今回は映画でも音楽でもなく、RedBullのWebサイトです。

このサイトの秀逸なところは、Topページが実質コラムで埋め尽くされていて、商品自体の宣伝的な内容がほとんどないこと。

RedBull自体の商品構成自体は比較的シンプル。

そしてこれは私の想像ですが、結局こまかい科学的な機能なんてアピールしたところで、大半の人には理解などできないし、そんな細かくか科学的に知りたいとも誰も思っていない。

スポーツドリンクやエナジードリンクなんて、所詮はイメージ商品。仮に本当にRedBullに特異的な効果があったとしても、そんな機能性なんて、健康が気にになるからチョロッと運動しますなんてレベルの人には分からない。わかるほど、そもそも動いてない。

だから、そんなグダグダ商品のことを語るよりも、「RedBullを手にする自分を重ね合わせて、なんかそれっぽい気分になってもらう」ことの方が大事。

という日本らしからぬ明快なマーケティング方針だなと勝手に想像したものの、いや日本の会社じゃなかったｗ　あれ、どこだっけ？　オーストラリアでしたっけね。

閑話休題

そんな話はどうでもよくてですね、そのコラムが面白いのです。取り上げる内容が、とにかくマニアックなものがたくさんある。企業サイトでコラムとかやると、あたりさわりのない浅い内容のものをイメージしますが、誰が読むのこれ？ってなものも結構ある。
先ほど、仕事をしながら珍しく音楽を聴いていたのですが、タワーオブパワーという、70年代に人気のあったアメリカのファンクバンドのアルバムを聴いていました。このバンドはホーンセクションが主役なのですが、しかしグループの特徴を出しているのは、実はベースとドラムのリズムセクション。全盛期のベーシストが私は大好きで、何気なく彼のことを検索したら、一本のコラムに行きつきました。で、よくよく見たらRedBullのサイトでした。
書かれている内容は、知っている人にとっては大した内容ではないのですが、しかしタワーオブパワーなんて日本で特別に知名度があるわけでもないバンドのベーシストのコラムって、誰がこんなもん読むのｗ

でも全般的に、どのコラムも知ってる人にはどうってことはないけど、知らないけど興味あるという人には十分に為になるし面白い内容（いくつか読んだ範囲ですが）。それに、ただ説明だけする抑揚のない文章と違って、読み物として書きっぷりが良い。

ということなので、暇つぶしにたまに訪れていただいても、まあそれなりに楽しめるサイトなんじゃないかと思います。

てなことで。