ゲシュ崩ログ 25 頭ぽんぽんおりこうさん
子どもという存在は、とりあえず頭をぽんぽんしたら喜ぶものかと思ってた。だが違った。無暗矢鱈にぽんぽんするのは、どうやらうざいらしい。迷惑らしい。ちょ、やめろ…(キレ目)みたいな反応。なんだその触るものみな傷つけるごときナイフみたいなキレ方は…とお母さんは大自然の力強さに惚れ惚れ…。無暗矢鱈にぽんぽんしたらいけないんだな、と頭ぽんぽんしまくった結果、身を持って学んだ。ポンポンのしすぎ、嫌われる。過ぎたるはなおおよばざるがごとし。まだ寝たきりの赤子の頃も、あんまり頭を触られる事が嬉しい感じがなかったので、これは自閉症なのか…?と思ってた。(思ってたけどヨシヨシしてたけど。だからウザがられた可能性もある)大きくなってから最近は、「甘える」という技をどうしてか覚えたらしく、寝る直前にお母さんに「ヨシヨシして」と言う時がある。そういう時に(かわいかわいかわいかわいかわいかわいさん…)と思いながら頭ぽんぽんしているとすぐ寝たりしてとってもかわいい。別に頭ポンポンが嫌いなわけじゃないんだな。と安心。まぁそういうものだからなと安心。接触が嫌いどころか、抱っこは人一倍好きだし、寝る前には最近うとうとしながらヨシヨシポンポンしてたら、「違う!こう触って!こう!」とキレ気味にポンポンの仕方を命令するようになった。ええなにその偉そうな態度……とお母さん笑いを噛みころして対応。
「ごめんね、わかった。こうポンポンしたらいいのかな」
とポンポンの速さとかをなおすと、職人みたいな真剣な顔で
「………………うん!」
と納得して眠り始める。(かわいさ爆死)
子どもにとって私は一体なんなんだろう。思い通りに命令して動く機械かなんかだと思ってるのだろうか。ぽんぽんぽんぽん…。眠りにおちていく子どもをみながらぽんぽんぽん………。にしても母にキレてからの爆睡するまでの速さ…と子どもの寝方に爆笑したいけど、笑いはかみころしながら、ぽんぽんぽんぽんぽんぽん…………。ぽんぽんしてるとすぐ眠るから毎日こうしてあげようと思うのですが、こういうぽんぽんが成功するのは数週間に一度くらいで、毎日そうして欲しいと甘える訳じゃないところに不思議が募る。一体これはなんでどうして時々だけ甘えるのか。人間という生き物の愛情のしくみは大神秘でありました。ぽんぽん。そしてそんな親に対して真剣にキレるからまた面白くてかわいくて仕方ない。ぽんぽんぽんぽんぽんぽん。