日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
こんばんは!7日(火)は、西日本や東日本の太平洋側では雲が広がり、
所々で雨が降るでしょう。
九州南部では雷を伴い激しく降る所もある見込みです。
東日本の日本海側は日中は晴れ間もありますが、朝晩は雲が広がるでしょう。
北日本は雲の多い天気となって、所によりにわか雪がある見込みです。
沖縄は朝までは雨が降り雷を伴う所もありますが、昼前からは概ね晴れるでしょう。
訪れるのは群馬県の妙義山(みょうぎさん)。
天を突き上げて聳える岩山に挑みます。
そびえ立つ
奇岩
信仰の山
垂直の壁!
神々が宿る岩峰を行(ゆ)く
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妙義山
群馬県の西部に位置する妙義山。
ギザギザと切り立った幾つもの峰の総称です。
その独特な姿から日本三大奇勝(きしょう)の一つにも数えられています。
〇日本三大奇勝
信越本線 松井田駅から車で20分
信越本線の松井田駅から車で20分。
山腹にある駐車場でガイドの方と待ち合わせです。
こんにちは。
〇山岳ガイド 佐藤勇介さん
「こんにちは~。
山岳ガイドの佐藤です。
今日はよろしくお願いします」
よろしくお願いします。
大学生の時、ワンダーフォーゲル部に所属していた佐藤さん。
卒業後、ガイドの道へ進みました。
腕を磨くため、足しげく通ったのがここ妙義山です。
「妙義山は見ていただくと分かる通り、
圧倒的な大岩壁が広がっている非常に険しい山です。
標高は1000mちょっとなんですけども、
北アルプスの山々に比べても遜色無いくらい厳しい山です。
今回は表妙義のギザギザを、え~、端から端まで辿(たど)って行く、
非常に魅力的なコースになります」
緊張するな~。
「私がしっかりサポートしますので、安心して付いて来てください」
裏妙義
表妙義
妙義山は表妙義と裏妙義、二つの地域があります。
今回は表妙義を歩く一泊二日の山旅です。
1日目
一日目は中腹にある不思議な形の岩々を巡(めぐ)ります。
2日目
二日目、まずは表妙義最高峰の相馬岳(そうまだけ)へ。
さらに最大の難所、鷹戻しの岩壁を登り、中之岳(なかのだけ)を目指します。
豊富な登山技術も必要とする上級者向けのコースです。
石門群(せきもんぐん)?
石の門がいっぱいあるってことかな~?
〇名勝 石門群登山道 県立妙義公園
「じゃあこっから登って行きま~す」
*撮影:11月中旬
歩き始めて間もなく。
ん?岩に大きな穴が。
〇第一石門
「この大きな岩の真ん中に穴が開いていて、
門のようになっているので、石門と呼ばれてます」
確かに、石造りの門だ。
「ちょうど岩の真下に来ましたね~。
ほんとに大きいですね~。
こっから見るとそれ程厚みの無い所に穴が開いてますね~」
高さは30m。
しばらく進むと。
あっ、また岩に穴が。
〇第二石門
「今度は細長い形をした穴の中を通り抜けて行きます」
二つ目の石門があるのは切り立った岩。
その石門の中へ。
こちらの穴は高さ15m。
狭くて通りにくい。
石門を越えると。
「絶景の場所があるのでちょっと行ってみましょう」
今度は何が?
うわぁ~、奇妙な形をした岩がいっぱい。
「こっから眺める景色は日暮らしの景っていって、
一日中陽が暮れるまで眺めても飽きることの無い景色といわれてます」
それにしても、どうしてこんな形の岩が?
「この妙義山の特徴的な岩の形は、
大昔この辺一帯が火山で出来た台地だったんですね。
この大きな台地が雨によって削られて、
固い岩の部分だけが残されて、この形が出来ています」
日本三大奇勝の一つ、妙義山。
長い時間が生み出した自然の造形美です。
2日目 午前5時
二日目、おはようございます。
「おはようございます」
まだ真っ暗ですけど。
「今日は長丁場なので朝早く出発します。
妙義山は険しい山なので、ヘルメットとハーネス。
え~、しっかり準備して途中でロープで確保しながら行きたいと思います。
じゃあ出発しましょう」
はい、お願いします。
そそり立つ岩峰を次々と越え、まずは表妙義最高峰の相馬岳へ。
そして最終日目的地の中之岳まで縦走します。
相馬岳
中之岳
だんだん東の空が明るくなってきた。
「この先に~、御来光を拝める絶景のポイントがあるので
ちょっと寄って行きましょう」
御来光楽しみ~。
絶景ポイントはこの鎖場の先。
よいしょっ。
うわぁ~、大展望。
「太陽の輪郭が少しずつ出てきましたね。
雲の下からちょっと珍しいような日の出です」
鮮やかに色が変化していく。
神々しいな~。
ところでこの大の字、一体何ですか?
〇妙義大権現
「これは~妙義大権現の大の字で、
ここまで、え~上がって拝みに来れない人達が、
え~、麓からこの大の字を拝んでいたそうです。
元々は江戸時代は藁(わら)で編んだもので作られていたそうです」
ここで山旅スケッチ。
今回は妙義大権現の大の字の所までと致します。
次回は神々が宿る妙義山の紹介から始めます。