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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     

レジャー/旅行

こんばんは!4日(金)は、西日本や東日本太平洋側は晴れるでしょう。

東日本の日本海側や北日本では雲が広がり、雨の降る所もありそうです。
南西諸島もにわか雨の所がある予想です。

訪れるのは北アルプスの霞沢岳(かすみざわだけ)。
目の前に聳える穂高連峰の絶景を楽しみます。

命あふれる清流
険しい峰々を
越えて
天空のお花畑
穂高連峰を望む頂へ

              穂高の絶景を望む
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              北アルプス 霞沢岳

〇霞沢岳(2646m)

長野県にある霞沢岳。
穂高連峰の間近に聳えています。

松本市内から電車とバスで2時間近く。

〇上高地バスターミナル

上高地に到着。
穂高連峰や槍ヶ岳への拠点です。

ここで待ち合わせ。

おはようございま~す。

〇登山ガイド 塩谷晃司さん

「おはようございま~す。
 今回ご案内する塩谷晃司(しおがいこうじ)です。
 よろしくお願いしま~す」

よろしくお願いしま~す。

〇塩谷さん

〇信州大学山岳会時代

信州大学の山岳会で主将を務めた塩谷さん。

〇ヒマラヤ ヒムジュン西陵(りょう)

ヒマラヤにも挑む若手の登山家で普段は北アルプスを中心にガイドをしています。

〇ヒマラヤ ヒムルン山頂

今回の見どころは?

「はい、霞沢岳はとにかく展望が素晴らしいです。
 登って行くにつれて穂高岳を真正面に望むことが出来て。
 え~、山頂では360度の展望を楽しむことが出来ます。
 まぁ登った者だけが分かる、あの~、奥ゆかしさと奥深さがありますね」

一日目、梓川(あずさがわ)に沿って自然豊かな森を進みます。
その後、徳本峠(とくごうとうげ)にある山小屋へ。

二日目、尾根づたいに登り、高山植物を堪能。
そして、霞沢岳の頂へ。
目の前にある穂高連峰の絶景を楽しみます。

下山は同じルート

一泊二日、中級者向けのコースです。

「では早速行ってみましょう」

*撮影:7月下旬

午前7時出発

あ~、大きな川~。

「清流梓川です、とても綺麗ですね~」

〇梓川

「青くて~」

透き通ってますね~。

「昔、あの僕の母が、あの上高地どんな場所かって聞いた時に~、
 ゼリーが流れてるみたいだって言ったんですよね~。
 ここを初めて見た時はそれ?
 ほんとにそうなんだな~って思って~」

ゼリーが流れている?お母さんの感性素敵~。

「見てください、目の前に見えるのが穂高連峰です~」

あっ、凄い迫力。

「あの雪がある奥に見えるのが奥穂高岳です。
 3190mあって~、日本で三番目に高い山になります」

〇奥穂高岳(3190m)

これが有名な河童橋(かっぱばし)ですよね~?

「そうですね、上高地のシンボルの河童橋です。
 芥川龍之介の小説「河童」で一躍有名になりました」

〇河童橋

芥川龍之介の「河童」は主人公が上高地から穂高岳に向かう途中、
河童の国に迷い込むお話。

「見てくださ~い」

何これ~?幻想的~。

「じゃこの緑の揺らいでいるもの。
 これはバイカモという植物です~。
 とても綺麗な水じゃないと生息出来ないので~、
 これが生えているってことは~、とてもこの水が綺麗だって証になりますね」

〇バイカモ

潺(せせらぎ)を聞きながら清流に沿って進んで行きます。

「よく見ると、結構ね大きめの魚とかもいて。
 僕もいつも歩きながら魚探してますね~。
 あ~、あそこ~、魚見えますか?」

え~、どこ~?

「川の真ん中ぐらいの、あの、白い砂の所」

あっ、いた~。

「結構大きいですね~」

よく見ると色々な魚が。

ティティティティティティ~♪

「何か鳥の~鳴き声しましたね、すぐ近くで多分今聞こえたんですけど~、
 近くにいそうですね~」

ティティティティティティ~♪

「どこだ~?あっ、ん?あの枝見えます~?」

ティティティティティティ~♪

え~、どこ~?

「あれはコマドリですね~」

〇コマドリ

ティティティティティティ~♪

いい声

ティティティ♪

「ヒ~ン、カラカラカラカラカラ~って鳴きますよね?
 これを馬の鳴き声に見立ててコマドリっていう風に名付けられました」

〇コマ(駒)=馬

コマドリのコマは馬のこと。
ヒ~ン、カラカラカラカラカラ~♪

確かにヒヒ~ンって聞こえる~。

歩き始めて1時間、道が二手に分かれています。

「ここが徳本峠の入口です。
 ここからいよいよ槍ヶ岳や穂高岳に向かうメインルートから外れて、
 霞沢岳方向へ向かっていきます」

多くの人は槍ヶ岳や穂高連峰に続く左の道へ。
徳本峠から霞沢岳へと向かう人はあまり多くはありません。

静かですね~?

「そうですね~、あの先程まではとても人通りの多い登山道でしたけれども、
 プライベート感のある静かな山歩きを楽しめますね~」

「おっ、見てくださ~い。
 これミヤマカラマツっていう花です」

〇ミヤマカラマツ

「中心から花弁(はなびら)がこう円形状に出てるんですけど、
 この白いお花の形がカラマツの葉っぱによく似ているんですね」

〇カラマツ

ほんとだ、よく似てる。

〇タマガワホトトギス

こちらはタマガワホトトギス。
花弁の斑点がホトトギスの胸の模様に似ていることから名前が付いたんですって。

「あの、この辺りは凄く群生していて、貴重な存在ですね~」

ほんと、ホトトギスだらけですね~。

「しばらく上までホトトギスいっぱいあるので、楽しみながら行きましょう」

は~い。

「ではここから~沢を渡って行きま~す。
 沢を渡る時なんですえけども~、
 なるべく小さな歩幅で渡ることが原則です。
 で~、登山靴って意外とこの辺まで水浸かっても濡れないですよ。
 なので~、こういった所、浅い所であれば~、
 え~と、川底でも平らな場所選ぶっていうのも一つのポイントになります」

なるべく平らな場所を選んでっと。
よしっ渡り切った。

歩き始めて4時間

〇徳本峠(とくごうとうげ)

「徳本峠に到着しました。
 お疲れ様でした」

ありがとうございま~す。

「こちらが徳本峠小屋です。
 本日の宿になります」

〇徳本峠小屋

随分風情がありますね~。

山小屋近くの見晴らし台へ。

「見てくださ~い。
 穂高連峰が見えますね~」

麓から見たのとは一味違う趣(おもむき)。

「あのウェストンも
 この辺りから穂高連峰を眺めたのかもしれないですね」

ウェストンって誰?

山旅スケッチ。

今回は山小屋近くの見晴らし台の所までと致します。
次回は近代登山の歴史が残る峠の紹介から始めます。