コーデ記録~桜の森の満開の上
期間限定の「桜上茶屋」で甘味を楽しむ。
下ばっかり見てたらみつけられないよ?
ここでしか食べられないパフェが本当に絶品なんだから。
タイトルはもちろん、坂口安吾の『桜の森の満開の下』のもじり。
作品内容もそうですが、
その前にこのタイトルが、美しいです。
作中では美しい桜=おそろしいもの、として描かれており、
美しいはおそろしいを内包しています。
ぶっちゃけ、主人公は山賊ですし、
善良でも美しくもありません。
なんかこう、汚らしいイメージですw
殺しも盗みもするような人物ですから、
普通ならば彼への好意などないはずなのですが、
桜(美)に踊らされる点で共感せざるをえないのです。
満開の桜、ことに夜桜は。
白く浮き上がって心を揺らします。
あんなに美しいのに、たやすく異界に繋がっているような、
そんな浮遊感にも似た不安を抱かされます。
ただ美しいだけではないから、
だからこそ桜にひとは惹かれるのかもしれません。
作中の桜は、山桜だと思います。
山桜は赤みを帯びた葉も一緒に出ていますので、
実際に近くで目にすれば、まっしろには見えません。
でも少し遠くから山を眺めれば、
やはり山を染めているのです。
何が言いたいかと言うと、
山桜と頭ではわかっていても、
イメージするのはソメイヨシノであるということ。
ああ、視界一面を覆うソメヨシノに包まれたいです。