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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     

レジャー/旅行

こんばんは!9日(月)は、北日本は概ね晴れますが、

西日本から東日本は雲が多く、太平洋側を中心に雨となる所があるでしょう。
南西諸島は曇りや雨の見込みです。

エメラルドグリーンの海
テーブルサンゴの森
神秘的な地下世界
ジャングルに流れる
    優勝な滝

              亜熱帯 生命の頂
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              西表島 古見岳

*この番組は2020年5月に放送したものです

*撮影:3月中旬

〇ガイド 八幡暁さん

これまで世界中をカヤックで巡(めぐ)ってきた八幡さん。
海や川を旅することで見えてくる自然や命の大切さを伝えてきました。

前回は八幡さんが河口近くのおすすめの場所に
案内をしてくれましたところまでの紹介でした。
今回はおすすめの場所から始めます。

それは?ジャングルの下にある鍾乳洞。

「ここなんです」

え?ここは入れるんですか?

「ここ入って入れるんですよ」

「よしっ行こう」

いやっ、相当狭いですよ。

はってるし。

「よいしょっ」

わぁ~、足も水浸しですけど、わっ、これは天井低いし狭いですね~」

「ここ抜けたらさ~、凄いでかいホールがあるから」

ほんとですか?何か信じられない。

「広くなってるんですよ」

広くなってる?

「へぇ~、こんな世界もあるあるんだ~っていう感じ。
 ほい、来た~。
 ほら~」

あっ、八幡さん、立ち上がった。

「見て?天井これ」

わぁ~、広い。

〇鍾乳洞

珊瑚や貝などが堆積して出来た石灰岩が雨水などで溶かされて
こうやって鍾乳洞出来るんですって。

「ほら天井見ると思って溶け出してるでしょ?
 石灰質が溶けて氷柱(つらら)石とかいってる状態なのかな?」

水に溶かされていた石灰が再び固まって少しずつ伸びたのが氷柱石なんですって。

〇つらら石(鍾乳石)

入り表のジャングルの下にはこんな鍾乳洞が沢山あるとか。
地下に広がる不思議な世界です。

さぁいよいよユツン川を遡って行くぞ~。

ここで旅の相棒と待ち合わせだそうです。

「おはようございます」

男性の方「おはようございま~す」

「今日はよろしくお願いします」

男性の方「はい」

「西表の山は人の暮らしと自然が凄い、
 近いビルドなので、西表で生まれ育ったはちろうさんに
 助っ人で来ていただきました」

〇島人(しまんちゅ) 石垣八郎さん

「よろしくお願いしま~す」

よろしくお願いします。

     八郎さん                八幡さん  

八郎さんの八と八幡さんの八で~、八八コンビだ。

〇八八コンビ

「末広がり」

八郎さん「アハハハハ」

ハッピー倍増ですよ。

「色んな西表の話を聞きながら行きます」

八郎さん「はい」

「はい」

八郎さん「じゃあ行きましょうね」

お願いしま~す。
楽しみです。

「ちょうど」

「何かツツジみたいですね?
 幻の花っていわれているセイシカ、たまたま咲いてました。
 こんな低い所で」

凄いですね、早速ハッピー。
ツツジの仲間のセイシカ。

〇セイシカ

〇聖紫花

漢字では聖なる紫の花と書くんだとか。
西表などで見られる珍しい花なんですって。
気品がありますね~。

「高いとこ咲いてんですね~。
 凄い咲いてるな~、上の方でってのは分かるんだけど
 近寄れないみたいなことが多いです」

こ~んな近くで、いきなり幻の花に出会えちゃいました。

ユツン川に沿ってジャングルの道を進みます。

あれ?何かありました~?

「これ、沖縄に来たら、誰もが口にするんじゃないかな?
 こっちはシークヮーサーってみんな知ってるでしょ?」

はいはい。

「ミナミレモンですね」

〇シークヮーサー

シークヮーサーといえば沖縄を代表する果物ですよね。
おうちの庭に植えて、実を搾って食べるんですって。

八郎さん「ほとんどの人が植えてますね」

「ほとんどみたいですね~」

八郎さんも?

八郎さん「うん、うちの家にもあるよ、アハハ。
     もう色んな、あの天ぷらとかな~どに
     搾ってかけて食べたりはしますね。
     もう暑い時期だからもう最高ですね。
     体にはまぁレモンだからいいかな~って感じで」

さっぱりして美味しいですよね~。

さらに進んで行くと

八郎さん「あっ、ちょっと面白いやつがありますね~」

「あ~~~」

八郎さん「これですね、コミノクロツグっていうんですよ」

〇コミノクロツグ

コミノクロツグはヤシの仲間。
こちらではこの葉を使って帽子や籠(かご)などを編むんですって。

八郎さん、この葉で編んだおもちゃを持ってきてくれました。

「これが指ハブっていうやつなんですけど。
 で、そういった風にそう、指を入れるんです。
 指を入れて」

「ア~~~~」

八郎さん「引っ張るともう動けないんですよ」

〇指ハブ

「アハハハハ、アハハハハ」

ははは、八郎さんは遊んだんですか~?

八郎さん「うん、子供の頃これやって、え~~って泣け役で」

「ハハハハ」

八郎さん「そうするとじいさんばあさんにいって、
     こうやって抜いてあげると、え~って」

「ハハハハハ」

八郎さん「良く遊びますね」

フフッ、楽しそう。

で、このコミノクロツグ、指ハブだけじゃなくって
島の暮らしに欠かせないんだそうです。

幹を覆う繊維を編んで、縄や網にして使われてきたんですって。

「網を作って上に入れて魚をかけて、昔は獲っていったってことがありますね」

「うん」

漁に使ってたんですね~。

「まぁこうやって生きた知恵を持ってる人がまだね現役で生きてる。
 こうやって今までの暮らしと密着してるっていうのが凄いいいですね~」

「大切ですね?」

八郎さん「そうですかね~?」

お二人「ハハハハハハ」

ここで山旅スケッチ。

今回はこの辺りで終了と致します。
次回はマングローブ染めについての紹介から始めます。