コーヘイ

重賞展望

日記


今週末の重賞は桜花賞、阪神牝馬S、ニュージーランドTの3つ。

【桜花賞】クラシックを狙う牝馬が集う阪神JF、チューリップ賞、桜花賞は同じ条件やけど傾向は少し違ってて、千四以下を使ってきた馬も出て来てペースが上がりやすいことや暮れの荒れ馬場で行われることで差しが決まるのが阪神JF、大半がマイルを中心に使われてきた馬でスローになることや開催前半で馬場が荒れてへんことで前が残りやすいのがチューリップ賞、そしてまた千四以下を使われてきた馬が出て来て前半のペースが上がることや開催後半で内有利がなくなって差しが決まるのが桜花賞というのが基本構造。ただここ2年は京都改修で阪神の馬場がしっかり作られてるからかずっと内有利やし、加えてこの週からコース替わりになったことで圧倒的に内有利なレースになってる。それはやや前傾で中盤も速かった21年、やや後傾で中盤緩んだ22年も同じで差して好走した馬もロスは抑えてたから展開によるものやないのは明らか。土曜見てみなわからんけど恐らく狙うべきは内枠を上手く活かせるようなタイプ。血統では孫世代が中心になってきてるけどディープやキンカメの血が普通に強い。あとはエアグルーヴやダイワメジャー、オルフェーヴルを通じてノーザンテーストも目立つ。

まずは阪神JFを勝ったリバティアイランドは新馬戦では上がり3Fの日本レコードで阪神JFではハイペースの消耗戦を中団から外を回して差し切りと全く違う能力を要求されたレースを完勝してることからも能力そのものが1枚上という感じ。スッと加速するタイプではないから負けるとしたら圧倒的に内有利な馬場で外枠を引いてスローを後方からになった時かな。ただまぁ、スタート自体は遅くないし死角はかなり少ないかなと。2着のシンリョクカは2戦目でいきなりGⅠでやれたのは立派やけど内枠から経済コースを立ち回れたのが大きかったからね。また内枠を引ければという感じ。他にレベルの高いレースやったのはクイーンCかな。勝ったハーパーは良い馬やしルメールを確保できたのは大きいけどここでマイナス12キロやったのは気になるし血統的にも上2頭は中距離馬やから恐らくこの馬もオークス向き。2着のドゥアイズは依然として上がりの速い競馬には不安は残るけど阪神JFでは速い流れをこなしてこのレースでは速い流れで先行出来たように課題を1つずつクリアしてるのは好印象。内の狭いところから抜けてくるようなレースも出来たし内目の枠が引ければ面白い。チューリップ賞はスローで中緩みが大きかったし時計的にも平凡。以前の桜花賞ならこういう流れで最後差し込んできたコナコーストは狙い目になると思うけど今の馬場やとどうかな。1番強い競馬はしてるし本番で締まった流れになるのは良いと思うけど。モズメイメイはギアチェンジでリードを取れたしいかにもトライアル的な勝ち方で持続性能的に厳しい気はするけど内枠なら押さえるかもという感じ。ペリファーニアは血統的に人気するやろうけどレース後に喉を気にするコメントがあったからペースが上がった時に苦しくなる可能性はあるかなと。シンザン記念勝ち馬のライトクオンタムはディープ産駒やから期待したくなるけど新馬戦は大外枠からの逃げ、シンザン記念は少頭数で外差しと展開や馬場に恵まれた感はあるし、馬群に揉まれた経験がないのはガサがないだけに気になる要素。スッと加速するというより長く良い脚を使いそうなタイプだけにリバティが差し遅れるようなレースで先頭を走るイメージとも違う。それ以外のレースは本番に直結せんしレベル的にもどうかな。ただフィリーズR勝ちのシングザットソングはそれまでゲートの出が悪くスローでも後ろからになってたのがフィリーズRではハイペースを前目で追走出来てたように伸びしろや未知の部分が大きそう。あとはトップスピードに到達するまでの速さはリバティ以上でそういう経験はないけど内でジッとして瞬時に抜けて来るレースができるならラヴェルの巻き返しはあるかも。阪神JFほどハイペースにもならんやろうしね。最後にベストは千四やろうけど内前で立ち回れるルミノメテオールあたりを(チューリップ賞はキレ負け。ただ賞金的に出られへんっぽい)。