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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④ 

レジャー/旅行

こんばんは!18日(月)は、北日本は北海道を中心に雲が多く、

雨となる所があるでしょう。
東日本から近畿・中国が雲が多く、東海や関東では雨となる所がある見込みです。
四国から九州・南西諸島は概ね晴れるでしょう。

黄金に染まる
  ブナの森へ
岩と紅葉の
  コントラスト
雲 流れる山
絶好の登山日和

              天高く空を楽しむ
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                雨飾山

*この番組は2021年3月に放送したものです

〇山岳気象予報士 猪熊隆之さん

猪熊隆之さんは登山化を目指していましたが、大怪我を負い、
山岳気象の専門家に転身。
今はヒマラヤなどを目指す登山隊に、現地の予報を伝え、登頂を支援しています。

*撮影:10月中旬

前回は標高1900mまで上がってきましたところまででした。
今回はいよいよ山頂を目指します。

「ここから最後の登りになります」

傾斜きつそう。

「60mの標高差なんですけども~、結構急です」

うわっ、大きな岩、あともう少しだぞ~。

雲が目の高さにある。
空に近づいてきたって感じ。

う~ん、どうしたんですか~?

「あ~、素晴らしい。
 あそこの見えてる模様、何に見えますか~?」

え~、何だろう?

あ~、人の横顔かな?

「最近SNSなどで~、女神の横顔に似ているということで
 話題になっております」

へぇ~、結構美人さんだな~、面白い。

午前10時、北峰まであと僅か。

うわ~、雲に手が届きそう。
空が近くなってきた。

〇雨飾山 北峰

「はい、双耳峰の一つ、北峰に到着しました~。
 着きました~」

ありがとうございま~す。

「凄いですね~、ほら雲が喜んでますよ~、あははは。
 ね~、見事なひつじ雲、うろこ雲」

山の天辺(てっぺん)で見る雲は、随分印象が違うな~。

遠くの山並みも良く見える。

槍ヶ岳    鹿島槍ヶ岳    五竜岳    唐松岳

「北アルプスの山並みがズラッと北から南まで勢揃いですね」

北アルプスの雄大な眺め、最高だな。

いよいよ最高点のある南峰へ。
4時間かけて標高差800m以上登って来た。

〇雨飾山 南峰(1963m)

「はい、到着で~す。
 こちらはですね、東の方の方角になりますが~、
 焼山(やけやま)とちょっとゴツゴツした活火山の山と~、
 その右側にちょっとピラミダルな形をしているやはり日本百名山の一つ、
 火打山(ひうちやm)があります」

   焼山

                      火打山

同じ妙高連峰の百名山。
火打山が顔を覗かせてる。

〇山岳気象予報士 猪熊隆之さん

「この雨飾山、まぁほんと日本海がすぐそこにありますので~、
 天候変化が激しいので~、あの気象遭難には注意して
 頂きたい山の一つだなと思っております。
 紅葉が素晴らしかったこと、
 そして~、途中ですね、布団菱岩と紅葉とのコントラストが~、
 ほんとに見事で~、もううっとりとしちゃいましたね~。
 辛い登りがね結構長く続くんですけども~、
 それを終えると~、こう苦労が報われるかのような絶景が広がっていて~、
 や~、ほんとに素晴らしい山ですね~。
 改めて雨飾ファンになりました」

猫の耳と親しまれてきた雨飾山。
煌めく紅葉の森を巡(めぐ)り、山に浮かぶ雲を楽しんだ山旅でした。

JR大糸線の南小谷駅から車で40分。
長野県側の登山口、雨飾高原キャンプ場へ。
こちらで山岳気象予報士の猪熊さんと待ち合わせをしまして、
登山を開始致しました。
まずは登山道に小川がありまして、岩魚がいました。
そこから歩き始めて15分、森が鮮やかになってきました。
ブナやクロモジが生えていました。
そして登山口から歩くこと1時間、ブナ平に到着しました。
こちらで休憩を致しました。
その後標高1500mまで進んできました。
荒菅沢までは下りです。
荒菅沢を過ぎますと布団菱という岩がありまして、
この付近は紅葉が見事でした。
ここを越えますと大きな石もゴロゴロとしてる所で。
急登もあり、段差もある滑りやすい道でした。
やがて少し平らになりました。
この辺りはコハウチワカエデ等の楓が黄金に輝いていました。
標高1600m付近になりますと随分視界が開けてきました。
下で見ました布団菱が目の高さになってきました。
さらに10分程進みますと、初めて山頂が見えてきました。
三角形の尖った岩峰の右側のちょっと山頂付近が緑になっています
部分が山頂です。
荒菅沢から尾根沿いに1時間半かけて標高差450mも登りました。
険しそうな剥き出しの岩場が出てきました。
ここがこの雨飾山一番の難所です。
結構急な登りでした。
10分余りで岩場を越えました。
ここからは日本海が良く見えまして、佐渡島も見えました。
登山口から歩くこと3時間半、稜線の一角に出てきました。
ここは笹平という所です。
雨飾山は非常に豪雪地帯で場所によりましては、
木々も生えない所もありました。
しかしながらそのような場所で育つ生物植物を見ますと、
非常に自然の逞しさを感じました。