セカンド

ななかまどの花に

小説/詩

ななかまどの白い花が咲いている

それはそれは小さないくつもの花が

この夏の燃えるような日を浴びて
一つ一つが光っている

わたしの小さな
生まれたばかりの恋のように

それは心の中で
微小に純白に燃えている

わたしはそっと花びらに手を触れる
思ったより冷たい感覚が伝わる

さっき初めてつないだ
あなたの手は暖かだったのに

この花は秋になると
真っ赤な実を結ぶ

いくつもの小さな小さな実を結ぶ
澄んだ秋の青空の下で

わたしの恋は大きくなるのかしら
今よりずっと

たった一つでもいい

小さな燃えるような赤い実を
生み出せるのだろうか

わたしは白い花びらにもう一度触れてみた
願いを込めて

そっと
想いを込めて