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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④ 

レジャー/旅行

こんばんは!16日(金)は、西日本から東日本の日本海側では

雨や雪が降る所が多いでしょう。
太平洋側は晴れそうです。
北日本も日本海側を中心に雪が降る見込みです。
南西諸島は雨が降り、雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。

東京の
 水道水源林
山の写真家と歩く
冬の静かな森

             冬へ 多摩川源流の山
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              奥秩父 笠取山

*この番組は2021年2月に放送したものです

*撮影:11月上旬

〇山の写真家 野川かさねさん

山の写真家野川かさねさん。
光が照らし出す自然の一瞬の表情を捉えた
独特の淡い風景が山好き女子に人気。
笠取山も大好きなフィールドなんだそうです。

前回は富士山が見えました所までの紹介でした。
今回はいよいよ笠取山の頂上を目指します。

〇富士山(3776m)

空気が澄んでるからクッキリ見える。

富士山から西に目を向けると、南アルプスの山々が。

   間ノ岳(3190m)            北岳(3193m) 

日本で二番目に高い北岳(きただけ)。
そして、三番目の間ノ岳(あいのだけ)だ~。

「で、落葉してるので木々の白さも際立って、
 この時期ならではの風景ですよね?」

カシャ♪

登山道に沿って立ち並ぶダケカンバ、白が綺麗だな~。

さぁいよいよ山頂ですね~?

わっ、岩場が出てきた。

「そうですね~、ここもちょっと岩が。
 こっから岩が多くなるので、慎重に歩いて行きましょう」

お~おおお、結構怖いな~。

慎重にっ、よいしょっと。
躓(つまず)かないように、気をつけて行こう。

痩せ尾根を辿(たど)ること15分

「到着しました~」

やった~、頂上だ。

「1953m、笠取山山頂で~す。
 お疲れ様でした~」

お疲れ様でした~。

木々に遮(さえぎ)られて北の方の眺めは良くないけどここが天辺(てっぺん)。

〇笠取山(1953m)

モミやツガといった針葉樹に囲まれた山頂、
これが本来の笠取山の姿なんだな~。

〇山の写真家 野川かさねさん

「沢沿いの道をずうっとこの上流まで
 最初のあの一滴の水干まで遡って歩けるということは
 何かどんどんどんどん山の奥へと自分のペースで、
 こう山と一体になるかのようにあの登って行けるっていうのが
 やっぱ笠取山の最大の魅力だと思って。
 こういう山と町っていうものが決して切り離されてるものでは
 ないってことを凄い感じられることが出来るので、
 私にとってはそれがとても魅力です」

人々の手によって育まれてきた水源の山、笠取山。
その豊かな恵みが私達の暮らしを潤しているということに
気付かされた山旅でした。

旅の始まりは山梨県甲州市から車で1時間、作場平登山口からでした。
こちらで野川さんと待ち合わせでした。
午前8時登山スタートでした。
涼しい森の空気が爽やかでした。
ヒノキの幹が朝日で光っていました。
カエデの落ち葉を踏みしめながら歩いて行きました。
しばらく行きますと幅が広くて音も聞こえるような川にでました。
この辺りの川幅は5m程で、流れも音にも勢いがありました。
岩にはスギゴケの仲間の苔が生えていました。
苔の明るい緑と落ち葉の茶色と沢の白い水飛沫が美しかったです。
そして沢が随分下に見えるようになってきました。
一休坂分岐という所に到着です。
ここで人工林が終わりまして、ここからは自然林のままの森に入りました。
また沢の音が大きくなってきまして橋が見えました。
沢が細くなってきました。
歩き始めて2時間近く、笠取小屋に到着です。
山の中腹にあります笠取小屋、週末限定で営業をしているようです。
こちらの山小屋尾の名物はご主人の田辺さんが入れてくださりますコーヒーです。
時刻はお昼前、登山再開。
いよいよ多摩川の源、水干を目指しました。
山小屋から歩くこと30分、水干に到着しました。
ここが多摩川の最初の一滴が流れる水干です。
しかし、ここには水がありませんでした。
本当は雨が降りました翌日や梅雨時期等、
雨の多い時期に一滴が流れているようです。
水干から50m程下りますと、水が流れていました。
水干の真下を流れています小さな沢でした。
ここが多摩川最初の姿です。
ここから東京湾まで138kmかけて流れているようです。
水干から歩くこと10分、笠取山山頂への最後の急登が見えてきました。
目の前に広がるひょこうさ100mの急斜面を進み、
目指すは綺麗な三角錐の天辺(てっぺん)でした。
随分道の周りは開けているのですが、
山火事防止の為に草を刈って、
草木を伐採して水源林を守っているようです。 
山頂に近づくにつれ、傾斜がきつくなってきました。
ここからはさらに急になり大きな岩も増えてきましたので、
ゆっくり慎重に進みました。
急な坂を登ること20分、頂上が見えてきました。
到着したのですが、本当の頂上ではないのですが展望が良い所でした。
この笠取山から東京湾まで注ぐスケールのある所でした。
それには沢山の森の育みのお陰だと感じました。
勿論水道水源林の管理のお陰もあります。
このような素晴らしいお水がいつまでも流れ続けて欲しいと感じました。