春風に吹かれて
長く続く舗道を歩く
春の風が優しく吹いている
わたしの手のひらに舞い落ちてきた
一枚の桜の花びら
そっと握りしめ
寂しげに空いていたベンチに一人座る
桜の花が咲いている
幾重にも花が重なりそれは続いている
くすんだ赤い円柱型の古いポストが
淡いピンクの景色の中にポツンとある
目の前を通り過ぎる人たち
独りで二人で数人でそして犬を連れて
全てが春の人たちだ
春の風に吹かれている人たちだ
話し声が聞こえる
笑い声が聴こえる
桜の花びらが舞っている
わたしたちに話しかけるかのように
手のひらを開けると
そこに二つ目の花びらが舞い落ちた
瞬間
声が聴こえた
「好き」
わたしは立ち上がり
見えない声を探しにまた歩き始めた
桜並木の中を
春の風に吹かれながら
今日は近場で花見の散歩
道の両側に1.3キロ?に渡る桜並木
広めの舗道
のんびりとお散歩をしました
往復すると2.6キロ
途中で引き返しましたけど^^