コーヘイ

重賞展望

日記


2022年の競馬もいよいよ残すところあと3日。重賞は今週末の有馬記念と阪神C、来週水曜のホープフルSの3つ。良い形で締め括りたいです。

【有馬記念】毎年書いてるけど大雑把に分類すると基本的には2パターン。ハイペースや中盤の緩みが小さく上がりのかかる消耗戦やタフ馬場で道中の負荷が大きくなると差しが決まりやすく、逆にスローや中盤ガクっと緩むペース、軽めの馬場で道中の負荷が小さくなると内や前有利な立ち回り戦になる傾向の強いレース。ここ4年はパンサラッサやアエロリットといった快速馬が飛ばした19年と21年、キセキが緩めずに逃げた18年、前後半で見るとスローやけど近年で1番タフ馬場やった割にハロン13秒台が1つもなかった20年と差し馬の好走が目立つ(17年はキタサンブラックが中盤緩めての内や前有利なレース)。今年は逃げそうな馬はタイトルホルダーくらいやけど宝塚で強気に行って強い勝ち方をしたことを考えればそれなりに締まった流れで行くはず。血統はこれといった偏りはなさそうやけど欧州色の強いスタミナ血統は持ってへんと厳しいかなと。

イクイノックスは秋天で本命にしたけどその根拠は末脚の持続性能の高さ。実際高いパフォーマンスを出した秋天・ダービー・東スポ杯は自身の後半5Fは推定56秒台。それに対して有馬記念は極端なスローにでもならへん限りレースの後半5Fは60~61秒台。この馬がこれまで経験してきたのは速い上がりを出せるレースばっかりでここまでタフで上がりのかかるレースは未経験。勿論能力的にはここでも最上位の1頭やから能力で捻じ伏せてもおかしくないし、タフなレースの方が向いてる可能性も0ではないけど適性に裏付けのない人気馬を本命にする選択肢はないです。逆にタイトルホルダーは速い脚を求められるとキレ負けするけど早め早めの競馬で後続になし崩し的に脚を使わせて潰す競馬をする馬。宝塚では軽い馬場の中距離戦で初めてそういうレースで完勝したことで死角らしい死角はなくなった印象。問題は海外遠征明けの状態面。ジェラルディーナはここ2走はトラックバイアスに恵まれたのは確かやけど2走前は内をタイトに回ってくる競馬、前走は道悪で上がりのかかるタフな競馬とこれまで苦手なイメージがあった競馬で強い勝ち方をしたのも事実。この1年で馬体が約20キロ増えてるように心身共に充実してきてるのは間違いない。牝馬や3歳馬といった斤量の軽い馬の好走が目立つレースでもあるし面白さはある。エフフォーリアは今年の2走は追走で精一杯という感じで去年からは想像でけへんような姿。流石にこの距離なら追走はもう少し楽にはなるやろうけどそれだけで復活するとは思えへんくらいの負け方やから何とも。ヴェラアズールはダートを使われてきた馬やから上がりのかかるタフな競馬にも対応してきそうな感じはするけどジャパンCはGⅡに毛の生えた程度のメンバーやったしレース後のコメントでは中山は向いてへんからって理由で有馬参戦には消極的やったはず。近年JC⇒有馬を連勝した馬はおらんしローテ的にどうかなと。タフな展開や馬場で想定するなら穴っぽいところではディープボンド。速い脚は全くないから上がりのかかるタフな消耗戦を前受けして良さの出る馬。春天の負け方なんか見ると距離的にも2500くらいが1番良いんかなと。同じような消耗戦で差し有利になるならアカイイトも3着くらいならあっても。3歳馬ならボルトグフーシュよりは菊で前目につけたジャスティンパレス。