日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
こんばんは!15日(木)は、全国的に晴れる所が多いものの、
西日本の太平洋側や南西諸島では、所によりにわか雨がありそうです。
なお、台風12号は東シナ海を北上するでしょう。
沖縄地方沿岸の海域では、しけや並みの高い状態が続くため、
うねりを伴った高波に十分注意してください。
また、台風13号は今後、日本のはるか東を北上する見込みです。
さらに、台風14号が日本の南を発達しながら西よりに進み、
16日(金)から18日(日)頃にかけて
大東島地方や九州に接近する可能性があります。
岩場で生きる
生命
雪どけ水が育む花園
北の短い夏の輝き
花と岩の殿堂
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大雪山系 トムラウシ山
*この番組は2020年9月に放送したものです
○山岳ガイド 大橋政樹さん
大橋政樹さんは、地元新得町に住むガイド歴30年のベテラン。
トムラウシ山は厳冬期やバリエーションルートも踏破しているんですって。
*撮影:7月下旬
前回はロックガーデンを後に急斜面を登って行きまして、
お花畑を発見のところまでの紹介まででした。
今回はそのお花畑のお花の紹介から始めます。
「そうですね~、え~と、イワブクロ~」
花に細かい毛を沢山付けたイワブクロ。
○イワブクロ(紫色のお花)
風が強い砂礫地に咲くそうです。
「チシマキンレイカ」
○チシマキンレイカ
黄色の小さな花を茎の先に沢山付けるチシマキンレイカ。
○チシマツガザクラ(赤色と白色のお花)
1cm程の花を付けるチシマツガザクラ。
まあるい蕾も可愛いな~。
出発から4時間半
「トムラウシの頂上が見えま~す。
そこのゴツゴツしてるのが頂上で~す」
あのゴツゴツした頂、あれが頂上かぁ~。
○トムラウシ山
あっ、先に登ってる人がいる。
雄大な風景、いよいよトムラウシの懐に入って来た感じ。
道も険しくなってきたな。
出発から5時間
「見てください、トムラウシ公園で~す。
下には池塘、雪渓も残ってま~す」
う~、綺麗だな~~。
○トムラウシ公園(1759m)
眼下にはまるで日本庭園のようなトムラウシ公園。
岩がそそり立ち、窪みには雪が溜まります。
この起伏に富んだ地形は火山活動によって創られたそうです。
あ~、高度感が凄いな~。
気をつけて下ろうっと。
「ここはちょうど溶岩の流れ着いた所で、形の変わった奇岩が揃ってます。
亀の甲羅みたいなので亀岩とも呼ばれてますが」
う~ん、ほんとだ。
甲羅の島縞模様みたいだな~。
奇岩が立ち並ぶトムラウシ公園を進みます。
「凄い花が咲いています。
エゾコザクラですね~。
素晴らしいお花畑です」
○エゾコザクラ
あ~、びっしり咲いてる~。
サクラソウの仲間のエゾコザクラ。
ピンク色で可愛い花だな~。
「一面チシマフウロです」
わぁ~、ここも凄い咲いてる~。
陽当たりのいい草地で見られるチシマフウロ。
○チシマフウロ
3cm程の紫色の花を咲かせます。
う~、また登りだ~。
「ういっと」
呼吸を整えながらゆっくり登ります。
出発から5時間半、アップダウンが多くてほんと足に応えますね~。
「そうですね~、ここで大体八合目ぐらいでしょうか~。
大体この頃になると頂上に登るか、
或いは引き返した方がいいのかの判断を決めることが大事になってきます」
天候は大丈夫か?時間はかかり過ぎていないか?
ここで確認し、先に進むかどうか判断するそうです。
慎重な天候判断が求められるトムラウシ山登山。
そこはある遭難事故が教訓となっているそうです。
今回は大体八合目、先に進むかどうか判断をする所までと致します。
次回は遭難事故の紹介から始めます。