このランドセルの片隅で

2023/04/13 22:07:55

自分のランドセルの色は何だったんだろう

黒？　白ではない　茶色？　それらは記憶の彼方に去った

本当に色彩感覚は　幼少時から現在に至るまで甚だ乏しい煎兵衛である

話題を変える

登校前にランドセルに必要なものを詰める

時には　前日の夜に済ませておくべきという指導に従ったのは数回だけ

たとえば国語

国語の教科書とノート

たとえば算数

算数の教科書とノート

忘れちゃいけないのが筆箱と　その日のイベントに必要な道具

たとえば　絵の日だったら筆　書道だったら筆と文鎮と硯と墨

音楽だったら　リコーダーかハーモニカ

その頃はまだシンセサイザーは存在していない

月に一回は給食袋に現金を入れて家から学校に向かった

ひとつき580円だったっけ？　

ランドセルの中のポケットがその袋の専用スペース

年に2回　夏休み冬休み前の肝油の大セール

一カ月分の肝油をワンパッケージで（学校が）お手軽にご提供

肝油だってｗ　栄養状況は改善されつつあったけど

まだまだ戦後復興途上国

今　肝油って知らない方々が大半だと思う

あれはいったい何だったんだろう

そうそう筆箱筆箱

基本は鉛筆　

あ　まずい　深みに嵌りそう

そんな予感

もうこんな駄文　いったん切るね　　

背中にしょったランドセルの重み

日々感じながら登校して

教室の自席の椅子に掛けて

自らも腰かけて

ふと窓の外をみやる

そこの景色に　今の日本は映っていたのだろうか

ガラクタ煎兵衛かく語りき