セカンド

つるバラ

小説/詩

つるバラが風に揺れている
いま紅い小さな花が散っていく

思い出が一つ浮かぶと
花びらが一つ落ちていく

いくつも
いくつも

風に舞い
寂しそうに

それは私の心にだけ残る
あなたの面影だ

風が止んだ

瞬間
あなたの笑顔が浮かんだ

梅雨の空一面に
あなたの笑顔が浮かんだ

そしてそれは
あっという間に

雲の中に溶け込み
消えて行った

微かに花の香が流れた
それは去って行ったあなたの香だ

もう一度私は夢中になって
空を見上げた

そこには
何もなかった

  • セカンド

    セカンド

    2022/09/13 11:16:58

    土山 七海 様

    別世界への入り口・・・

    そうですね
    ファンタジーも童話もある意味では同様かと思います^^

  • 土山 七海

    土山 七海

    2022/09/13 07:11:48

    童話じゃなくてファンタジーと書きたかったのですが、異界という意味では共通するところもあるかもしれません('';)

    セカンドさんの庭って素敵な空間なんですね。

  • セカンド

    セカンド

    2022/09/12 23:58:53

    土山 七海 様

    庭のつるバラは花を落とし
    枝が元気よくぐんぐん伸びています

    この詩を書いたのが満開の3か月前
    これでもか!というくらいの赤一色

    花を押し分けると
    小人さんや妖精がいてもおかしくはない?

    来年の花の咲くころまで
    隠れているのか他の花へ移っているのか

    どちらにしても童話が書けそう
    秋の虫とのコラボなんて楽しそうですね・・・^^








  • 土山 七海

    土山 七海

    2022/09/12 11:32:07

    つるばらの門、童話の世界への入り口のような気がして私は好きです。何だかそこから先が、違う空間に見えるんですよね。