ゲシュ崩ログ 61 縄文人レベルの生活?
縄文人と同じ事をしたい!と思ったからした訳じゃない。けどそういう感じになってしまった。「こうしたい!」と思ったからこうなった、という訳じゃないことばかりの人生。
子供風邪気味でたまには肉を食べさせたいと思って和牛を買う。別に高い和牛を買いたいと思ったわけじゃなく、ほんの少しだけの分量で一番安く売ってたのが和牛だった。単価は高いけど、販売価格は最安。なので和牛を買う。子供が「なにあれすご~~~い」と、七輪で肉が焼けるオブジェを見て感動。感動してたので、うちにも七輪あるよと言ったら焼きたいというので、しょうがないから七輪をひっぱりだして、去年近所から苦情があって伐採した庭の木の枝を燃料にして、和牛を焼いてみる。ものの三十秒で焼ける。焦げる。ししゃもとネギも焼く。黒酢と大根おろしで食べる。美味しかった。杉の木で焼いたから、少しスモーキーな杉の香りがついていた。火で焼いて肉を食べるなんて、モンスターハンターの中の生活みたい…縄文時代の人間みたい…と思った。木を伐採するのも自分でやった。のこぎりでギコギコ切った木だったので、サバイバル感満載だった。別にそういうサバイバルな事がしたいと思った訳じゃなく、苦情がこなかったら木も伐採しなかったし、子供がいなかったら七輪も使わなかった。不思議なめぐりあわせで色んなことを経験する事に。高知県なんか行ったら藁でカツオを炙って食べるのなんかがあると思うんですが、あれに近い感じがした。杉の木の火力が高いのか、薄切りにしたからか、ししゃもも牛肉もネギも、三十秒も焼いたら焼すぎだった。子供も珍しい事したらいつもより食べてくれた。普通にお膳に出して食べると食べないのに、イベント的にスペシャル感を出したら食べる子供にけっこー「ふざけんなよ(笑)」と言おうかどうか真剣に迷うけど、言わないけど、肉すら食べられない紛争地の人々の事なんかを考えるとやっぱり言おうかどうかと迷う。でもそれは私が貧乏人だからで、子供みたいにプリンセス様はそんな事おかまいなしだ。和牛だろうがなんだろうが気が乗らなかったら食べないし、のったら食べるのだ。それじゃいかんと空腹にさせようかなとすると平気で食べずに平気だからこっちが心配で心配で心配すぎて結局空腹にさせる前にお握りか何かをあげてしまうから、結局徳川幕府の将軍様みたいに、「余は生涯一度たりと空腹を感じた事がない!」といっちゃうのかもしれん。そのうち。それもそれで。とどうしたものかと思う今日このごろ。縄文時代の生活をしているのか、将軍様と同じレベルで暮らせているのか、と子供にやきもきする、これが令和のおやごころ。