たまご

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たまごの日記です。

君はいなかった~失恋~

小説/詩


遠いと言ったのは君は特別だったから
ここにいる理由を探していて嫌になった

海底200メートルくらいのところでピクニックするより
難しいだろうと そっと考えて
泣いてばかりのあの頃が楽しかったように想った

なにもかも とぎれとぎれ
続かないのが言葉だけならいい

時間は知らん顔で訪れては去っていくから

いつしか
想い出を語り合うことが
ふたりを繋ぎとめる手段になった

遠く 遠いのは
君がいると信じていたころ

ふたりから去っていく時間の速度
微妙に違っていることに気づいたのはいつだろう

遠く 遠いのは
すれ違っていく今の一瞬

夏になったら海へいこう

君はいなかったことにして
海の底から空を眺めてみよう
ひらひら泳ぐ魚の気持ちになってみよう

  • コロ子

    コロ子

    2023/04/30 15:15:26

    遠い日の思い出は どなたにもある事でしょうね。
    打ち明けられなかった若い日に想いで。

  • トシrot

    トシrot

    2023/04/27 22:23:04

    遠くない!^^さぁ行こう!