2022-2冊目
「震える岩」 宮部 みゆき 著
時代物の推理小説が意外に面白いので、ちょこちょこ読んでいる。
江戸時代の赤穂浪士の魂が、いわれのある大岩を震えさせて、お初に訴える。最初に起きた子殺しの事件、犯人となった吉次は、殺人などするような人間ではない。急死して生き返るというあり得ない事態以降の事件で、もとはと言えば死霊にとりつかれたからだった。その死霊の仕業で犯人にされてしまったのだ。事件が解決したかに見えたが、更に子殺しが起きてしまった。死霊は心の弱い、または弱っている時に取り付くという。人(肉体)を変えて死霊は生き続ける。話は100年前の話と関わり、壮大な事件となっていく。
私は就寝前の30分から1時間前に読んでいたので、なんとなく怖さを感じてしまった。解決に向け面白さも増してきたところなので、昼間に一気に読むことにした。
武士の時代は、己の意思にかかわらず生きなければならない苦悩があり、赤穂浪士にまつわる事件も語り継がれているのは、真実とは違っているらしい。特殊能力を持っているお初と兄や右京之介などの活躍が、心地よい。
jun
2022/01/18 23:54:20
結さん、こんばんは。
時代物ミステリーは結構、シリーズものでたくさんありますよ。
例えば、三島屋変調百物語として「おそろし」とか「あんじゅう」
「日暮らし」「上」「下」、私が読んだのですが面白かったですよ。
人情ものというかほのぼのします。
今回のは、死霊でしたから怨念を感じます。
どうしようもない深い哀しみというか・・・
是非、読んで見て下さい。
結
2022/01/18 22:45:04
こんばんは、宮部みゆきさんには珍しい時代物なのかな?
赤穂浪士と死霊とのかけ合わせも意外な取り合わせですね^^;
私も今度借りてみようかな?