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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④

レジャー/旅行

こんばんは!5日(火)は、台風4号が九州にかなり接近し

上陸する恐れがあります。
このため、西日本から東日本では曇りや雨となり、
太平洋側を中心に雷を伴い非常に激しく降る所がある見込みです。
大雨となる所もある為、土砂災害や低い土地の浸水、
河川の増水や氾濫に警戒してください。
強風や高波、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。
北日本は午前中は晴れ間もありますが、
午後は雲が広がりやすく北海道を中心に雷を伴った
非常に激しい雨の降る所がある見込みです。
南西諸島も曇りや雨となるでしょう。

芽吹きの季節
険しい岩場を越え
間近に望む
 雄大な富士山
岩尾根に咲く
  貴重な花々

             緑輝く富士絶景の峰
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              王岳・鬼ヶ岳

*この番組は2021年5月に放送したものです

*撮影:4月下旬

〇大内征さん

山岳雑誌や山のガイドブックなどで活躍する作家、大内征さん。
WEBでも富士山の眺めを楽しむ旅を紹介しています。

前回は2日目西湖から再び王岳へ。
痩せた尾根を行き、足元がザレている道を下りては登り、
アップダウンが多い稜線を歩き、下に西湖が見えるところまでの紹介でした。
今回はいよいよ鬼ヶ岳の山頂を目指します。

〇西湖

「今朝カヤックでも見た景色ですけれども、白い砂浜がありました。
あれはまさにこの断崖の砂なんですよね」

御坂山地はおよそ600万年前に海底から隆起して出来た山。
長い時をかけ雨風に削られた岩尾根を行(ゆ)く。

ほんとに険しいな~。

「おっ、コイワザクラですね~。
 この岩に沢山生えてますね~」

岩の隙間に根を張って咲いてる~、健気(けなげ)だな~。

〇コイワザクラ(薄紫色のお花)

「険しさん中に可憐な、でもその生命力というか強さをね感じます」

陽当たりのいい所には小さな花が沢山。

〇キジムシロ(黄色のお花)

岩だらけの稜線を彩ってるんだ~。

〇フデリンドウ(薄紫色のお花)

花に励まされさらに登る。
だんだん空が近づいてきた。

「いよいよ山頂間近って感じですね」

でも、どんどん傾斜が急になります。

「ね~、ほんと、最後の登りが鬼の如く急ですね~」

鬼に負けないように一歩一歩確実に。

登り続けること5時間

「来ましたね~」

〇鬼ヶ岳(1738m)

「お疲れ様です。
 鬼ヶ岳の山頂到着で~す」

ありがとうございました。

「ちょっとこっちを見てみてくださ~い。
 ドーンですね」

これまで見えなかった稜線の北側が一望。

〇金峰山(きんぷさん)

 「奥秩父の盟主金峰山。
  え~、その隣に瑞牆山(みずがきやま)が見えています」

     八ヶ岳               金峰山
      
                瑞牆山

  甲府盆地

さらに八ヶ岳、山梨の甲府盆地を囲む名峰がずら~り。

〇鳳凰山

西に連なるのは白銀に輝く3000mの稜線。

〇北岳

〇間ノ岳

南アルプスだ。
まさに360度の大パノラマ。
そして南には富士山。
名立たる山々の中でも圧倒的な存在だ。

〇大内征さん

「芽吹きの季節だったので出発した所は、
 あ~、緑がこう美しく出てきたちょうどそういうタイミングでした。
 花だったり木だったり、春を迎えた表情というのは
 捉えることが出来たんですね。
 で、またこれでもかっていうぐらい登っては降りて、
 でまぁその繰り返しの先にあるやっぱりその絶景だったり、
 近いがゆえのスケール感、この山の中での特徴だと思います」

山梨の御坂山地に聳える王岳、鬼ヶ岳。
大迫力の富士の絶景をとことん楽しんだ山旅でした。

富士急行線河口湖駅から車で30分。
富士五湖の一つ、精進湖の湖畔で大内さんと待ち合わせそしました。
富士山、大室山。
その富士山の裾野にあります火山の一つは子抱き富士と呼ばれています。
朝8時に出発をしました。
出発から20分、緑が鮮やかになってきました。
この辺りはイヌシデやカエデが見られました。
そして谷沿いの道を行きますと、クロモジとミツバアケビのお花が
咲いていました。
そして鳥の囀(さえず)りが賑やかでした。
オオルリ、ヤマガラ、コゲラが鳴いていました。
標高1000mを超えますと大きな石がゴロゴロしていました。
山奥に石垣ありました。
こちらは中道往還といいまして古い街道です。
この道は駿河と甲斐の国を結びます重要な交易路だったようです。
馬頭観音の像を過ぎますと、急な坂がありまして稜線を目指して
登って行きました。
出発から1時間半、開けてきました場所に。
ここからは富士山の西側が良く見えました。
出発しました地点の西湖も見えました。
そして何と駿河湾が見えました。
しならく行きますと稜線へ。
その稜線を辿(たど)り、王岳へ縦走です。
標高は1300の地点まで登って来ました。
この辺りにはミズナラの芽吹いたばかりの葉っぱが生えていました。
そして標高1500mを超えました。
岩や木の根が剥き出しになっていて登りにくいです。
そして標高差100m程の急登山を一気に登りました。
30分かけて急な坂を登り切りますと、王岳の山頂に到着です。
富士山の裾野が広いです。
そして一日目は、西湖の畔でテント泊でした。
二日目は、まず朝6時、カヤックで西湖に漕ぎ出しました。
湖の左右で岸の様子が違いました。
黒い方は富士山の裾野の先端で、石の白い砂浜の方は御坂山地から
流れ出たものだそうです。
そして最古の先端に上陸をして、カヤックを降りて振り返りますと、
水面に映る富士山が見事でした。
王岳、鬼ヶ岳、沢山の植物や鳥にも愛される山と感じました。