gen_rin

日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     

レジャー/旅行

こんばんは!22日(火)は、西日本から南西諸島は雨が降り、

雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。
東日本から東北南部は雲が広がりやすく、太平洋側を中心に雪や雨が降るでしょう。
東北北部から北海道の太平洋側は概ね晴れる見込みです。
北海道の日本海側やオホーツク海側は、所により雪は降り、
一時的にふぶくとことがあるでしょう。

伊豆の踊子
   の舞台
浄蓮の滝
    「♪天城越え」の情景
解放感あふれる尾根
富士山の絶景

              迫りくる富士山
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
              伊豆山稜線歩道

〇登山ガイド 金井麻美さん

金井さんは世界の山々を歩き回り10年ほど前、登山ガイドになりました。

〇金井麻美さん(10歳)

出身はここ伊豆。
伊豆山朝鮮歩道は家族で何度も訪れた思い出の場所です。

*撮影:2月上旬

前回は送迎の車を待って、麓の温泉宿で宿泊のところまでの紹介でした。
今回は湯ヶ島温泉の紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 湯ヶ島温泉

〇湯ヶ島温泉

この日宿泊する湯ヶ島(ゆがしま)温泉。
数多くの文豪ゆかりの地としても知られています。

*国立国会図書館

〇川端康成

川端康成は伊豆の踊子をこの温泉宿で書き上げました。
19歳の男子学生が修善寺で視かけた旅芸人の少女に心を惹かれ、旅をする物語。
実は川端康成の実体験なんです。
その時の思い出が忘れ難く、後に再びこの地を訪れ、作品に仕上げたといいます。

〇川端康成が執筆していた部屋

川畑は10年の間、ここで様々な作品を執筆しました。

〇女将 土屋裕子さん

「夜中に、夜中というか、まぁ11時とか1時にに当時の女将が、
 おにぎりとか海苔巻きとか夜食を届けたそうなんですね。
 川畑先生はその後から執筆をされて、
 朝になると、あの書き損じの原稿が散らばっていたということで、
 当時のあの仲居さん達からはあまり好かれていなかったそうなんですけれども、
 その当時の女将からすると、先生が東京に変えられる時は、
 泣いて別れたというようなことを言ってましたんで。
 何か安らぐ場所でもあったのかもしれないとは思います」

石川さゆりさんの名曲、天城越えもここで生まれました。

〇「♪天城越え」の歌碑

作詞かの吉岡治(よしおかおさむ)がこの地を散策しながら
3日で書き上げたといいます。

〇浄蓮(じょうれん)の滝

歌詞に出てくる浄蓮の滝。
今では大人気の観光スポットに。
湯ヶ島温泉は多くの作品が生まれる舞台となってきたのです。

2日目

〇仁科峠

「おはようございます。
 今日は天気がいいですね~。
 景色も楽しめると思いま~す。
 では、出発しましょう」

はい。

朝8時に仁科峠をしゅっぱ~つ。

わ~、富士山。

「とっても綺麗ですね~。
 朝日が当たって雪の白が眩しいです」

雲一つ無い富士山。
左に目をやると、南アルプスの山々も~。

「今日はどんどん富士山に近づいて行きますので、楽しみにしていてください」

富士山に向かって歩くなんて最高。

眼下には真っ青な駿河湾。
まるで天空の散歩道です。

「ここから200段近く登ると、次のピーク、魂の山の山頂になります。
 頑張って行きましょう」

はい。

結構急だな~。

登り終えると、視界が開けてきた~。

〇魂(こん)の山(933m)

「はい、着きました。
 魂の山の山頂です。
 933m。
 ここから富士山が見えますが、ちょっと恥ずかしがってるみたいですね」

ほんとだ、雲に隠れてる。

「次のピークに期待しましょう」

魂の山から下ること30分。

「こちらが土肥(とい)峠になります」

〇土肥峠

「登山道はあちらに続いているんですけれども、
 ちょっと見てもらいたいものがありますので、こっち行ってみましょうか?」

「これ、何だか分かりますか?」

う~ん、コンクリートのトンネルですよね~?

「はい、そうですね。
 トンネルのようなものなんですけれども、
 カルバートといって、ここの辺りに棲んでる野生動物が
 行き来出来るようになってます。
 このカルバートが登山道沿いに幾つかありまして、
 動物を守っているんですね~」

〇カルバート

カルバートの上には道路が。
トンネルを造ることで生息域を分断してしまわないようにしているんです。

歩き始めて5時間、再び駿河湾が見えてきた。
すっごい風、富士山にかかっていた雲、吹き飛ばしてくれないかな~?

次に目指すのは山頂からの眺めが素晴らしいという達磨山(だるまやま)。

「あちらが達磨山の山頂ですね。
 見えてきましたね」

お椀型で可愛い~。

今回は達磨山が見えました所までと致します。
次回はいよいよ最後の山であります金冠山(きんかんざん)を目指します。