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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     

レジャー/旅行

こんばんは!20日(月)は、南西諸島や東日本太平洋側では

腫れる時間帯がありますが、その他の地方は雲が多く、
九州・四国と北海道は雨となり、雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。
東北日本海側から北陸も午前中を中心に雨の見込みです。

川を遡り
 山頂を目指す
コケむした美しい沢
滝にかかる虹
眼下に広がる絶景

            絶海の孤島 2つの火山
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              三原山 八丈富士

〇海洋冒険家 八幡暁さん

海洋冒険家の八幡暁さん。
世界中の海や川をカヤックで巡っています。
その出発点となったのが、ここ八丈島でした。

*撮影:4月中旬

前回は八丈富士を見に行きましたところまでの紹介でした。
今回は玉石についての紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 玉石

島の西側の海岸。
ここで目につくのが丸い形をした玉石(たまいし)。

〇玉石

八丈島には世界で得最も強い海流の一つ、黒潮があたります。
早い所は秒速2m以上、川のようなスピードです。
この荒波にもまれ、角が取れたのが玉石です。

この玉石を積み上げた八丈島ならではの光景、玉石垣です。

〇玉石垣

激しい風雨から家屋を守ります。

2日目

〇八丈富士登山口(7合目)(538m)

二日目、目指すは八丈富士。
七合目にある登山口から出発です。

「本日は八丈富士に。
 しばらくは階段ですけどね。
 1000段以上あるらしいんで」

何と頂上部の火口の縁までずうっと階段。
その数実に1280段。
この階段、溶岩を利用して造られています。

一時間程で火口の縁に到着。

「さぁ、さぁさぁ来たよ。
 はい、うぃ~、お~、綺麗だね。
 分かりやすい。
 噴火口がガバっと真ん中に穴が開いてだね」

直系400m、深さ50m。
火口の中には森と湿地が広がっています。

「いいね~、苔が綺麗だわ」

八幡さん、火口の中へ。
シダや苔に覆われ、まるで別世界です。

「おっ、凄ぇ、これとか凄くない?
 凄くないですか?
 ほら、めちゃ綺麗じゃない?
 宝石なんかいらない。
こういうのが見えていれば、うん」

「おっ、鳥居が見えてきたよ、ほら、これだ浅間神社」

何と火口の中に神社が。

〇浅間神社

浅間神社です。

「入らしてもらいましょうかね、ちょっと。
 何か石を玉石を持ってきて、願いごとを書いてるみたいなんですけど」

海岸から玉石を持って登り、願をかけて納める。
島では男の子が6歳ぐらいになると、
山に登り玉石を奉納する習わしがあったという。

「苔むしたあの、あれが神様のいるとことしたんでしょうね。
 祠というか。
 自然全てに神様がいるんだよ。
 こういうとこに、まぁ神様を見てこういう神社を持ってきたんでしょうね~」

「お~~~、深いね~。
 火口が良く見えます。
 凄い景色だね」

八丈富士は二重式の火山。
古い火口の中に新しい火口があります。

火口の縁はグルーっと一周することが出来ます。

「よいしょ~、ほ~い、凄いじゃ~ん」

「や~、ずっと綺麗だわ。
 え~~~、これ普段山やらない人とか~、
 この景色見たら感動するだろうな~」

右手には雄大な火口。
そして左手には抜群のオーシャンビュー。

「ほっ」

そして。

「ほっ、着いたぜ~。
 着きました~。
 八丈富士山頂、854、3mかな」

〇八丈富士(854m)

ありがとうございました~。

「あそこにいたとは思いませんな」

〇三原山

昨日登った三原山。

「こっちから見るとあの谷筋の多さが良く分かりますね。
 水がいっぱいあるんだなってことが分かるんだな。
 山頂まで来ましたが、ちょっと北の先っちょまで行ってみたいと思います。
 あっちに僕の見たい景色があると思うんで、
 グルっと周れるのがいいね~、ほんとに」

「太陽出たな~」

八幡さんが目指す八丈島の北の端。
その先には伊豆諸島の島々。
そして本州があります。

「ここはまだ無人島で初めて人が上陸する時は
 必ずこの北側の海からこの山を目指して漕いできた」

〇海洋冒険家 八幡暁さん

「僕らなんかは海から漕いできて、山っていうのはその目印なんですよ。
 ですので、大切な目印。
 目印無いとまず島が見えてこないから。
 一気に海を渡る難易度が上がるんだけど。
 山を見て、こう目指してきて、その山に登って、
 もう一度また浮環(ふかん)して、あの~、まぁ周りの世界を見る。
 っていう繰り返しをやるんですよ。
 だから山登りと海を渡ることは凄いセットでまぁ両方大事なこと」

絶海の孤島に聳える二つの火山。
それぞれの魅力を満喫した山旅でした。

近くの港で八幡さんと待ち合わせました。
そして、午前8時、藍ヶ江港を出発しました。
三原山へと続く唐滝川の河口を目指しました。
崖がありまして、度重なる噴火によりまして溶岩や火山灰が積み重なっています。
まずは唐滝川の沢筋を登って行きました。
フェニックスロベリニーの畑が出てきました。
そして唐滝川の川沿いには八幡さんが人生の第一歩を踏み出しました
集落がありました。
樫立という集落に初めて25年前に訪れたようです。
そして恩人の笹本訓司さんと知り合いまして、
海のことを教わったそうです。
三原山を目指しまして、唐滝川沿いをさらに進んで行きました。
陽当たりの登山道には、シチトウスミレが咲いていました。
オオシマザクラも咲いておりまして綺麗でした。
そして、木苺の一種のカジイチゴもありました。
草木染の絹織物、黄八丈の黒の染料に使いますスダジイもありました。
そして、硫黄沼というエメラルドグリーンの沼がありました。
道が険しくなってきまして、間もなく進みますと唐滝がありました。
ここから先はあまり人が通らないルートを進みました。
そこいは八丈島だけに生育をしますハチジョウナンテンショウという
植物がありました。
そして三原山の山頂へ到着です。
濃い緑の森、その先には八丈ブルーと呼ばれます海が見えました。
いつまでも八丈ブルーのような美しい海が存在をすることや、
噴火で厳しい時期もこれからもあるでしょうか、
素晴らしいこうした自然環境が続くと願いたいです。