ガラクタ煎兵衛かく語りき

2分でわかる将棋

日記



☆ 様(1人)を守る競技です

☆ テクテク歩くことしかできない(9人)
☆ 槍を持って一直線 それっきり帰ってこない車(やり)(2人)
☆ 最近開発された不規則な動きで飛んでいくステルスミサイルの馬(2人)
☆ 小回りの利く装甲車のような(2台)
☆ 重戦車のような(2台)
☆ ICBM級の弾道ミサイルである車(それぞれ1機ずつ)


もうこれで将棋がわかりましたね♡
ハ?







ああ 今日は疲れた 朝の8時半から叡王戦第4局が始まりました
持ち時間はそれぞれ4時間 普通は夕飯前に終わる

ところが午前の11時頃 これがチャラになる 無かったことになる 千日手といいます
同じ手順を4回繰り返すと先手後手を入れ替えて最初からやり直しなのです

お昼御飯も近いなか 再び初手から始まりました
数手進んで 叡王と挑戦者は ローストビーフ丼やら三色丼(ウニ、イクラ、サーモン)を
ボッチ食します(感染症対策)

1時再開 夕方にかけてかなり進み 藤井叡王の残り時間はわずか数分
詰むや詰まざるや そんな午後6時過ぎ あろうことか
再びチャラになりました 無かったことになりました 本日2度目の千日手


本来叡王戦は夕食を用意していません
(もちろん食べ物はありますが スケジュール上予定にないという意味です)

再再度の前後手番入れ替え
本日3回目の指し直し戦は7時15分から始まりました
(約40分間の軽食タイムの後です







9時頃に決着がつきました 叡王の防衛が決まりました


両対局者はもちろん
画面の中央で一番目立つ若手の記録係
重鎮が務める立会人
主催者(スポンサー)の不二家
重責を担った施設
全国に結果の報を飛ばすべく待機している記者やカメラマン
そして見ている私のような将棋ファン

みなさん映像的にはシャキッとしておられました
しかし内に秘めた疲労感は相当なものと推察されました




時間的には持ち時間の長い順位戦や他棋戦のタイトル戦のなかには
その日を跨いで決着するのも珍しいことではありません

しかし誰もが予想していなかった
叡王戦タイトル戦は普通夕飯頃終わるだろう
それをはるかに過ぎていた

いや 時間じゃない
同じ相手と前後を入れ替えて わずか数分のインターバルで
3回駒を交えた

かんたんな結論でわざわざ再戦を選んだ訳ではない 
上にも書いた 詰むや詰まざるや そのギリギリの攻防を(制限時間の中で)
おのれひとつの頭脳で考えに考え抜いて  


Ⅰ このまま攻めていくべきか?(逆転されるかもしれない)
Ⅱ もし次の対戦が可能なら 用意している作戦の何が有効なのか?
Ⅲ ここで千日手にすべきか?(ほかの手はないのか)


これらの普通の思いと 純粋に次の手を探す頭のどっかにある
将棋脳との会話 折り合い せめぎ合い
背負ってきた期待や何より自分の決意 


さっき書いた人々は 実際ヘロヘロだったろう
どうしてわかるって?
だって私がヘロヘロだったんだから そりゃわかるしょ


あ 今日中にブログあげれて良かった