コーヘイ

重賞展望

日記


今週末は阪神JF、中日新聞杯、カペラSに加えて香港国際競走に多数の日本馬が出走。昨日も書いたけど競馬ファンにとっては1年で最も忙しい1週間なので気合い入れていきます。

【阪神JF】直線の長いコースでの2歳マイル重賞は基本スローからの上がり勝負になりがちやけどここは短距離路線から出走してくる馬も多いからテンの3Fはそれなりに速い流れになりやすいレース。過去5年でもレシステンシアが33.7で飛ばした19年は流石に例外としてもそれ以外の4年は前後半差1秒以内のミドルペース。中盤2Fは中緩み(2年は23秒台後半、3年は24秒台)があってラスト3Fの決め手勝負というのが基本構造。血統ではサンデーの血が強いのは当たり前として、ストームキャット、ヴァイスリージェント、ダンチヒらスピード型ノーザンダンサー系の血を併せ持つ馬が目立つ。

中心になるのは毎年好走馬を輩出する最重要ステップのアルテミスS1着のラヴェルと2着リバティアイランド。アルテミスSは馬場や展開の違いがあrから一概に比較はでけへんけど、レース史上2位タイの勝ち時計やし2頭とも決め手のあるタイプ。ラヴェルは2戦とも出遅れてるしリバティアイランドは右回り初になるけど大きな瑕疵があるとまでは言えへんし、このレースらしい決め手の生きる流れなら能力・適性も高そう。2頭の比較ではラヴェルの方がトップスピードに到達するまでが早くてリバティの方が長く良い脚を使いそうな感じ。個人的にはアルテミスはドン詰まりがなかったらリバティが勝ってた可能性が高いと思うし、中内田厩舎はダノンプレミアム・ダノンファンタジー・セリフォスと阪神マイルGⅠの功績が目立つことからも育成方法自体がこのコースに向いてるんちゃうかなと。ウンブライルは千四で2戦2勝。これが速い流れの物なら2強が速い流れに戸惑った時に浮上するタイプとして推しやすかってんけどね。ちなみに前走もみじSで負かした馬たちは軒並み次走で惨敗。レースレベルに疑問が残るし、そもそもノーザン系クラブ馬でクラシックを目指す評価なら初戦も2戦目もマイル戦を選択してると思うんよね。わざわざ遠征して相手関係の楽なレースに出たということはまぁそういうことなんやろなと。ドゥーラはキャリア3戦全てが札幌千八。時計の速いマイル戦や速い上がりに対応出来るかは正直やってみなわからんから何とも。未勝利戦でそれなりの上がりは使ってるから全くあかんことはないんかもしれんけど重い印を打つならもうちょっと裏付けが欲しい。モリアーナは府中の新馬戦で上がり勝負、小回りで上がりのかかるコスモス賞と全く違うレースで連勝してるレースセンスと能力は素直に評価して良い。ただこれも速い時計のマイル戦への対応力は未知やしそこまで強い相手と戦ってへんのは気になる。人気サイドがどれも速い流れを経験してへんから穴をあけるなら速い流れを経験してる持続力が武器の先行馬かなって思うけどファンタジーSが微妙なレベルやったからね。1着リバーラも2着ブトンドールも血統的に短距離色が強いし、レシステンシアするにはだいぶ足らん印象。買っても押さえまでかな。それならアルテミスSでキレ負けした決め手勝負が苦手そうなアリスヴェリテ、マラキナイアが先行して粘り込むのを期待する方が良いかもしれんね。ただどっちも抽選対象で出られる可能性は低そう。