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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     

レジャー/旅行

こんばんは!6日(月)は、西日本から東日本と東北では雨となり、

太平洋側を中心に雷を伴い非常に激しく降る所もあるでしょう。
土砂災害や低い土地の浸水などに警戒・注意してください。
北海道は雲の多い天気となりそうです。
南西諸島は曇りや雨となり、雷を伴い激しく降る所もある見込みです。

修験者の滝
巨大な火口
氷の造形

             春陽きらめく白銀の峰
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                乗鞍岳

〇山小屋主人 六辻徹夫さん

乗鞍岳の中腹で山小屋を営む六辻徹夫さん。
四季を通じて乗鞍岳で暮らし、この山のことを知り尽くしています。

*撮影:4月上旬

前回は一日目六辻さんが経営をしています位ヶ原山荘で宿泊のところまででした。
今回は二日目、アイゼンを履いて出発のところから始めます。

2日目

翌朝

山肌が朝日に染まっていきます。

おはようございま~す。

「は~い、おはようございま~す。
 今日はいいお天気ですね~、輝いてます。
 きっと頂上からいい景色、見れると思いますよ。
 今日は朝ちょっと冷えてるのでね、
 雪が締ってますからアイゼンで履いて行きましょうか?」

凍っている場所もあるので、アイゼンを着けます。

「それじゃあ行きましょうか?
 出発しま~す」

朝日に照らされながら木々の間を行く。
気持ち~。

「は~、は~、この木ご覧ください。
 ダケカンバと呼ばれる木ですけども、この立派な枝ぶり、
 こういう大木には木霊(こだま)が宿ってるんじゃないかな~って
 感じるんですよね」

〇ダケカンバ

木霊ですか?

「風に逆らわずに風になびいて枝を伸ばしている。
 雪に埋もってしまったりとか、そうすることによって、
 折れずに曲がって生き延びようとするんですよね。
 それの繰り返しでこういう風な感じの歪(いびつ)な枝ぶりになっています。
 こういう大木は自然の中に順応しているのか、
 それとも耐え抜いているのか、どっちなんでしょうかね~?
 大好きな木です」

出発して1時間、広い雪原に出た。

「はい、ここが位ヶ原と呼ばれてる所ですね」

〇位ヶ原

「ここが深田久弥さんが百名山の中で、
 日本の優れた山岳風景の中の一つに挙げている風景ですね~」

*深田久弥 著 「日本百名山」より

位ヶ原まで登って、

初めて真正面に、

遮るもののない乗鞍岳それ自身に接する。

ここからの眺めを、

私は日本で最もすぐれた

山岳風景の一つに数えている。

まずその姿がいい。

雄大で、しかも短調ではない。

ゆったりと三つの頭をを並べた

その左端が主峰である。

その主峰の右肩の巨大な岩が、間延びを引緊(ひきし)める

アクセサリーになっている

それから前景の豊かな広がりがいい。

胸の透くように伸びて

コセコセしたところがない。

ここで山旅スケッチ。

〇乗鞍岳 水の恵み

<山旅スケッチ>
 乗鞍岳 水の恵み

雪の多い乗鞍岳。
豊かな水が山麓を潤しています。
豊富な水を使って養殖も盛ん。
乗鞍岳の水を引き込んだ大きな水槽の中には。
何とチョウザメ。

〇チョウザメ

卵はキャビアに、肉も高級食材です。

ここで養殖を始めたのは2006年。
決め手となったのが乗鞍岳の水でした。

〇養殖業者 石田純也さん

「水がとっても綺麗なので、臭みがあのチョウザメ自体に臭みが無いので
 卵もその変な臭みが無くて、あの~、和食に合うような、
 あの~、素晴らしいキャビアがあります、はい」

出荷前に卵の状態を確認。

「美味しいキャビアなので」

乗鞍岳が育んだ黒いダイヤモンドです。

こちらはスッポン。

〇スッポン

火山である乗鞍岳の周辺は温泉も豊富。
温泉水100%で育んだスッポンです。

乗鞍岳がもたらす豊かな水が、特産品を育んでいます。

今回は乗鞍岳の水の恵みの紹介までと致します。
次回はいよいよ山頂を目指します。