家康は一部家臣の反対を押し切り、城を出て三方ヶ原台地へ。武田軍を背後から攻撃。

しかし、ここまでが全て信玄の計画通り。万全の態勢で魚鱗の陣を敷いていた信玄の策略にまんまとはまる。

家康は鶴翼の陣を敷いて対抗したが、わずか２時間あまりで完膚なきまでに叩きのめされ、浜松城へと敗走する。

家康は討死することも覚悟したが、家臣たちがそれを思いとどまらせた。

このとき浜松城の留守居役を務めていた家臣の夏目広次は20騎余りを率いて出陣し、家康から兜と馬を借り、影武者として家康の身代わりになったと