コーヘイ

重賞展望

日記


【クイーンS】2年ぶりの札幌1800での開催。基本的に札幌は平坦でコーナー径も大きいから緩急が付きにくいんやけど、16年と19年は2~3秒の後傾。17年と20年は締まったペースの前傾で高速決着。18年はやや前傾で中緩みからの決め手勝負と掴みどころのない感じ。ただ比較的差しは決まりやすい印象で、中でも内枠の差し馬の好走が目立つのは札幌記念でもよく見る光景で内有利になりやすい札幌の特徴かなと。血統ではダンチヒやサドラーといったノーザンダンサーの血やネオユニヴァースあたりが目立つけどこれもそこまでの偏りはなさそう。

1番人気はウォーターナビレラかな。正直この世代の牝馬はそこまでレベルは高くないと思ってるけど流石に世代上位の実績馬が52キロで出られるのは反則級。父シルバーステートは脚が短かかったし、ロベルトやヘイローのクロスがあることからも小回り急坂コースで先行力や機動力を武器にパワーで粘り込むのが本質的な適性かなと。そういう意味ではここは悪くなさそう。ウインエクレールは香港で無類の強さを発揮したウインブライトの半妹ということで洋芝自体は合いそう。ただ唯一の実績であるスイートピーSはメンバーレベルもレースレベルも凡庸で重賞で人気で買いたいほどのパフォーマンスは見せてへん。まぁ、斤量51キロは魅力やけども。テルツェットはGⅠでは崩れてるけどここでは能力上位。ただどうしても脚質的にハマり待ちみたいなとこはあるし小柄な馬やから斤量56キロも気にはなる。穴っぽい所ではまずスライリー。前走は引っ掛かって持って行かれる最悪の内容ながら最後までそれなりに踏ん張ったように力はある馬。中山牝馬Sでは斤量差はあたっとはいえテルツェットに先着してるしね。血統から今回の条件も合いそう。あとはファーストフォリオ。何でこの血統で千二を走らせてるか謎なくらいで、実際千二では後方からの競馬になってるように明らかに忙しい。距離延長で良さが出る可能性は充分。メイショウミモザも血統的にはステイヤーでもおかしくないのに短距離を使われてきた馬。阪神牝馬Sでは強い相手に勝ち切ってるし持続力が問われる流れは今回も活きる可能性はある。最後にローザノワール。前走人気薄での激走後に狙うのは馬券的には後追いで良くないけど他に逃げそうな馬も見当たらんし楽逃げになる可能性はあるかなと。