宿川花梨

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未来人の歴史 再度連載

 セシル・ジョヴノヴィッチの浮遊庭園

日記

 新作


#日記広場:日記

  • 宿川花梨

    宿川花梨

    2023/03/18 09:20:37

    エピローグ


     セシルは休みの日に下駄や皿を見て回るのが日課になった。
    下駄とは川を本流と副流に別け本流ではいつもは枯れた川で大雨時の洪水対策、副流は
    固有種多様性自然を維持する水源とされているが水を人工光合成で蒸留水に変えて楽市楽座の飲食店水源にして使用期間が終えた蒸留水を副流水源にしているのだという。
    塩素殺菌が入ってないから自然の動植物を養える。
    前に見た蛍はその典型だが街の明かりを外に漏らすのを減らす取り組みから全域に舞う蛍と星空がとても美しかった。
    下駄は川を発砲ダイヤモンド製で丸ごと覆い最上階を飛行船空港にしているので車を乗せた飛行船や市場機能の飛行船が立ち寄り市場はいつも活発だ。

    川のところどころに竹藪があり洪水時土砂を寄せ付けない皿の施設は周りからは凹んでいて水を溜め人工光合成で蒸留水に変えると気球構造の空中貯水池に溜めて嵐の後に水の不足地域に空中貯水池をと運ぶ。
    気象として見る限り下駄や皿は大きな発明であり水原智は凄い人物と思う。

    セシルは雅紀から一通り習うと退職して故郷のオーストリアのインスブルックの少し南にあるアルツタールという田舎に戻り自分だけの庭を作った。
    栽培する草木はオーストリア固有種だが宙に浮く庭園は話題になる。

                                           了

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    宿川花梨

    2023/03/18 09:20:10



     仕事が終えるのは8月になってからとなった。
    雅紀はみんなで上田城に行こうと誘った。
    真田幸昌が活躍したという話だがセシルは途中で見かけた阿波踊りが気になった。
    帰りに和食屋で夕食をとると鯉こくとこねつけという餅みたいな料理と凍み大根のお田植えの煮物を食べた。
    雅紀「これらは伝統料理だ。祭りも伝統文化。しかし、これら料理も誰も食べなくなったらどうなる?」
    セシル「文化が途絶えます」
    雅紀「そうだ。これら料理で言えば伝統を伝える役目をしていたのは多くは懐石や料亭だが
    食べる世代が死に絶えれば終わる文化だ。最近は学校給食で地元伝統料理を提供するところが増えているがな」
    雄輔「俺はラーメンとかの方が好きっすけどね」
    雅紀「もちろん、それも良い。何故なら伝統とは強制すべきものではないからだ。
    子供時代食べたものがその人にとっての伝統になるからお前は爺さんになってもラーメン食ってるだろうさ」
    セシル「…ということは雅紀先生の空中庭園は伝統破壊になりませんか?」
    雅紀「いや、それら伝統も当時は最先端技術だったんだ。
    未来は今になり今は昔になる。何を伝統に選ぶかはその時代の当事者が決めることだ、
    伝統とは足跡にすぎん。変化するのも伝統だろう」

    セシル「100年後はこのような空中庭園が伝統産業となっているかもしれないということですね」


    エピローグ

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    2023/03/18 09:19:49



     雅紀は作業場に戻るとキャンバスを用意して雄輔にデッサンを描かせた。
    公園のグランドデザインを絵そのもので構想したいのだろうか?
    それを終えると雄輔は傲慢に振る舞う。
    雅紀「お前は天才だが井の中の蛙。大海を知らずだな」といい。
    その後で「いや、・・・胃の中の蛙、大腸を知る」といい、
    雄輔「俺、食われるんすか」と言った。

    公園の下に巨大な和風傘を並べその下にベンチなどを置いて上に噴水を置き小型空中庭園を並べた。そこに固有種の生息できる花を栽培して建物の上の階で蝶と花を眺められる通路にした。全体におのおの観葉植物を置いて仕上げた。
    雄輔は雅紀の指示でなら仕事をする。
    6月になると仕事中に公園全体を蛍が舞った。


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    宿川花梨

    2023/03/18 09:19:29



     1カ月後、大きな仕事が舞い込んだ。
    雅紀はセシルと雄輔を連れて川に作られた下駄という場所に来た。
    そこには市長の賀川佐知子と生物学者の松永学という人物がいてこの下駄付近に空中庭園を作りたいらしい。
    下駄ということ自体にセシルは気象学者として大きな興奮を覚える。
    水原智の作った最新治水技術だ。
    下駄の電車の駅側と高速インター方向に楽市楽座となっていて民間市場が賑わっているが
    下流側がまだ未開発地域だ。
    賀川佐知子「ここを至上の公園にしてほしいのよ。地元固有種自然を含めて」
    松永学「昆虫種で言えば蝶などですがそれの生息域の公園開発をと思います」

    会議が終わり楽市楽座の喫茶店に立ち寄ると塩素不使用の水で作った料理や珈琲の飲んで楽しんだ。


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    2023/03/18 09:18:56

    第2章



     「まず。水まきだ。空中庭園は地面に無いから水やりしないとすぐ枯れる。
    それ終えたら新規の空中庭園組み建てとけ」
    この人は兄弟子の野口 。仕事を習うに兄弟子に教わっている。
    噴水式のスプリンクラーを高度調整して回すと次はシリコン・ナノ・チューブの布の風船にヘリウムを充填しその周囲に半円ドーナツ状の植木鉢を付ける。
    土の代わりに水分吸着成分の板をはめるとミネラル分そのものの石を一個入れる。
    水やりには肥料成分を混ぜているのでこれで良いらしい。

    働くそのものは楽しいのだが野口雄輔は指示したら休憩室で寝っ転がってる。
    実際植物を定植するのは藤木雅紀がいないといけないから仕事がないのだろうか?

     夕暮れ雅紀が帰宅すると新人ながら働いているセシルと休憩室で寝っ転がって仕事してない雄輔を見て雄輔に激しく怒った。


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    宿川花梨

    2023/03/18 09:17:53



     その庭園に着いたのは一目でわかった。
    宙に浮かぶ小型庭園がそこら中にある。
    門を抜け接客している男は40歳前後の中年で遊園地で配る風船かのように相手顧客に
    小型空中庭園を渡してお金の支払いを済ませている。
    「いらっしゃい。店内見て回りますか?」
    セシル「こちらで採用を済ませているセシル・ジョヴノヴィッチです。
    斬新な庭園に魅了されました。面接はweb面接で済ませましたが、
    もう一回面接なさいますか?」
    「ああ、・・・そう言えば、」
    セシル「藤木雅紀さんでよろしいですか?」

    第2章

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    宿川花梨

    2023/03/18 09:17:32



     石川は日本行政の都として発展している。
    タクシーは車両が発泡ダイヤモンドで出来ている。
    白いのは珪素での発泡ダイヤモンドだということだがさわるとぷにぷにしていて新鮮味がある。仮に震災が起きてもこの車は大丈夫だろう。水に浮くからだ。
    新車はだいたい発泡ダイヤモンド製のようだ。
    デザインは古くとも材質が違えば全部新鮮に見える。
    タクシーは高速道路で富山を通過し長野県豊科田沢まで移動する。


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    宿川花梨

    2023/03/18 09:17:13



     気象は水の石切りのようなものだ。
    水撒きをすればその地で蒸発、北や東に運ばれ仮に夕暮れなどならその地で雨となり再度蒸発して次の地で雨になる。
    二酸化炭素の問題が片づけばエジプトやアラブに水を撒けばイラン、アフガニスタンで雨となり更なる東に雨をもたらす。
    そのテーマで作られた人工の大河がナイルの隣のヌン川でありアラブ大河である。
    多くの耕作地をもたらし多くの人の暮らしを保証し水蒸気はタクラマカンを巨大な湖にした。
    地球温暖化が収まり北極がヒートアシランドならタクラマカンの水量が年間通せば一定なら健全な天候だという。


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    宿川花梨

    2023/03/18 09:16:30

    第1章



     セシルは空中空港ラピュタの喫茶室で紅茶を飲んでいた。
    ・・・メールだ。
    〔日本の何処に惚れ込んだの?〕
    セシル〈水の使い方よ。気象はつまるところ水の循環の一部だもの〉
    〔・・・学歴がもったいなくないか?〕

    セシルはめんどくさくなって返信をしないことにした。
    気象に興味を持ったのは事実だが日本の水原智という技術者が
    『雨は川に降るのではない、地面に降るのだ』という名言で様々な
    最新治水を行ったのでセシルは日本に興味を持った。
    そして、その治水事業を閲覧していたら一目で魅了された庭園があったので早速その企業に就職することにした。幸い日本語もできる。
    ラピュタはハンガリー上空を漂っている。
    雲を見ていると様々な飛空挺が離発着していて時代も変わったなと思う。
    タクシーのような感覚で飛空挺を借りると日本 石川 日本ハブ空港まで飛んだ。


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    宿川花梨

    2023/03/18 09:16:14

     プロローグ

    卒論では地球の気象の変化を扱い首席で卒業し誰もがその将来を羨むセシルは何故か、日本の庭園業者に就職した。
    その行動はまさしくWhy!であった。

    第1章