コーヘイ

重賞展望

日記


楽しみにしてた淀の春天も終わって今週末の重賞はNHKマイルC、京都新聞杯、新潟大賞典の3つ。

【NHKマイルC】過去5年は似たような展開でテンの3Fが34秒前後、中盤2Fが23秒台と僅かに緩んで上がり3Fが34秒台後半。全ての年で1秒以内のややハイペースの形。直線の長いコースで速い流れということもあってか差しは決まりやすい印象。逃げ先行馬で馬券になったのはボンセルヴィーソとラウダシオン以外はほぼ人気馬。ちなみにこの「直線の長いコース+ハイペース」というのがこれまでのレースと求められる能力に乖離があるからか、前走1着馬はかなり成績が悪いという有名なデータも。特にトライアルレース1着馬は去年ダノンスコーピオンが勝ったけど過去10年遡ってもそれ以外は勝ってへんどころか馬券圏内もほぼなし。馬券も荒れる傾向が強く、未知の適性を見抜く力が求められそう。血統ではダンチヒ、ストームキャット、ヴァイスリージェントといったスピード型ノーザンダンサー系が目立つ。

パッと見てどれも今一つ信用でけへんなというのが第一印象。ドルチェモアは朝日杯はハイペースを3番手から抜け出す内容は悪くないけど馬場自体は前有利やったしレース自体のレベルも高くなかった。サウジアラビアRCも離れた番手で実質スローの単騎逃げ。前走は叩き台で割り切るにしても1番人気で本命にしたいほど強いかとなると微妙かなと。騎手も不安。エエヤンはシルバーステート産駒らしく脚が短めで筋肉量豊富な馬体。いかにもパワーと持続力を武器に小回り急坂コースを前受けしそうなタイプで中山マイルで3連勝してるのも納得。逆に言えば中山マイルへの適性が高すぎるってのは高速府中のマイル戦ではトップスピードやギアチェンジ面での不安に繋がりそう。カルロヴェローチェも同じシルバーステート産駒で斬れを武器にするタイプではなさそう。母系のスピード色が強く、距離短縮で良さが出てきた感もあるだけにここへ来ての距離延長はどうなんかなと。ただ今年の低調なメンバーでは能力自体は上位。オオバンブルマイは朝日杯は出負けが敗因やから度外視して良いとしても血統的にスピード色が強いし、基礎スピード面が問われた方が良さそうなタイプでベストは千四かなと。決め手も求められる高速府中のマイル戦を勝ち切るイメージはあんまり湧かへん。ダノンタッチダウンは半兄野田小子と同じで跳びが大きく不器用な印象やから小回りで距離も長かった皐月賞は度外視して良い。ただフットワークが鈍重な感もあるからベストは直線坂のあるコースかなという気も。この条件やと軽さやキレのある馬にやられそうなイメージ。穴っぽいところではまずクルゼイロドスル。新馬戦は相手が悪すぎたしデイリー杯は終始掛かったのが敗因。そのデイリー杯も含めて東京・阪神・中山と違うコースで1分33秒台で走れてるのは高い総合力の証。前走逃げる形になったのは気になるけど控えたらあかんわけではないし、能力的に引けは取らへん。あとはモリアーナ。ここ2走は早仕掛けで外をブン回してラスト甘くなるという同じ負け方。だからこその乗り替わりなんやろうけど。力負けではないだけにしっかり溜めて弾けさせる形なら。あとはシングザットソングもここ2走スタートが改善して先行してるけど決め手は持ってるし今回控える形なら面白い。