海道 斜里岳

〇登山ガイド 伊藤典子さん

登山ガイドの伊藤典子さん。
知床の自然に魅了され、13年前、斜里岳の麓の町に移り住みました。
その後ガイドとなり、山の魅力を伝えています。

*撮影:9月下旬

前回は斜里岳や斜里平野の斜里の意味が芳(よし)の生えている場所という
意味を知りましたところまでの紹介でした。
今回は斜里岳のお水が育む地域の特産についての紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 山が育むサケ

山の水に恵まれた斜里平野。
ここには清らかな水が育む地域の特産があります。

鮭です。
毎年秋になると、沢山の鮭が産卵の為に遡(さかのぼ)ってきます。
斜里岳の麓、斜里町(しゃりちょう)は鮭の町として知られています。

*資料提供:斜里町産業部水産林務課

鮭漁は人の手で孵化させ、放流するなどの努力によって支えられてきました。
しかし、その数は年々減少。

そこで近年鮭の遡上(そじょう)を助ける為の試みが始まりました。

〇男性の方

〇魚道(ぎょどう)

「移動式の魚道です。
 これが鮭の通り道です。
 川の隙間を鮭が上って行く。
 最終的にはここに出てくる訳ですね」

〇斜里川を考える会 笠井文考さん

「段差を小さくしてあげる。
 水の道を造ってあげる。
 というのが、この魚道の大きな役割です」

下流に大きな段差があると、鮭が川を上れず、
産卵に適した場所まで辿(たど)り着けません。

*資料提供:国立高専機構 香川高等専門学校 高橋研究室

そこに魚の通り道を設置すると、段差で乗り越えられるようになるのです。

産卵出来る場所を上流へと広げることで、
川で生まれる鮭を増やしたいと考えています。

「鮭は山と川と海を繋ぐ生き物です。
 その鮭がこうした形でより、川の上流に行くことで、
 地域の自然がより豊かになって欲しいなと思います」

山からの水が育む自然の恵み。
より豊かにする為の人々の地道な営みが続きます。

登山口から3時間余り、随分沢の流れが細くなりましたねぇ。

「そうですね~、沢山渡渉(としょう)してきましたが、
 もう一跨ぎで越えられるぐらいね細くなりましたね」

「あっ、上はもう水流れてないですね~。
 ここが沢の始まりの場所ですね」

え?始まりの場所?

ほんとだ、石の下から水が沁み出してる。
こんな小さな流れから始まってたんだ~。

「沢から離れて、尾根の方に向かって上がって行きますよ」

この辺りは、もう紅葉も終わり。
枯れた枝が目立つ。

足元には岩の欠片(かけら)がいっぱい。

歩きずらい。

「崩れやすいので、小股で歩いて行きましょう」

滑らないように注意してっと。

「あっ、飛んでった」

〇オジロワシ

尾っぽが白いオジロワシ。
翼を広げると2m以上もあるんだって~。
気持ち良さそうだな~。

「はい、到着しましたよ~」

ようやく稜線まで登って来た。
標高は1400m。

「そしたらちょっと後ろを振り返ってみましょうか~?」

いい眺めですね~。

「右手の方に見えるのは屈斜路湖」

〇屈斜路湖

「火山で出来た湖になってます。
 で、左手の方に見えるのが摩周湖です」

〇摩周湖

「霧の摩周湖で有名ですね~」

「はい、こちらを見てくださ~い。
 はい、山頂、目の前ですよ~」

もう一息。

森林限界を超え、周りは背の低い木ばかり。

「ハイマツになります。
 あの、こういう山の高い所ですとか、風も強いので、
 大きくなれないんで、背の低くなって生えているような」

「あっ、足元をちょっと見てください。
 コケモモの実がありますね~」

〇コケモモ

真ん丸の赤い実、可愛らしいですね~。

「周りにハイマツがあるので、ちょうどハイマツがね、
 風から守ってくれて、それでこの下の所に
 こういう風に生えることが出来るんですね~」

こんな可愛い植物が厳しい山の上で見られるのはハイマツのお陰なんだぁ。

ここからは見晴らしのいい稜線を行(ゆ)く。

わ~、大きく崩れてますね~。

「はい、ここ右側ね、切れ落ちてるので、足元注意して歩いて来てください」

こわ~い、下まで100m以上はありそう。
足元をしっかり見て確実に。

ここさえ乗り切れば山頂。
でも、結構急な登りが待ってる。

岩だらけだ~。

「もう一息ですよ~」

よいしょっと、あ~。

出発から4時間半、標高1547mの頂へ。

今回は斜里岳の頂上に到着の手前までと致します。
次回は頂上から眺められる眺望と斜里岳への想いをガイドの伊藤さんに
語っていただきます。

  • gen_rin

    gen_rin

    2022/01/18 00:38:04

    こんばんは!既に火曜日ですね。
    現在はお月様が美しいですよ、ももさん、月曜日をお疲れ様でした。
    お忙しいところ、コメントをありがとうございます。
    良いことをおっしゃりますね。
    はい、個性がありますね。
    場所、標高、形でも随分と変わりますね。

  • もも

    もも

    2022/01/17 23:43:25

    どこの山もにたりよったりかと思ったらだめねぇ~
    ちゃんと個性があるんですねw