ジュンチャンと世界を巡る 第93回はトンガ
トンガはポリネシアに位置する立憲君主制国家で171の島からなる群島で、そのうち45が居住地、首都はトンガタプ島に位置するヌクアロファです。
2021年現在、トンガの人口は104,494人で、その70 %が本島のトンガタプ島に居住していて、国土は南北に約800 km広がっています。
北西にフィジーとウォリス・フツナ(フランス)、北東にサモア、西にニューカレドニア(フランス)とバヌアツ、東にニウエ(最も近い外国領)、南西にケルマディック諸島(ニュージーランド)に囲まれた国であで、トンガはニュージーランドの北島から約1,800 km離れています。
先史ですが、約2,500年前にラピタ族が最初に居住し、ポリネシア系住民が徐々にトンガ人としての明確で強力な民族的アイデンティティ、言語、文化を発展させました。
彼らはいち早く南太平洋に強力な足場を築き、このトンガの拡張主義と植民地化の時代はトゥイ・トンガ帝国として知られました。
トンガの初代国王であるアホエイトゥの統治により、トンガは地域の大国へと成長し、西はソロモン諸島の一部、ニューカレドニアとフィジー全域、東はサモアとニウエ、さらには現代のフランス領ポリネシアの一部まで、太平洋の未曽有の大地を征服し支配しました。
トゥイ・トンガは太平洋における経済的、民族的、文化的覇権で有名になり、それは13世紀のサモア革命や1616年のヨーロッパ人による島々の外部発見後も強力なままでした。
1900年から1970年までトンガはイギリスの保護国で、イギリスは友好条約に基づきトンガの外交を担当しましたが、トンガはいかなる外国勢力にも主権を放棄しなかったのです。
立法改革が最初の部分的代表選挙への道を開いた後の2010年、トンガは伝統的な絶対王政から脱却し完全な立憲君主制へと移行するための決定的な一歩を踏み出したのです。
地理ですが、トンガは4つの群島、172の島からなり、うち45島が有人で、島々は南北600 km、東西200 kmの幅に広がり、東西の幅が狭いのは、すぐ東にトンガ海溝が南北に伸びているためです。
トンガ海溝はインド・オーストラリアプレートに南太平洋プレートが東側から潜り込むために形成されていて、このためトンガは基本的には火山群島で、西側の島の方が新しく東側の島は火山島が沈下したことによるサンゴ礁から形成されています。
トンガ全域が熱帯雨林気候で、 気候は海洋性で気温の年較差よりも日較差の方が大きく、5月から11月にかけては南東貿易風の影響下にあるため涼しくなります。
トンガの産業は農業・漁業と観光、出稼ぎ労働者の送金で、主要農業作物はカボチャ・コプラとバナナ、国内市場が小さく貿易に頼り、輸出品はカボチャ (93 %)・香辛料・マグロ、輸入品は、トラック・乗用車・内燃機関です。
トンガでは元来カボチャを食べる習慣がなかったのですが、気候がカボチャ栽培に適している上に冬至にカボチャを食べる習慣などで日本でカボチャ需要の多い12月に収穫シーズンとなるため、1980年代後半に日本の商社がカボチャ栽培を持ち込み、現在ではカボチャはトンガ経済の柱となっており、対日貿易黒字のほとんどをカボチャ輸出が占め、また近年では韓国、中国、ニュージーランドなどへも輸出されています。
トンガの人々は全体的に大柄で、トゥポウ4世は1976年のギネスブックで「世界で最も大きな国王 (209.5 kg)」として登録されていました。
トンガの女性の平均身長は170 cmで、婦人靴の最小サイズは26 cm、男性の平均身長は177 cmで足のサイズが30 cm以上ある人も少なくなく、肥満率も、70 %前後と非常に高い国です。
ここから、トンガ観光に入ります。
まず、ホエール スイムです。
トンガ観光の人気NO.1と言えばこのホエールスイムで、世界で一番クジラの近くで泳げるスポットとして有名です。
ヴァヴァウ諸島の近海はクジラの中で一番アクティブだと言われるザトウクジラと間近で泳ぐことができる世界で唯一のスポットです。
2005年から2015年までの10年でクジラとの遭遇率はなんと100%、クジラと泳ぐというそんな夢のような話がトンガで叶います。
クジラを水中で、しかもプロのダイバーでなくても目の前で見られるのは世界でトンガだけです。
次に、ハアモンガ・ア・マウイ遺跡です。
首都ヌクアロファから東に30km、トンガタプ島の東端に位置するニウトウアの海岸にハアモンガ・ア・マウイ遺跡はあります。
紀元1200年頃に作られたと言われる高さ5m、重さ30~40トンの3つの大きな石灰岩を組み合わせた古代ポリネシアの遺跡で、トンガ語で「マウイの重荷」という意味で、作られた目的などは今のところ不明だそうです。
最後に、トンガタプ島のハアタフビーチです。
トンガタプ島で人気のリゾートといえばこのハアタフビーチで、ホテルやお店なども周辺にあり、ビーチ沿いでのんびりと観光できます。
またハアタフビーチは地元でも有名なサーフィンのスポットで、一般の人も楽しめるサーフィンスクールもあるので、南の島ならではのサーフィン体験できます。
さらにこのビーチは運が良ければクジラのブリーチングを見ることも出来、本を読む人、ビーチヨガをする人、犬と散歩する人などなど、それぞれが色々な楽しみ方をしている光景が見られます。
次回もポリネシアの国々を個別に紹介しますが、引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )(ジュンチャン)
ジュンチャン
2022/05/07 06:24:18
ネットで世界を旅してますが、世界には行ってみたいところが沢山あります。
トンガは相撲取りに向いていそうです!(^^)!
青魚岩太郎
2022/05/06 07:22:44
トンガって確か親日国
行ってみたいなあ~