今日見た夢
彼女は言った - 踊りましょう -
あいつの気まぐれのおかげでサプライズな出来事
僕の家の屋根の上、月夜とも言えぬ空の下
幼い少女と僕は手を取り合い踊っていた
途中邪魔が入った。彼女が屋根の隅っこに吹き飛ばされた
が、彼女は何事も無かったにように其の言葉を発した
- 踊りましょう -
- 死ねと言うなら死にましょう -
無邪気に微笑み続ける幼い少女
其の笑みはどろどろの僕に向けられている
僕らは - 今 - 触れている時間を
刻刻、全てが大事過ぎて取りこぼさないよう
注意しながら踊っている
あいつが笑っている 憎らしいが
あいつの機転のおかげで僕らの今がある
それを有難く感じよう
踊りが終れば、僕らは二度と、、、
彼女は生きる者としての道へ進み
僕は魂だけに戻り、地獄へと落とされる
だけど、ああ、、、今はそんな事考えるのはよそう
そう、今は、今だけは、僕らは幸せに満ち溢れている
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長男は天井が高くてっぺんにベッドがある部屋へ
私は最地下のクローゼットとベットが一体化した狭い部屋へ
姉は普通の部屋へ
日本から連れてこられた異国の地
実の父親は横柄、横暴、鬼畜で歪な存在
皆が皆、不愉快を口にすることも無く
今日は誰が犠牲になるのか恐れながら生きている
私の部屋は狭すぎる、其れでも此処が自分の部屋だからと
寝よう、と思ってベッドに入ろうとしたら
シーツは真っ赤な血を吸いつくし黒く濁り
何故かその上に獣の滑らかな皮のコートが置かれていた
私は其の状況を、警察に告げ、操作して貰う段階に入った所で
何故か父親が死亡。兄弟や母はやっと虐げられていた生活から解放され
私もこんな縁起の悪い部屋は嫌だと思い、長男の部屋を奪おうとしたけど
無理だった。そして不思議。ベランダは兄弟皆全てと普通に繋がっている
あの男かもしれない、そう目星をつけて追ってみたが
其の男は存在せず、なのに認識されている。
更に結果犯人は彼ではなかった
僕らは踊り明かす
幼い少女は全てを知りながらも
何も恥じる事は無いと
何も恐れる事無いと
無邪気な微笑みで僕を促しつつ
罪人である僕と人として
最後の一編を共にしてくれている
忘れるのだろうか?
この時間を
それさえも分らないまま
僕らは踊り明かす
尋問官の計らいで得た
この時間を