無駄遣いはいけない…と思いつつ、子供のワンピースが100円だったからつい買ってみたら、やっぱり子供が買うなり着用、鏡の前にたってスカートのすそを持っておしゃまポーズしてた。ワンピースを着たあと、しばらくテンションが高くて、ごきげんだった。そして「将来はプリンセスになりたいわ～」とか言ってた。プリンセスという職業があるのか知らなかった私には、なれるなれないの判断はつきませんでした。「プリンセスか～。どうかな～」と言ってみたら、自信満々に子供は

「なれるよ。だって私かわいいもん」

って言ってた。

あちゃ～。育て方間違えたのか…。とちょっと色々不安材料のしかかってきた。職業に役立つまでのかわいさというのは、相当カワイイのでしょうが、かわいいかもしれんが、そこまでカワイイという事はちょっと遺伝子的に無い無いというか、そんな天んにつばを吐く位ムチャな事を…と肝が冷えた。そもそもプリンセスはカワイイだけの職業でもないし。でもまぁ、それもまた子供らしいといえば子供らしいし、ワンピースを着てテンションあげあげになった時のたわごとなんかな～と思ってプリンセスになる言う子供に「うん、そだねっ！」ってテキトウに返事してた。もしかしたら私がもっと「日本でプリンセスになるっていうのは、具体的に言うと宮内庁でスケジュール詰めのエリート教育を…」とか現実的なプリンセスになる方法を教えなかった事は、あまりにも非プリンセスな子供から後後恨まれるのかな。「こんな家に生まれたくなかった～プリンセス家系にうまれたかった～」とぽかすか殴られる日がいつか来るのか。ごめんとしか言いようがないな。本当の現代のプリンセスが背負ってる重圧とかそういうのとかは、子供は全く考えてないみたい。偉いとか、王様王妃様な存在は、下の人間を大切にできる人、王妃は国民を大事にできる人なんだよ～？とか一度言ってみたけど「……？？？」っていう顔してた。そんな子供は今日もワンピースを着てゴキゲンだ。