ガラクタ煎兵衛かく語りき

Yの悲劇

日記




今回は興味の無い方には全くつまらないものについて書いていくので
それを察した瞬間に離脱をお薦めします。お気遣いなく


ここに私が高校2年頃に購入し、耽溺した文庫本を一冊置いて
そうやって書いています
(実は引っ越しのとき手放し、その後古本で新たに入手した)


エラリー・クイーン著『Yの悲劇』創元推理文庫版、鮎川信夫訳
初版、1959年9月4日、それを新品で買ったのは17歳だから既に版を重ねていた

1959年である。今では許されない訳文の表現を印字した書籍が本屋に並んだ
具体的に言えば、脳の思考に影響を及ぼす<梅毒>という病魔が産みだした
犯罪を扱い、そこをキーポイントにした推理小説である

私は変に義理堅い。創元から出版されて約半世紀後にその新訳が角川から出された
いや、違うな。Wikiでググった
あらら、違っていたわ

日本語訳書
1937年 春秋社、井上良夫訳
1950年 ぶらっく選書 (10)、新樹社、井上良夫訳
1958年 新潮文庫、大久保康雄訳
1959年 創元推理文庫、鮎川信夫訳
1961年 角川文庫、田村隆一訳(2015年現在、グーテンベルク21より復刊)
1974年 講談社文庫、平井呈一訳
1988年 ハヤカワ・ミステリ文庫、宇野利泰訳
1998年 乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10 (4)、集英社文庫、鎌田三平訳
2010年 角川文庫、越前敏弥訳
2022年 創元推理文庫、中村有希訳


義理堅いと言ったのは、最初に創元版で読んだのだから
現代に適合した新訳も創元版で読みたいという
半分訳の分からない、我がままというしかない拘りだった

先月、創元社のメルマガが届いた
そう、上述で示されている、現在、年一冊クイーン本を絶賛翻訳中の
中村有希さんの新報が届いた


Yの悲劇  【新訳版】
中村有希 訳
初版:2022年8月19日

内容紹介
ニューヨークの名門ハッター一族を覆う、暗鬱な死の影──自殺した当主の遺体が
海に浮かんだ二ヶ月後、屋敷で毒殺未遂が起き、ついには奇怪な殺人事件が発生する
謎の解明に挑む名優にして名探偵のドルリー・レーンを苦しめた、一連の惨劇が
秘める恐るべき真相とは? レーン四部作の雄編であり、海外ミステリのオールタイムべスト
として名高い本格ミステリの名作。解説=若島正


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ついに
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


実はクイーンの、悲劇4部作の緒頭を飾った『Xの悲劇』は
2019年に既に【新訳版】として出版されている
その後、中村氏は他の国名シリーズや短編集の翻訳に忙殺されていたと思われる


勝手な妄想⁾
Yはやばいからな、、、、あれはキツイからな、、、、
⁽妄想終了⁾


実は、クイーンの諸作品の評価はばらけている《勿論全て高水準ではある》
『Xの悲劇』はとにかくおしなべて評価が高い
ところが、極めて論理性の希薄な頭脳の持ち主である私には
チンプンカンプンとは言わないが、嘆息しか発することしかできなかった
あ、そうなの、、そうなのね、、でも昔読んだYはもっと面白かったんだよ!


タ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ついに
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!



猟奇的とは言わない。悪趣味でもない
Xと並んでYも勿論評価が高い
扱っている題材ゆえか、いわゆる双頭の存在感だ
今はどんな表現が許されているのかにも興味は尽きない


100年近い前の推理小説の新訳である
あれ?
初版:2022年8月19日!
すぐじゃん


はい!
ポチッた

ここまで読んでいただけた方々は
多分変な人です
御無礼をお許しください