回顧
今週末の重賞はヴィクトリアMと京王杯SCの2つ。3場とも結構な雨量があった後で東京と京都は今週末からコース替わりも。しっかり見極めて臨みたい。
【ヴィクトリアM】馬場が良い時期ということに加えてコース替わりもあってか、稍重やった18年と前日稍重やった22年こそ1分32秒台やけど19~21年は1分31秒以下の超高速決着。ラップを見ても前後半3Fが34秒前後で中盤2Fも23秒前後のミドルペースの高速巡航戦。府中らしいL3F目が最速になることが多く追走力、瞬発力、持続力と高いレベルでの総合力が問われるレース。時計が速いから基本は内をタイトに回って来られる馬が有利やとは思うけど近年の府中は開幕週やコース替わりでも外差しが決まる末脚性能が問われる馬場になることも多いからその辺りは柔軟に考えたい。血統ではヴァイスリージェント、ダンチヒ、ストームキャットらスピード型ノーザンダンサー系やボールドルーラーらスピード型ナスルーラ系の血が目立つ。
スターズオンアースは前走大阪杯は内や前有利な馬場+小回りでどうかなって思ったけど後方から差して来ての2着は強い内容で1戦毎に強くなってるなと感じた。ただ中距離戦でもスタートは遅めで後ろからの競馬になってるあたり典型的な中距離馬で、今回最大の課題は追走面になりそう。マイル戦でも結果は出せてるから心配ないように見えるかもしれんけど、どれも前半スローや中緩み(中盤2Fがいずれも12秒台)があって中距離馬でも対応しやすい流れやったのは間違いないからね。このレースらしい締まった流れの高速巡航戦、高速決着になった時にどれだけ対応出来るかは未知。勿論能力で捻じ伏せてもおかしくないだけの馬やし大箱コースに替わるのはプラスやとは思うけど人気馬には鉄壁の裏付けがない限り本命は打ちたくないんでwソダシは前走マイルCSはマイル戦初の敗戦。精査してみるとやっぱりというか、1F毎の加速や減速が激しかったマイルCSやアルテミスSの内容は低調で、なだらかなラップ推移やった桜花賞や去年のヴィクトリアMでは高いパフォーマンスを出してるようにスピードの持続力が最大の武器なのは間違いない。そういう意味ではこのレースは合ってるとは思うけど今年はこれといった逃げ馬不在でドスローや中緩みが大きかったりすると不安やなと。あとは乗り替わりがどう出るか。近走は安定してるから忘れられてるかもしれんけど、一時期は自分から競馬をやめるような面を見せたこともあったように常に気性面に爆弾を抱えた血統ではあるからね、レーン騎手が上手い下手ではなく性格を熟知した吉田隼人騎手のままで良いような気はするけどね。ナミュールは前走東京新聞杯はやや内や前有利な馬場で完璧なレースをした勝ち馬は捕まえ切れへんかったけど、久々のマイル戦でキャリア最速のペースを先行出来たあたりワンターンの大箱1600~1800はベスト条件。向こうが本格化前とはいえ同じ舞台の赤松賞ではスターズオンアースを並ぶ間もなく交わしてるし適性に関しては間違いなくこっちが上。ソングラインは安田記念は外差し勢がほぼ上位独占したように馬場や展開が向いた感はある。本質的には千四的な基礎スピード面が問われるようなレースがベストやと思うんよね。対ソダシでは去年このレースで少しアクシデントはあったとはいえ完敗してるし適性的にも似た感じはあるからね。穴っぽいところではまずメイケイエール。再三書いてるように気性以外はスプリンター的な要素はほぼ皆無。だからこそ前後半のバランスで大きく前半に傾くスプリント戦で崩れてるんやと思う。折り合いさえクリアすればむしろ距離はこれくらいあった方が良いはずなんやけどそこが難しいからね。。ただ人気なら悪い面を指摘することになるけど人気落ちなら長所に期待するのはギャンブル的には定石。あとは内や前有利な馬場や展開が望めて内枠を引けたならララクリスティーヌ、ドスローとかで総合力より決め手だけで決まるようなレースならルージュスティリアあたりに魅力を感じる。