5・15

2023/05/16 00:00:17

91年前の今日5月15日は、五・一五事件があった日です。

1932年5月15日、武装した陸軍や海軍の青年将校たちが首相官邸を襲撃し当時の犬養毅首相を暗殺する事件が起きました。

当時は1929年に起きた世界恐慌の影響で大不況に見舞われ、失業者が増え農村は貧困にあえいでいました。その一方で財閥などの富裕層は贅沢な暮らしをしており、貧富の格差は広がる一方で貧困層の不満は膨れ上がっていました。

政府はこの問題に対処せず富裕層を守るばかりで、国民から敵視されるようになり政治の革新が強く求められるようになりました。

国家革新を求める過激派や、政党と財閥を倒し軍事政権の樹立を目指す陸軍将校らによるクーデターが起こるなど世間は緊迫していました。

また、海軍でもロンドン海軍軍縮条約を締結した内閣に不満を持つ将校がクーデターを企てる動きがあったりして、陸軍と共同で決起を起こす計画を立てたりしました。

その後、紆余曲折あって五・一五事件が発生しました。

襲撃を受けた犬養首相は「まあ待て話せばわかる」と将校らをなだめたそうですが、将校の1人が「問答いらぬ！撃て！撃て！」と言い、数人で首相を射殺したそうです。

この襲撃に参加した将校の1人が「青年日本の歌（昭和維新の歌）」という歌を作っています。

当時の言葉で難しい曲ですが、とても勇ましく国を憂う当時の人の気持ちがよく分かります。

最近も安倍元首相が襲撃され亡くなったり、岸田首相も襲われました。

いつの時代もトップは危険な目にさらされています。

平和に暮らせる日が来ることを願ってやみません。

キックス