もえーん

そんなものでした

日記

はい。また走っただの泳いだだのの話なので、おもしろいはなしではないですよ。

走っただの泳いだだのの日記じゃなければ面白いのかと言われると、小さくなって隅っこに行くしかありませんが、まあそれはそれとして。


昨晩。

近所のプールに行こうかなと思ったのですが、やめました。4レーンしかない狭いプールの2レーンをレッスンで占有している時間帯なので、残りが2レーン。普通に泳げず、スピードの出ないドリル練習ばかりなので、ちょっとそれではやり辛い。

そういうことなので、走る方にしました。

もうずっとジョギング程度のランニングをたまにする程度でした。走ったこと自体、久しぶりです。泳げなくなってから少し走ろうと思いつつ、結局は泳げないながらも出来る範囲の練習のためにプールに行ってしまってたので。。

せっかくなので、新しい靴をおろしました。と言っても、購入したのは3年くらい前。完全に水泳シフトに移行したころです。
当時、練習用に使っていた靴(練習と大会では履く靴が違う)がモデルチェンジをするという情報が入って来ていました。モデルチェンジ自体は何年かに一度あるのですが、大枠での靴の性格は変わらないため、あまり気にしないでいました。しかしその時のモデルチェンジは、ソールの硬さ大きく変わってしまい、完全に違う性格の靴になるという情報があったので、売り切れる前に買い貯めをしていました。昨日おろしたのはその時の靴です。
結局そのままランニングをあまりしなくなってしまったので、古い靴を使い続けていましたが、いい加減に元の靴も傷んできたし、ストックしている靴も放っておけば経年劣化をしてしまう。と言うことで、今回から使うことにしました。

さて。

久しぶりのランニング。
ゆっくりしたペースでフォームを確認するところから。手や足の動きを個別に色々と確認しながら、全体を合わせてフォームにしていく。意外と体は忘れていないものです。そんな感じで2kmくらいを走ったところで、ふと思いました。

水泳と同じことを考えて走ったら、どうなんだろう。

走りの基本は、足の蹴り方と、それに応じた骨盤の動かし方、そしてそれらをサポートする腕の動き、あとは体全体の角度と言うか姿勢。そして最後に、体全体のどこを動く運動体の中心として動かしていくのか。
以前から、そう言うことを考えて、体全体を連動させて動かしていく意識の中で自分のフォームを作り、走っていました。

しかし、ふと思ったのです。

フォームとは、形でしかない。でもあるフォームで走るその全体像を司るのは、体のどこなんだろう。私はそれを、ずっと骨盤、もっと言えば骨盤とその回転運動に連動した股関節の動き、と規定していました。
そして体の動き全体の中心点、それを「胸を前に進める意識」として捉えていました。

そうなんだろうか。

動きは表層に現れる結果でしかなくて、その動き自体を司るもっと原理的な部分で大切なことがあるんじゃないだろうか。胸を前に進める意識は間違いなく大切だけれど、それは物体の移動としてのベクトルの発生点を胸に置く、と言うことなんだろうか。

7年ほど前、ほぼカナヅチの状態から水泳を始め、幾つかのターニングポイントがあったかなと思います。その中でも、特に大きかったことは、泳ぐときの体の重心がどこにあるのか、その重心の置き方を元に、個々のパーツではなく体の動き全体を司るパワーの源はどこが生むのか、そのことに思い至ったことでしょう。

言われてみれば当たり前のこと。
それは、お腹、もっと言えば下腹部のさらに深層のインナーマッスル。物理的に言えば、そのあたりが体の動きのエネルギーを司る中心点でした。

走ることがメインだった当時、体の部分の動きをどうやって整えていくのか、それを体全体としてどう連動させていくのか、そのことは考えていました。
しかし、動きを「整える」のではなく、それ以前に動きを「生む」という発想が弱かった気がします。



2㎞走ったところで、自分が泳ぐ姿を思い描き、上手に出来ないながらも、腰椎を重心点として、その直下にある下腹部を体全体を動かす初動の力点、力の源という意識で走る、そういう意識で走ってみました。



ああ、こういう感じか。


走っていた当時の感触は、既に記憶に薄くなっています。だから、もしかしたら当時からこの感触を持てていたのかもしれません。ただ、昨晩走り始めてからの2㎞と、意識を変えてからの走りでは、体の在り様の感触が大きく変わることは明白にわかりました。

旨い表現が出来ませんが、動きがとても力強い。そしてスムーズで、ある意味で楽に動いている。

ただ、その状態で走り続けるのは、そもそもの体作りをしっかりしないと、あっという間に疲弊し、力が抜けてしまうだろうということも分かりました。そして、ある程度のスピード域で走らないと、なかなかその状態を維持できない。

そう、トレーニングをする、とはそういうことなんですよね。
理想的な状態を、どれほどの負荷が掛かろうと維持し続ける強靭な肉体と精神を作ること。フォームがどうとかいう話は、その上でのこと。

継続は力。

やり続ける意欲、折れない意思、結局はそこに帰結するという、まあいつもの話ですね。
でも昨晩は面白かった。これまたしばらく乗っていない自転車ですが、いまの意識で自転車に乗ったら、どうなるんだろう。とても興味深い。久しぶりに、サイクリングシューズを履いてみたくなります。

以前の日記でも書いたけれど、レクリエーションではなくスポーツとして取り組む以上は、結果がすべて。そこを外す気はありません。
でももうフィジカルのピークをとっくの昔に過ぎた年齢となり、どうやってスポーツを楽しむのかと考えた時に、結果だけではなく、色々なことを考え、分かり、その結果が体の動きとしてストレートに体感できる面白さ、もっとそこを楽しんでも良いんだよなと、改めて思いました。
スキーを40才も過ぎてから復活させ、毎年何度もスキー場に足を運ぶ(なんなら家族を置き捨てて一人でw)ようになった理由は、いま思えば明白でした。考えて、試し、修正し、また考える中で、中年も後半に入った体なのに、確実に技術的に上達していくそのプロセスが楽しかった、その一点なのだと思います。


面白いですね。
これだから、スポーツはやめられない。

…のかな? ww