重賞展望
【武蔵野S】過去5年の前後半3Fを比較すると0秒4の前傾で中盤の2Fがほぼ25秒とマイル以下のダート重賞としてはゆったり流れた17年は前3頭での決着になったけどそれ以外の4年は前半34秒台半ばで中盤24秒前後、上がり3Fは36秒台のハイペースとなって好走馬の大半は差し追い込み馬。JRAの重賞屈指の差し追い込み馬有利なレースといっても良いくらい。同コースのフェブラリーSが内や前で決着することもあるように馬場や展開をしっかり読む必要は勿論あるけど基本は外枠の差し馬を狙っていきたい。あとはこのコースの時はいつも書いてるけど癖の強いコースやからリピーターが多いのも特徴。血統ではミスプロ系、ボールドルーラー、スピード型ノーザンダンサーあたりが目立つ。末脚が求められるからかダート重賞としてはサンデーの血も有効。
東京1400で4連勝中のレモンポップが1番人気になるんかな。久々のマイル戦も気になるけどそれ以上に気になるのがこの4連勝で1番ペースが速かった前走でも0秒7の前傾とダート短距離としては緩い流れなこと。ちなみにこの馬、新馬戦を除いた7戦で1秒5以上の前傾戦では3戦1勝でそれよりスローやと4戦4勝。まぁ、東京では全勝、それ以外では全敗とも言えるけど久々の距離でハイペース耐性への裏付けがない先行馬となると派手に飛ぶならここやろうからね。勝たれたらしゃーないって割り切って馬券的には切るのもありかなと。タガノビューティーは明らかに府中を狙って使われてるようにワンターンの直線の長いコースはベスト。ただ勝ち切れへんタイプやし本命というより相手の1頭で考えたい。ギルデッドミラーは前走レコード決着の2着は馬場の恩恵やとは思うけど母系はアメリカンなダート色強めな血統やし芝時代から緩急の少ないワンペースなレースの方が良い馬やからダートのペースも向くんやろね。ここも面白そう。コース実績で考えるとサンライズノヴァやエアスピネルが抜けてるけど近走は1秒以上離されて負けることも多いし流石にピークアウトしてるんかなと。他のコース実績馬ではスマッシングハーツやアドマイヤルプス、コース実績はないけどハヤブサナンデクンは能力は充分重賞級。