もえーん

年貢の納め時

日記

通っていた整形外科。

担当してもらった、というか調べて選んで診てもらった医師には感謝をしています。痛めた右肩だけではなく、上半身全体の骨の状態の中で、私の肩がどうなっているのか。それを知ることが少しでも出来たこと、それが今後の意識づけになったことは大きな収穫だったと思っています。

しかし。

そもそも論としての私の肩に対する見立てについては納得してはいるものの、MRIなどを撮らず「肩関節の損傷は大きくない」と言い切る診断は、やはり私は信用が出来ない。なので、もうひとつの受診候補であった病院(というか医師)を訪ね、そして本日、MRIの撮影と診察を終えました。


結論。

大きく肩関節は損傷をしている。
自然治癒は当然見込めない。
水泳を競泳として続けるのであれば、手術以外に復活の手段はない。

これが現実でした。

肩は人間の間接の中で最も複雑な構造をした関節ですが、MRIで分かる範囲で、この関節の動きを司る、3つの腱が損傷をしていました。

まず水泳に限らず、オーバーヘッドでの腕の動きをするスポーツ全般(野球のピッチャー、バレボールのアタッカー、テニス、などなど)で起きがちな、腱板の損傷。断裂はしていませんが、少なくとも周囲の骨などとの摩擦で擦り切れていて、あるいは部分断裂をしている可能性もあります。

それから、肩峰という鎖骨の更に先(肩側)にある小さな骨があるのですが、その骨の下を通る棘上筋という腱が、肩峰に挟まれてしまっている。

そして最も深刻なのが、上腕二頭筋腱長頭の脱臼。
上腕二頭筋というのは、いわゆる力こぶの事です。この筋肉は、外から見ると一まとまりの大きな筋肉群に見えますが、実際は二つの筋肉の房で成り立っていて、それが肩関節の骨にそれぞれ結合しています。その結合部分が「頭」と名付けられているようです。二つの筋肉で構成され、二つの頭で肩関節の骨に結合する筋肉群の総称が、上腕二頭筋=「上腕」にある「二」つの「頭」を持つ「筋」肉ですね。
それで、上腕二頭筋腱長頭は、肩関節への結合部分の直前で、骨のくぼみのようなところをガイドとして位置がズレないように固定されているのですが、これがガイドから外れてズレてしまっている。要は脱臼状態。もちろん脱臼ですから元の位置に戻せば戻るのですが、一度ズレてしまったものは再びズレる可能性が高いらしく、根治方法としてはそのガイド部分で腱をあえて切断してしまい、まさにそのガイド部分に留めてしまうという荒業が必要らしいのですね。

腱は切りっぱなしにしても腕自体は動く。ただし、関節が緩くなってしまう。だから日常生活が送れれば良いというのであれば、切りっぱなしという手術もあり得るのですが、まだ51才とそこまで高齢ではなく、かつ水泳を競技として続けたいということであれば、再建術を施すべきと言うのが医師の見解でした。
ただ、切りっぱなし手術であれば手術の傷口さえ癒えれば治療は終了ということになるのですが、再建術をするとなると、腱が新しい結合部分で一旦は安定して結合するまでは腕が動かせず(大よそ2~3週間)、さらにそこからリハビリとなるため、競技レベルでの復帰までには大よそ6カ月ということのようです。

更に問題なのが、左肩。
今回は右肩のMRIしか撮っていません。ですが、右肩よりは状態は良いにせよ、左も全くの無傷と言うことは考えづらい。改めて検査をして、予防的な措置として手術をした方が良いとなると、右肩にある程度は目途がついてからの対応となるため、本格復帰まではトータルで半年から1年の時間が必要となります。






さて、どうするか。






やりますよ、もちろん。
ハイ残念でした、終了。
そんなのは御免です。


最低でも半年のブランク。すっかりと筋力も体力も衰えるでしょう。でも、体は必ず戻せる。
比較するのもどうかと思いますけど、池江璃花子さん。白血病の療養から復活した時は、すっかりとヒョロヒョロの見る影もない姿になっていたのに、半年くらいで全日本選手権の決勝を戦い、種目によっては優勝までしていました。

水泳はパワーじゃない。

彼女の復活劇を見て、心からそう思いました。
もちろん最後はパワー勝負になるのは当然ですが、私はそんな領域には達していない。そしてパワーがないなら、技術と柔軟性で泳ぐしかない。それもまたチャンスかもしれません。
もう51才です。半年や一年のブランクであれば、その後でまた現状の状態まで体を戻すことは出来るかもしれませんが、長い目で見れば体は衰えていく。その時に、パワーで泳ぐ水泳は通用しないし、さらなる故障も起こすことでしょう。パワーに頼らない水泳を体に叩き込むには、この機会を生かさない手はないのかもしれません。ピンチはチャンス、です。

ただですね。

手術は、「肩」と言うミクロな視点で見れば根治の手段ですが、「体を整える」というマクロな視点でみれば、対症療法でしかない。泳ぎ方の技術の問題を別としてら、他には何が原因で肩は損傷したのか。
先日の日記の通りです、私の体のゆがみや、骨の変形などに起因する、そもそも肩を酷使するスポーツに対するハンデキャップを少しでも正すための、物理的に可能な体全体の修正と、修正しきれないハンデをカバーする柔軟性を獲得しない限り、私の肩は根本的には正されない。

それは、いままで診てもらっていた医師の見立ての通りです。その点において、彼の見立ては確実に正しい。だから手術をするにしても、その後のリハビリから復帰後の経過観察など、どちらの病院と、あるいは使い分けて、どうやって付き合うのかと言うことも含めて、長い目での体との付き合い方を考えないとなりません。


まあ、気長にやるしかありませんね。

しかし、これって保険は使えるのかな?
体よりお金が心配( ノД`)

  • ・とんとん・

    ・とんとん・

    2022/11/20 12:37:21

    ご自分が納得することが一番ですものね。

    お金のことは~・・・・病院と保険屋さんに早く確かめて~~~!!!

  • もえーん

    もえーん

    2022/11/19 22:49:00

    >納めないってことですよね?w
    肩を治すという年貢を納める。。。 という言い訳w

    >あと、池江璃花子さん
    変換されたままに何も考えずにリターンキーを押しておりました (;'∀')
    修正いたしました。。。

    なんでもいいんです。
    もう一度バタフライをちゃんと泳ぎたい。
    それだけなのです。
    それだけが望みなの ( ノД`)

  • はみ

    はみ

    2022/11/19 18:01:16

    タイトルと内容が合ってない(笑)。納めないってことですよね?w
    あと、池江璃花子さん、です。彼女の復活は本当に凄かった。
    病は気からって本当にそうだと、つくづく思い知った出来事でした。
    アプローチを間違えなければ、元に戻れないかも知れないけれど、
    元に近づくことはできるはず。正解なんてないですしね。
    ピンチはチャンス、いいと思います!