もえーん

日記

毎度の読まなくても良いやつかなw









































あいかわらず慣れない保護猫ですが、猫タワーを導入しました。

設置していた犬用の大きなケージは、猫が来てから2日目くらいには扉を開放したため、実質ただのトイレ置き場となっていました。
なので、邪魔だし見た目も悪いので、ケージは撤去して猫タワーを導入。全体的に伸び伸び生活するようになった気がします。
犬との対面で警戒心むき出しとなり、慣れ始めていた娘にまで牙を剥いて引っ掻くようになっていましたが、ここ数日で少しづつ穏やかになってきています。

さて。

猫が欲しければペットショップで買っても良いわけですが、保護猫にしたのには理由がありました。私がペットショップというものの存在自体に否定的だからです。
いまペットの犬や猫の多くは、犬種や猫種が明確な、いわゆる血統書付きです。でも我々が子供の頃に、血統書付きのペットはむしろ少数派だったと思います。犬や猫は、そこらへんで生まれた子供を貰ってきたり、野良を捕まえて飼うのが当たり前でした。しかし、いつのまにか犬や猫は買ってくるものとなりました。
それそのものは別に問題ではないのですが、そこに欲しい欲しいと需要が高まり、高額な商品となれば、当然商品であるペットは極力安い原価と手間で、極力大量生産をされる流れが生まれます。
そして、ペットショップは人気の犬種の在庫をなるべく抱えて、品切れを防ぎたい。
しかしペットは生鮮食品同様に、保存がききません。成長をしてしまう。そして売れるまでペットショップでは餌やらの原価が掛かり続け、売れるまでの期間が長くなるほど利幅が減る。ペットの賞味期限は3~4カ月と言われます。半年を過ぎたら、完全に不良在庫です。

売れ残ったペットを、貰い手が現れるまで、あの手この手で最後まで扱い続ける良心的なペットショップもある一方、商品価値の失われたペットには、悲惨な末路がまっている可能性があることも確かです。
密かに保健所に放逐されてしまう、ブリーダーに戻され、ギリギリのサイズのケージに入れられ、散歩どころか歩くことすら許されず、病気になっても死ぬまで放置され、繁殖が出来なくなったら廃棄されるような繁殖奴隷となる、あるいは闇売買にて実験動物などとして横流しをされていく。他にも色々なルートがあるようですが、ペットショップに並んだ犬や猫の決して少なくはない数が、そういう運命を辿ることになるようです。まあ私が言わずとも公然の事実ですが。

私は、そんなところから犬猫を買うのが嫌でした。

うちの犬くんは、ペットショップで買ってきました。犬を飼う(というか買う)ことになった経緯はシンプルで、犬が欲しくなった奥様が、ペットが飼いたくて仕方のなかった娘を連れてペットショップに行き、決めてきてしまったから、というもの。これが奥様だけ拒絶もしたでしょうが、娘もすっかりその気になっていたので、それを無下に却下するのもかわいそうで、犬くんを買うことに同意しました。ただ、もしも次に飼うことがあれば、保護動物だよということを伝えながらでしたが。

直接的なペット保護の活動もあり得ますが、甲斐性ナシの私には、そんなことはできません。とりあえず取りうることのできる対応は、買わないことです。需要がなければ、供給もない。

と言うことで、本題。

卵を買ってきて日々食べるのですが、そろそろスーパーでの購入はやめようかなと思います。比較的近場で、平飼い(放し飼いじゃないのですが)をしている養鶏場があり、そこから買うようにしようかなと思っています。20個入りパックが1700円です。スーパーならば、10個入りで安いと100円台後半、高いもので200円台半ばくらいじゃないでしょうか。それを考えると、とんでもなく高価な卵です。

でも、それが卵と言う商品の本来的な価格なのでしょう。

ではなぜ200円前後で10個パックの卵が買えるのか。理由は単純で、先のペットショップと同じことです。原価を限界まで下げるために、ニワトリに限界ギリギリを強いる飼育をすることで、安価な大量生産を実現しています。

欧米が良いとは手放しには言いませんが、少なくとも日本の市場にはアニマルウェルフェアと言う概念はないと皆無に近いだろうと思います。欧米で日本のペットショップや養鶏場と同じことをしたら、アウトです。
もちろん、卵だけの問題ではなく、食に関わる全てに同じ問題があるわけで、卵だけを語っても仕方がないのではありますが。。。

以前も書いたかもしれませんが、いわゆる住宅メーカーで、パワービルダーと言われる建築会社があります。ほぼ同じデザインの建売住宅がずらっと並んでいることがありますが、あのへんの住宅を建てるハウスメーカーです。
もちろん注文住宅などよりも安く買うことが出来ます。安い理由は、大雑把に言えば二つしかありません。一つは大量生産によるコストダウン。そしてもう一つは安普請ということ。


安くていいものなど、この世にはないのです。


だって可愛いペットが欲しいじゃん。
雑種でも十分に可愛いでしょう。

だって卵の価格が上がったら、たくさん卵がたべられないじゃん。
じゃあ食べられる分だけ食べればいいでしょう。

だって住宅価格が上がったら、夢のマイホームが買えないじゃん。
じゃあ中古住宅でいいでしょう。

終末医療の問題も、食品ロスの問題も、何もかも全ては同じことだと思います。


生きることへの節度の問題。


私は、そう思っています。
この世の社会的な問題の半分くらいは、そういうことなんじゃないでしょうか。

今日、犬を散歩していたら声を掛けられました。
「うちも以前パグを飼っていたけど、鼻先の短い犬は夏はすぐに息が上がって大変ですよね」
「なので、こいつは軟口蓋過長症の検査をして、クロだったので手術をしました。鼻腔狭窄は許容範囲と言うことで、手を付けていません」
「え。。。それ、なんですか???」
説明をしたら、そんなの知りませんでしたと言われました。
知らなかった? 違うと思います。知ろうという意思、疑問に思う想像力、そして知ったことに対して何かを考える、そういう問題なのではないでしょうか。

私だって、犬のこと、ましてやフレンチブルドッグや短頭種の特性など何も知りませんでした。
でも飼い始めてみれば、常にガフガフと鼻を鳴らし、豪快にイビキをかきながら寝る。ちょっとしたことで息が上がる。人間に照らして考えても、やはり何かがおかしい。そして注意深く観察していると、寝ながら息が止まることがある。どう考えても無呼吸症候群と同じに見える。そこに思い至れば、現代はインターネットと言う便利なものがあるので、情報は有り余るほどに手に入ります。

フレンチブルドッグと言う犬は、品種改良を繰り返した人工動物です。自然状態の生き物ではありません。でもだからこそ、そういう動物を飼うということの引き受けるべき困難さを想像し、そこに責任をもつことが、飼い主としての最低限のルールであり、生き物に向き合う節度と言うものじゃないでしょうか。


節度とは、想像力です。


なんか脈絡のない話をしているようですが、言いたいことは一つだけ。

私は、賢い人間ではないし、勇気もないし、努力も決断も出来ないかもしれないけれど、でも生きることに浅ましくありたくはないな、そのための節度を持っていたいなという、それだけです。

というか、ここまで書いておいて、なんか似たような話を過去にも書いたような気がしてきました。アホなので記憶が不確かですね。。。

  • もえーん

    もえーん

    2022/07/14 13:46:04

    そう言っていただければ。。。

  • ・とんとん・

    ・とんとん・

    2022/07/14 09:40:00

    >なんか似たような話を過去にも書いたような気がしてきました

    いいのよ!だって言いたいことなんだから。