コーヘイ

重賞展望

日記


今週末の重賞はキーンランドCと新潟2歳Sの2つ。夏競馬ももう終盤。しっかり当てて秋に向かいたい。

【キーンランドC】22年は0秒1の前傾、20,21年は約1秒の前傾、18,19年は2秒以上の前傾と年によってばらつきはあるけど共通してるのは1分9~10秒台の低速決着になってること。これは10年遡っても最も速い年でも1分8秒5と他のスプリント重賞と比較してもかなり遅い時計。これは洋芝の開催後半で馬場も荒れてきてるのが要因なんやろね。札幌自体コーナーで加速できるから差しは決まりやすい上に内を通る利も少ないわけやから比較的差し優勢といった印象。ただ去年なんかは殆どの馬が外を回した結果内~真ん中を通った3頭が上位に。その辺りは馬場や枠の並びを見て柔軟に考えたい。低速決着で末脚が求められるからか血統でもゴリゴリのアメリカンなスピード血統というよりは父サンデー系や重厚な欧州の血も他のスプリント重賞と比べると好走しやすい感じ。

ナムラクレアは高速馬場でも不良馬場でも好走してるし千二では内有利な中、外を回したスプリンターズS以外は馬券に絡んでるように安定感のある馬。高いレベルの話になると千四もこなすタイプやから極端なハイペースになった時どうかとか使える脚がそこまで長くないから外枠でなし崩し的に脚を使わされるとどうかとかはあるけど、正直この相手関係で55キロで出られるなら次走を見据えた仕上げでも崩れる可能性は低いかなと。キミワクイーンは先行して粘り込む競馬をしてたけど前走は後ろからの差し切り。開幕週やったことを考えれば良い内容やったとも言えるけどハイペースが味方した面もありそう。これを受けての今回どういう競馬をしてくるかやね。というのも今回逃げ馬不在でペースは落ち着きそうやからね。決して斬れる馬ではないからスローを後方から差せるとは思えへん。時計に限界のあるタイプで条件自体は悪くないから前に行けるかどうかかな。ウインマーベルは基礎スピード面を問われて良いタイプやからペースが落ち着きそうなのは不安材料。去年2着やからあかんとは言えへんけどもっとせこく立ち回れるコースの方がベターな気も。ゾンニッヒは前走初の千二で完勝したのはびっくりやけどペースが落ち着いたからこなせた面はあると思う。血統的にもスプリンターではなさそうやしね。そういう意味では北九州記念なんかよりはまだ好走の可能性はあるけどいかんせん一気の相手強化やからね。シュバルツカイザーも連勝中やけど同じく一気の相手強化。ここ2戦を含めて出遅れ癖があるのも気になる。斤量差ほぼなしの条件でどこまで、といった感じ。面白いのはトウシンマカオ。前走はほぼ初めて内枠からまともに馬群に揉まれる競馬になってコーナーでゴチャつく不利。ただ馬群でも競馬が出来るのがわかったのは収穫やし、まともなら2着はあったはず。タイトに回して良い馬ではないからコース替わりもプラス。極端に馬場が悪化するとどうかも例年くらいなら問題ないはず。去年は距離ロスが大きすぎた。あとはジュビリーヘッドとヴァトレニは洋芝巧者で展開も向きそう。