もえーん

どこから生まれ、どこへ向かうのか

日記

一昨日、深夜にアイロンがけをしながら、乃木坂46のTV番組「新・乃木坂スター誕生!」を見ておりました。そしてその番組の中で、乃木坂最年少の小川彩さんが、ゲストとして登場した”ばんばひろふみ”さんと一緒に、往年の名曲「いちご白書をもう一度」を歌っていました。

そして、歌い終わっての小川彩さんの感想。

「この歌は、歌詞が難しくて…」

本当に素直な感想だと思います。
ハッとさせられました。

1945年に日本が戦争に敗北し、そこから社会復興が始まり、我が国の在り方を模索しながら混沌とした1950年代60年代を通過し、虚無感と敗北感を背景に社会が大きく変わる70年代を迎え、そして我が国の近代化が安定的に進んでいく80年代へ。

小川彩さんは2007年生まれの現在14歳。私の子供の一つ年下です。

そりゃ分からないでしょう。
分かるわけがない。
でも、それでいいんじゃないですかね。

1975年にリリースされた「いちご白書をもう一度」
それを歌いながらも、歌詞の意味がまったくわからないという14歳の女の子。
しかし、その「分からない」という発見こそが、世代の断絶をつないでいく希望なのだと思います。

人が人とつながろうとした時、その結節点は、分かり合えるという感覚ではなく、分かり合えないという断絶感にあるのではないかと思います。
理解し合えない、だから考える。
その先に、何かを乗り越える力があるのだという気がします。