かわいいと思っていたけど、それは私の脳がゲシュタルト崩壊してるからか。と思っていた。毎日かわいい。と思い、毎日「かわいい」と奇声をあげ、毎日かわいい服着せたい。と思っていた。毎日何してるいつも気になるので、保育園の先生に「毎日だいじょうぶですか、何かありませんか、お友達と喧嘩してませんか」みたいな保護者連絡事項がないかを忙しい先生の立場も考えず聞いてみたからか、「お母さんだいじょうぶですよ。男の子がかわいい～ってギュって抱きついてました。モテすぎて困っていたので、先生がこらこらやめなさいって仲裁しましたよあはは」って。

うそぉ…。と思った。

やっぱカワイイんじゃ…？？？？？この子は親が思うよりかわいいんじゃ…？？？って思った。かわいいからモテて男の子に襲われてる…（泣）めっちゃモテてる…（泣）とモテエピソードにびっくりしました。いや、毎日かわいいと言い過ぎてわからなかったけど、かわいいかったんだ？！？っともう何が何だかわかりませんでした。混乱しました。どうしたらいいのと混乱しました。

　それしても、先生のお世辞だとは思いますが、美人エピソードですね。私が小さい頃こんな美人エピソード一つもない。なんか凄く切なくなりました。というのも、私は美人な人があんなに冷たいのなんなん？って思ってたんですが、美人な人というのは、こんな小さい頃から男の子にかわいいから襲われ困る人生を送ってたんだな！！！と驚いたんです（いや子どもはそこまで美人じゃないけど。）

　そして美人ってこんな小さい頃から男の子のあしらい方を勉強する運命というか、本人が嫌がろうが考えたくなかろうが、いや考える事も何もない時代から、男の子のあしらい方を生きる為に覚えないといけないんだ…！！！と母は自分が歩んでこなかった（笑）人生を見せつけられて切なくなりました。

　今まで「美人冷たいよな」って思ってたけど、美人な人って冷たくて冷たくなったわけじゃなかったんだと本当にわかりました。もう美人にビビらないで生きていこうと思いました。

　一応家でも「抱きつかれて嫌な時は嫌って言うんだよ！」とお母さんが「ほら、練習だよ、ほらほら嫌だろ～」といたずら口調で抱きついたら

「おか～さんはいやじゃな～い」って。

か…かわい…サラサラサラサラサラ（灰になって崩れた音）