コーヘイ

重賞展望

日記


【京都新聞杯】3年ぶりに京都外回り2200での開催。16~20年を見返してみてもハイペース、スローの瞬発力戦、高速巡航戦、中緩みありとこれといった形はないように見える。強いて言えば3F瞬発力戦になった17年以外は京都外回りらしいラスト4Fがスパート地点になってることくらいか。2分11秒台の高速決着なることが多いけど差しは比較的決まりやすい印象。血統ではディープ、ステイゴールド、ハーツクライ系といった主流血統にスピード型ノーザンダンサー系の血を併せ持つ馬が目立つ。

サトノグランツはサトノダイヤモンド産駒の全体像でのイメージとして晩成型なのか緩さがあって瞬発力や加速力を問われるようなレースでは斬れ負けするような感じ。この馬自身も前走のゆきやなぎ賞は5Fロンスパ戦で勝負所から終始追い通しでズブさを感じさせる内容。それだけに下りを利用して惰性で加速させられる京都外回りは合いそう。首の低いフォームも下りが上手そうやしね。重賞で1番人気で本命にしたいかと言われるとそこまでのパフォーマンスは見せてへんとは思うけどメンバーレベルも高くなさそうやしそれなりの印は打つことになるかなと。ダノントルネードは前走520キロの馬体や母系にロベルトの血を持つハーツクライ産駒という点からパワーを感じさせるタイプで、他場と比べてパワーが求められにくい京都への適性はどうなんかな。ただシャザーンやフリームファクシといった強い馬たちと勝ち負けしてることから能力自体は高いと思う。マキシは前走フリージア賞は自身が早めに動いたことで5Fロンスパ戦を誘発したような形で、レースの後半5Fが57秒台やったことからレベルは低くないし、厳しいレースをしたこの馬もそれなりの評価が必要。母ラキシスは同コースのGⅠエリザベス女王杯勝ち馬。馬体が減り続けてるのは気になるところ。マイネルラウレアは弥生賞を回避した影響があったのかはわからんけど、道悪はこなしそうな血統だけに皐月賞で見せ場すらなかったのは残念。タフな馬場を走った後の中2週で状態面も不安。勝った2戦もスローの上がり勝負で時計的にも平凡なだけに評価が難しい。魅力的な穴馬はこれといって見当たらんけどマコトヴェリーキーは長く良い脚を使えるオルフェ産駒やから京都外回りでパフォーマンスを上げる可能性はあるかなと。