ごま塩ニシン

脳活日誌2563号

日記

   今月の読書会

 テキストは石牟礼道子「椿の海の記」。やっと読み終えました。まあ、すごい作家ですね。水俣病問題を取り上げたことでも有名です。「椿の海の記」を読むと、石牟礼道子の作家としての感性がどのような環境の中で育てられたのか、理解できました。ノーベル賞をもらって欲しかった作家ですね。ですが、外国の人が石牟礼道子の作品を読みこなすのは至難の技だと感じました。本当に日本人の感性を描き切った作家だと思います。夏目漱石、谷崎潤一郎、志賀直哉、島崎藤村、川端康成、三島由紀夫、大江健三郎といった作家以上の作家だと感じました。日本の文学は文芸批評家と出版社が作り上げた文芸観でしかなく、どこか作り上げられてきた印象がありますが、石牟礼道子の作品を読んで、日本人の生の感性を感じました。

  • Mika

    Mika

    2023/06/22 18:15:02

    いろいろな本を読まれて
    感性や世界観が拡がるのでしょうね。
    素晴らしいです。
    読書時間が少ないことを反省します。