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星降る夜に独り言

日記

閉鎖した他サイトより転載

2021年

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:16:15

    雪がしんしんと降っていて静かな夜だ。
    年末の歌番組を聴きながら、ネット見たり本をめくったり。
    年賀状はまだ書き終わらないけどまあいいや。
    明日の朝は雪かきに追われそうだけどまあいいや。


    2021.12.30

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:15:46

    ペーパーブランクスのダイアリー手帳を、今年もまた買ってしまった。

    ペーパーブランクスとは手帳のメーカーのうちの一社だ。このメーカーの製品は表紙に精密な装飾が施されていて、美術品のように美しい。
    最初に見つけた時には自分の好みのど真ん中に刺さってしまい、一もニもなく衝動買いしてしまった。以来毎年購入している。
    しかし、年々値上がりしていて、かなりの贅沢品になりつつある。
    もう買うのは今年で終りにしよう、来年は普通の手帳にしようと思いながらも、新しいデザインの柄を見ると、ついつい手に取ってしまうのだ。
    今年の手帳の柄はミモザだった。ミモザを中心に菫や水仙が華やかにあしらわれていてところどころに箔押しが光を弾いている。
    見とれてしまうくらい綺麗だ。
    これで、ページを開いたらシェイクスピアやゲーテの文章が綴られていたらさぞかしロマンチックだろう。
    しかし、実際には私の荒んだ文字ばかりが乱暴に並んでいる。
    値段云々の前に、素晴らしい物を自分の手で台無しにしていることをなんだか申し訳なく思ってしまう。

    正直言うと、手書きで文を書くのはずっと前から苦手だ。
    元々字が下手なうえ、近頃ではばね指というものになってしまい、指を動かすとかくかくとして字が書きづらい。
    今まで日記や記録はケータイのスケジュールや、ケータイサイトの中にこまめに入力したりしていたが、壊れて交換してしまったり、例によってiモードサービスが終了してしまったりして続けられなかった。
    結局は手帳に書き写すはめになり、紙媒体でしか残っていない。
    デジタルな世の中なのに手帳は手放せない。どうせ必要ならとびきり自分の気分のアガるものがいい。
    この手帳は私のいわば「推し」なのだ。
    買って応援し、コレクションして満足する。

    そう考えたらまあいいか、とも思う。


    2021.12.28

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:15:14

    続き

    そう思っていた矢先、義父が倒れて病院に運ばれ、唐突に義父との生活は終わった。
    今まで得た数々の介護のライフハックはあっけなく必要なくなった。


    なんとなく煮え切らない感じを残しながら、穏やかな日々を過ごしている。


    2021.12.28

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:14:39

    私にとって今年の漢字は、としばらく考えてみた。
    「変」だと思う。
    今年の2月初めに義父が施設へ行ったことで生活が一変してしまったからだ。

    去年の今頃は、とにかく洗い物に追われていた。
    義父の衣類は洗濯機で洗えるが、絨毯やカーペットなどは自宅では洗えない。
    ありがたいことに近所にコインランドリーが出来たため、週末になると通っていた。
    こたつ掛けなどもすぐに汚してしまうため、もう一組買って交互にコインランドリーへ持ち込む。
    お金はどんどん消えていくが、夏と違ってどうしても自然乾燥では乾かないのでやむを得ない。

    そのうち、ふと思いついて、お風呂場に敷くマットを何枚も買いこんで、カーペットと絨毯を撤去して代わりに敷いて回った。
    吸水性が高いため下に染みないし、汚れたところだけ取り替えてすぐに洗濯機で洗える。これでかなり楽になった。
    義父の寝床にも頭を悩ませていた。
    リハビリパンツをしていても漏れてしまい、ベッドのマットまで染みてしまう。
    マットの上にビニールを広げ、新聞紙とタオル、シーツの順に重ねて毎日取り換えたが、それでは吸収しきれない。
    いっそパンツの中に入れる吸水パッドを一面に敷き詰めたらどうだろう、いやひょっとしたらシート状のが売ってるかもと思い、試しに検索したらドンピシャな製品がヒットした。
    みんな同じような悩みを持っていたのだろう。一緒に出てきたおすすめを見たら、便利そうな製品がずらずらと出てきて目からウロコが落ちた。

    よくネットでツイッターまとめなんかを見ていると、育児のライフハックをよく目にする。
    幼い子供の母親たちが、便利な製品や困ったときの知恵を互いに発信して情報を共有しているのだ。
    しかし、介護のライフハックというのを今までネットで見たことがない。
    一昔前だったら、ご近所さんの主婦どうしの交流のなかから情報を交換しあったかもしれない。
    もっと後の時代になったら、介護のライフハックもネットに出回るかもしれない。
    しかし、今の自分はエアポケットの中にすっぽり入ってしまったような、情弱な状態に置かれていたのだ。
    こんな便利な製品が色々あることを知らなかった。もっと早く調べていればよかった。

    続く
    2021.12.28

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:13:14

    続き

    しかしなんだかんだ言っても、甘いもの大好きな私にはぴったりな習い事だった。色々な種類のお菓子を知るのも楽しかった。
    子供の頃読んで憧れた海外児童文学に登場するお菓子や、海外ミステリーにトリックとして使われたお菓子など、この辺では売られていないようなお菓子を実際に味わうことができて嬉しかった。
    そして、仕事のストレスを抱えている時にはいい気分転換にもなった。
    あの時なんとなく思い立って申し込まなかったら今こうしていることもないのだ、と思うと不思議な気持ちだ。

    本来クリスマスに食べるケーキと言えばブッシュ・ド・ノエルとかシュトーレンなのだろうけど、やはり気分が上がるのは生クリームと苺で彩られたいわゆるショートケーキだ。
    手作りの軽い口当たりのケーキを、無邪気に喜ぶ夫と二人で食べた。
    こんな穏やかな日々がずっと続くといい。


    2021.12.24

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:12:42

    先日、クリスマスのためのケーキを教室で作った。
    生クリームを塗ったスポンジの上に、先生が慣れた手つきでクリームを絞り出していくと、たちまち可憐な白いバラがいくつも現れた。
    私たち生徒はそれを見て大いに気合が入り、先生と同じようにやってみたが、出来上がったのはゴジラの背びれのような、雪原に立つオブジェのようなよくわからないシロモノだった。
    しかし、それもアラザンと呼ばれる銀の粒を散らすとぐっと見栄えが良くなった。
    それなりに満足のいく仕上がりになったケーキを抱え、私は家に帰った。

    教室でケーキを作るようになってから知ったのだが、デコレーションケーキはそれほど手間がかかる方ではない。
    ジェノワーズというスポンジを焼いて真ん中をカットし、果物やクリームなどを挟んで周りにもクリームを塗って果物などで飾るだけだ。
    しかし、デコレーションケーキは華やかで、これぞお祝いの時に食べる正統派のケーキ、といった存在感がある。
    これを作って帰ると、家族のウケが抜群にいいのだ。


    教室に入るようになったきっかけは、ホットペーパーか何かで「あなたもケーキを作ってみませんか」と書かれた体験教室の記事を見たからだ。
    なんとなく軽い好奇心で申し込んで、当日は他の参加者と肩を並べて、たどたどしい手つきで黄身と白身をわけたり、卵白を泡立てたり小麦粉と混ぜ合わせたりした。
    失敗しそうになるとさりげなく先生が手を加えて修正したり、教室に揃っている様々な専門用具をふんだんに使って作られたケーキは、初心者にはびっくりするほど本格的に見えた。
    こんなにすごいのが私にも作れるなんて、と感激したがそれがまさに思う壺だったのだ。
    よく考えてみれば当たり前なのだが、体験教室とは教室に勧誘するために開いているものだった。先生にしきりに勧められ、同じく参加していてすっかりその気になってしまった隣の女の子に「一緒にやろうよ!」とまで言われてなんとなく入会してしまった。
    そして今もなんとなーく続けている

    続く
    2021.12.24

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:10:24

    先日録画しておいたM-1グランプリを観た。
    CMも、出演者の登場シーンや紹介、評価や採点者のコメントも全て飛ばして、純粋に漫才のみを観ていたら1時間程度で見終わった。これがリアルタイムで観ていたら3時間かかっていたのかと思うと驚く。

    私は日頃そんなにテレビを観る方ではない。ニュースと時々バラエティを観たりするが、連続ドラマなどは毎回決まった時間にちゃんと観られないので、もうずっと前から観ていない。
    代わりによく見ているのがネットの動画だ。何といっても自分で好きな時間に楽しめるのがいい。
    ところが、ネットで動画を観ることに慣れてしまうと、テレビを観ていてCMが流れると少しだけ苛立ちを覚えるようになった。

    ずっと前に「鬼滅の刃、無限列車編」が初めて地上波で放送された時、私はリアルタイムで観ていた。
    以前映画館で観て感動した作品をテレビでまた観られるのは嬉しかったが、見始めてしばらく経つとなんだか興醒めしてしまった。
    とにかくCMが多いのだ。
    話がブチブチと途切れて内容に入り込めない上に、一番のクライマックスの場面でもCMが台無しにしていた。
    こんな有様じゃ、映画館に行けとまでは言わないがお金払ってでも配信やレンタルで観た方がマシ。そう思った。

    CMだけでなくライブ特有の間延びした進行も苦手になった。24時間テレビや年末年始の特番で、本題に移る前のなんとなく時間稼ぎしているようなやりとりはついスキップボタンを押しそうになる。
    でも、私も昔はこんなふうではなかったのだ。別に何とも思わず楽しく観ていたはずだ。
    どうやら私は自分が思うよりずっとせっかちになってしまったらしい。


    先日、映画のあらすじを短くまとめた動画「ファスト映画」が有罪になったというニュースが流れた。
    著作権法違反なのはともかく、正直「そんな動画観て何が楽しいんだろう?」と素朴な疑問を持った。
    折角の作品を、そんなスッカスカな状態で観たって面白くないではないか。
    しかし、今はこういうスタイルが需要あるのかもしれない。みんな映画1本観るのに2時間以上も時間をかけたくないのだろうか。

    今の人は忙しくて時間がない、というが時間がないのではないと思う。
    限られた時間の中でエンタメを消費するのに貪欲すぎるのだ。

    そう思うと、それはそれでなんか寂しいとも思う。


    2021.12.22

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:10:02

    今日(というか昨日)、家に帰るとNHKからカレンダーが届いていた。

    NHKローカルニュースで、視聴者が撮った県内の風景の写真を紹介するコーナーがある。
    年末になると、一年間に紹介された写真の中から、最も良かった写真を視聴者が投票して12枚選び、番組がそれを来年のカレンダーにして抽選でプレゼントすることになっている。

    しばらく前に、番組でその選ぶところを観ていたが、どれもアマチュアが撮ったとは思えない素晴らしい写真だった。
    なので、軽い気持ちでプレゼント応募してみたらなんと当たったのだ。

    ささやかなラッキーだけど嬉しいな。


    2021.12.21

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:09:30

    先日、とあるニュースを観て目が点になった。
    ニュースで取り上げられていたのは、名刺をお焚き上げ供養する映像だった。
    名刺を供養?何故?
    人形や故人の遺物だったらまだわかるけど、名刺をくれた人は恐らくはまだ健在だろうし、名刺も何百と印刷して配るものだ。いったい何に対しての供養なんだろう。私の脳内にいくつも謎を残したまま、ニュースは別の話題に移った。

    謎といえば、かなり前にネットで謎のマナーを知った。
    ハンコを押す際、お辞儀をするようにやや左に傾けて押すのが礼儀だというのである。
    ネットでは批判的に受け止められていて、私も本気にはしなかった。
    しかしその後、ハンコを押すときに前のようには気楽に押せなくなってしまった。
    別にお辞儀させるように傾けて押すつもりはない。ただ、逆の角度に傾けては押せない。
    ふんぞり返って見えないように気を付けてしまうようになった。
    たかがハンコの押された角度で、誤解されてはたまったものではないからだ。
    誰がこんなこと言い出したんだろう、いまいましい、と思いながらも注意深く押す羽目になっている。

    名刺もハンコも仕事を円滑に進めるための方便に過ぎない。
    しかし、人はそこに人の面影を宿した何かを見てしまう。

    それで思い出したのが、どこかの専門家がロボットについて語っていた話だ。
    これからAI化が進みロボット技術も研究開発されていく中で、世の中にはロボットといえばできるだけ人間に近づけるのがベストという意識があるけれど、そうとばかりは言えないという。
    例えば過酷な現場などでロボットを配置して作業をさせる場合、ロボットが人に似すぎていると、操作する人がロボットを人とみなしてしまい、遠慮して操作に支障が出る恐れがあるという。
    必要以上に人に似せない方がいい、という意見だった。
    その話を聞いた時には、そんな大げさな、と思わないでもなかった。

    でも実際、人の名前が書かれただけの紙を処分することにも抵抗を感じてしまう人もいるのだからなぁ。


    2021.12.15

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:09:03

    実業家の前澤氏が宇宙旅行へ出かけたというニュースをやっていた。
    お金を出せば宇宙へ行ける時代になったんだなあと感慨深くみた。

    20年以上前に、確かペプシが宇宙旅行をプレゼントする企画をやっていた。
    費用の1000万円はペプシが負担し、当選者は300万円程自腹で出すという内容だったと思う。
    それにしても1300万円で宇宙へ行けるのかと驚いたが、大気圏外へ数十秒間出て無重力状態を体験した後戻るという、旅行というにはちょっと程遠い内容だった。
    しかし充分魅力的だった。ダメ元で応募してみた。ダメだった。

    その後計画は頓挫したのか、当選者が宇宙へ行ったという話は聞かない。
    まあ、ちょっと勇み足だったか。でも夢のある企画だったなあ。


    2021.12.9

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:08:47

    今日、仕事の帰り道、西の空に細い月が厚く流れる雲の切れ間から覗いていた。
    日はとっぷりと暮れている。
    一年のうち、日が一番短いのは冬至なのだが、日が暮れるのが一番早い日は確か今日くらいだったと思う。
    これからどんどん寒くなるのだが、日が暮れるのは遅くなり、会社を出ると西の空には明るさが残るようになってくる。
    暗いのって今だけなんだと思うとなんだか不思議な気持ちだ。


    2021.12.7

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:08:30

    数日前からタッチパネル操作で入力しているが、もどかしい。
    1字1字ちまちま打っていくうちに何を書きたかったか忘れてしまう。考える早さに指が付いて行かないのが本当に厄介だ。
    しかし今はただ練習あるのみ。ひたすら入力作業をこなして行く。
    実は今までのこのコミュニティの文章は、PCでキーボードで入力してメールでガラケーに送信し、コピーして貼り付けていた。
    ガラケーからの入力でさえ面倒くさかったのだ。況んやタッチパネル入力をや。
    実を言えば、ガラケーのプランを変更したものの、ここに書き込む時くらいはガラケーからログインしてもいっか、なんて考えていた。
    しかし、11月の終わりにガラケーから操作していて、うっかり日を跨いでしまった。
    先ほどパケットを確認したところ、2千円相当のパケ代が消費されている。
    目が飛び出るかと思った。
    「もうガラケーのパケット定額は外す(キリッ」とか言っておいて初日からこのザマである。
    もう1パケたりとも消費すること許すまじ。
    私はブックマークを全て削除しガラケーから完全に封印した。

    そして…今はちまちまと慣れない入力をしている。時間は飛ぶように過ぎて行く。
    この感じ、何かに似ている。
    編み物だ。
    一目一目辛抱強く編んでいって、時折ほどいてやり直す。徐々に線が長くなり、面になって行く。
    気が遠くなるような作業だが、達人はみるみるうちに進めてしまう。

    慣れるしかない。頑張ろう。


    2021.12.2

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:07:57

    取引先から林檎を頂いたので職場に配って回った。が、同僚たちはあまりありがたくもなさそうな顔で受け取った。
    わかる。恐らくみんなの家にはすでにけっこうな量の林檎があるのだろう。この時期はあちこちから林檎が回ってくる。
    ウチもそうだ。この前近所から頂いたと思ったら、実家からも回ってきた。親戚の伯母さんは、義父の様子を聞きに寄ったついでに、収穫したばかりの林檎を箱一杯置いていった。
    まるで、林檎が仲間を呼び寄せているかのようにどんどん増えていく。

    このように群れる作物は林檎ばかりではない。柿も同じように増えている。白菜も、大根もだ。
    買えば安くない品々をただで譲ってくれて本当にありがたいと思っている。思っているのだが何せ量が多すぎる。
    いつも必死で消費して、ようやくなんとか食べきったと思ったら次の作物が団体でお越しになるのだ。
    そんな調子なので、「季節の旬の食材を使って料理」というような感覚にならない。ある時期になると一つの食材ばっかりひたすら食べている。その山を超えると、次の食材の山が押し寄せる。そんな感覚だ。


    夏の終わりに、ちょっと美味しそうな胡瓜のレシピを見つけた。胡瓜ならウチにたくさんあるから作ってみよう。
    そう思って台所を見たが、少し前まで溢れんばかりに採れていた胡瓜はどこにもなかった。ぱたりと実らなくなったのだ。あんなに大量にあって持て余していたのに。
    ちょっと邪険にさえしていた胡瓜に申し訳なく思った。
    もっといろいろな調理をして丁寧に食べてあげればよかった。後悔する時はいつも手遅れだ。

    冬の作物たちも、無駄にしないように頑張って食べよう。いつも、いつまでもある訳ではないのだから。


    2021.11.30

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:07:42

    年末控除の書類をよく見たら、印鑑を押す場所がない。
    調べたら、今回から印鑑が押印廃止になったとのこと。
    コロナ禍の時、ハンコをもらうためわざわざ出社している実態が問題になったが、それを受けて改善されたのだろうか。
    確かに今までは書類を家に持ちかえっていたが、今度は、保険証明書だけ持って行けば会社で書類を書けるから楽だ。ありがたい。
    ずっとコロナに振り回されっぱなしだけど、コロナ禍で今までおざなりにされていたことが見直され、効率化が進むのは嬉しい。怪我の功名と言うべきか。


    2021.11.29

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:07:16

    朝晩冷え込んできたので、夫が石油ストーブを出してきた。我が家はエアコンなどは使わず、もっぱら炬燵とこれで冬の寒さをしのいでいる。
    暖まり方にムラがあるし、灯油の補給が煩わしいが、私は石油ストーブが気に入っていた。
    お湯を沸かせるし、鍋をかければ汁物なども温められる。夜長にコトコトと大根を茹でたり、おでんなどを煮たりもできる。
    部屋を暖めながら、そのついでにもう一仕事できる、というお得感が気に入っているのだ。

    三年前の冬、義父がだいぶ衰えてきてて、よろけてストーブに手でもついたら、と心配になった。
    なので、大丈夫じゃないの?と呑気にかまえている夫を説き伏せ、エアコンで暖をとることにした。
    ところが、私の咳が止まらなくなった。
    医者の診断は咳喘息。
    抗アレルギーの薬を飲んだが、喘息は一度発症するとなかなか治まらない。結局冬のあいだずっと咳き込んでいて、職場では心配されたりして肩身が狭かった。
    なので一昨年の冬は再び石油ストーブが登場した。
    すると私の咳喘息の症状は全く出なくなった。世の中がコロナに神経を尖らせていたから、あぶないところだった。
    しかし、やはり義父が心配だった。
    石油ストーブをなるべく義父から遠ざけ、義父が近くを通る時はヒヤヒヤしながら見守った。
    今年の冬、義父が施設に行くまでそれは続いた。

    今、私たちは危険とも思わず使っているが、そのうち扱えなくなるしれない。
    何せ直火だからなあ。気を付けよう。


    2021.11.29

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:06:49

    面白い本を見つけた。
    数多くのガイドブックを出している「るるぶ」シリーズの「るるぶ宇宙」だ。
    見つけた時には二度見した。
    実際の観光地を案内するノリで、宇宙ステーションや惑星を紹介している。
    イラストや写真がふんだんに使われていて読みごたえがあった。
    おすすめのお土産感覚で宇宙食やJAXAグッズが載っていたり、裏表紙には広告の代わりに宇宙観光のポスター風のイラストが印刷されているなど、遊び心がたっぷりで読んでて楽しかった。
    これを持って、なんだかサクッと宇宙に観光に行けそうな気がした。


    そういえば、私は月に土地を持っているんだった。

    20年以上前に、月の土地を売るというフザけた企画に応募して、どこかの土地の地主になったのだった。
    土地の持ち主だという証明書がものものしい封筒で送られてきて、座標だか数字が記されていたが、どこなのかさっぱりわからなかった。
    結婚する時には実家に置いてきてしまった。


    そうだ。
    もし私が死ぬ頃、気軽に月に旅行に行けるようになっていたら、自分が買った地に骨を埋めてもらおうか。
    その時には、墓標はモノリスにしてもらおう(←やめとけ)


    2021.11.24

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:06:09

    冬が近づき、様々なチョコレートが棚に並ぶようになった。この時期限定の製品をチェックするのは楽しい。
    私が好きなのはロッテの「バッカス」という、コニャックを包んだ洋酒チョコレートだ。この時期にしかお目にかかれない。

    同じ洋酒チョコでも、以前は甘い「ラミー」というラムレーズン入りの方が良かった。
    しかし、そのうち「バッカス」のお酒の微かな辛さが美味しいと思うようになったのだ。
    典型的な酒飲み舌である。

    しかし、バレンタインデーのシーズンに出回る「ウィスキーボンボン」などはあまり好まない。
    お酒を封じ込めている砂糖のざりざりとした食感が、チョコレートの味わいを損なっている気がするからだ。

    買ってきた「バッカス」は冷凍庫で保存しておいて、食べる時は部屋にしばらく置いて少し緩んできたところを
    食べる。口どけがよくてとろりとお酒が染み出てくるのがいい。

    いつも、冬が終わる前に買い占めておこうと思っているのだが、気付くといつの間にか店頭からは消えてしまっている。
    そして、また冬が来るまで待つことになるのだった。


    2021.11.23

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:05:34

    今夜は、ほぼ皆既月食という珍しい天体ショーを見ることができた。
    薄い雲の向こうからも、月が欠けている様子がはっきり観察できた。

    「葬送のフリーレン」という漫画の中で、旅から帰ってきた主人公たちが珍しい天体ショーを見る場面がある。
    今度はもっとよく見えるところで天体ショーを見ようと言って別れるが、次に天体ショーが起こる50年後に仲間と再開した時、長命の種族である主人公以外はみな年老いていたのだ。

    この場面を読んで、私はしみじみ感じ入るものがあった。

    今までは、「次にこの現象が見られるのは何年後」と聞いても、当たり前のように次も見られる気でいた。
    でも、いつの間にかそうとは言えなくなっていたのだ。
    こんな見事な月食は、もう今後見ることができないかもしれない。
    何気なく見ていた他の天体ショーも、だんだんと見納めになっていくのかもしれない。

    そんなことを思いながら、月が徐々に満ちていくのを見ていた。


    2021.11.20

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:05:07

    ドコモのiモード公式サイトのサービスが11月末で終了とのことなので、ガラケーの料金プランを見直すことにした。
    今までパケット定額プランを月額3,900円付けていたが、これを外す。
    今後はガラケーはメールと通話のみに使用して、他に別の端末を購入し、そちらをデータ通信専用として使い分けようと思った。

    ドコモショップの店員さんに尋ねてみると、主回線がガラケーだと2台持ちプランはできないと言う。
    店員さんは丁寧に相談に応じてくれたが、言葉の端々に「スマホに替えちゃえばいいのに」と思っている様子が窺えた。

    しかしガラケーを替える気はない。

    そこで端末だけを手に入れて、格安SIMのところに持ち込むことにした。

    データ通信だけならタブレットがいい。タブレットを共有しているというDゲーム内の友人に機種を聞いて参考にした。

    ところが、大型家電量販店に行ってもタブレットはほとんど置いていない。
    店員さんによると、ケータイショップの店頭にならあるという。

    ドコモショップで契約せずに本体だけくれというのはきまりが悪かったので、ネットで探して購入した。
    注文するとすぐに届いた。

    充電してから立ち上げ、家のパソコン用の無線LANに接続すると、もうインターネットに繋がるようになった。
    さらにガラケーのDアカウントでログインすると、すんなりDゲームに入れてしまった。

    目が点になった。

    ドコモなり格安スマホなり、どこかと契約しないとDゲームに入れないと思い込んでいたのだ。

    そして、入るにしてもアカウントは新たに作成しなければならないいだろうと覚悟していた。

    ところが現在、ガラケーとタブレットの両方から同一アカウントで(つまりへのへので)操作できる状態だ。

    タブレットを外へ持ち出してインターネットに繋ぐには契約が必要だろうけれど、正直、もうこれでいいやと思ってしまった。

    スマホよりは不自由だけど、タブレット本体の購入費がかかっただけで、ケータイの固定費は今までより抑えることができた。

    もっと早く動けばよかった。

    スマホの買い替えを考えている方へ、ご参考になれば。


    2021.11.18

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:04:37

    金曜ロードショーを観ていた。
    繊細で美しい映像で丁寧に作られた物語で、本当に良かった。
    これを手がけた人達には、賛辞はもう届かないけど。
    どうか安らかに。


    2021.11.6

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:03:45

    続き

    前回の時は、もう杖でも歩くのがおぼつかなくなり、車いすを借りて義父を運んだ。
    その頃には認知症も進んできて、投票用紙に候補者の名前を書けず、義父は困惑して夫に「代わりに書いてくれや」と頼んだ。
    それをやると違反なので、夫が横で覗き込みながら「ここに○○って書くんだよ!○・○・党!」と建物内に響く声で指示して書かせた。選挙法的にはだいぶアウトな感じだったが、立会人は苦笑しつつも黙認してくれた。
    どっちみち候補者の名前は書けなかった。震える線がまばらに書かれた判読不能の投票用紙は、折りたたまれて投票箱に落ちていった。それが義父の投じた最後の一票だった。


    そしてまた選挙が廻ってきた。
    夫と二人で相談して、明日会社から帰ってきたらそのまま投票に行ってしまおうということになった。
    投票したついでにご飯もどこか外で食べようか、などと話している。

    期日前投票、断然おすすめ。
    もっと広く認知されるといいのにと思う。


    2021.10.28

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:03:15

    今度の選挙は、密を避けるために期日前投票が推奨されている。
    実は私は独身時代ほとんど当日に投票したことがない。投票に行くなら期日前投票の方が絶対いいと断言したい。
    何故なら、当日の投票は面倒くさいからだ。女性ならわかるだろうが、休みの日にわざわざ支度をして出かけるのは億劫である。
    さらに地元の投票所は小さくて駐車スペースが少ない。混んでいる時間帯に行くと出直さなければならず不便だった。
    そして、これが一番の理由かもしれないが、近所の顔見知りの人とバッタリ会うのも気が重いのだった。「あそこの娘さんまだ結婚しないで家にいるのねえ」なんて陰で言われたりする。

    それに比べ、期日前投票のラクなこと。
    会場が役場なので駐車には困らない。人も少ないのですぐ済ませられる。
    何より、会社帰りにちょっと寄る方が、わざわざ休みの日に出てくるよりずっと簡単なのだった。
    そんなわけで、特に当日に投票できない理由があるわけでもないのに、ずっと前日までに投票を済ませてきた。

    しかし、結婚してからは、当日に夫と義父と3人で行くことになった。
    義父がみんなで行きたがったからだ。義父は、そんなに政治に熱心なようには見えなかったが、選挙には必ず投票に行った。
    3人で夫の車に乗り込んで会場まで出かけ、顔見知りを見かけたら人懐っこく話しかけてご機嫌だった。
    ちょっとしたイベント気分で楽しかったのだろう。

    しかしそのうち「3人で行く」だけだった選挙がだんだんと「義父を投票に連れていくミッション」になってきた。
    夫が会場入口で車を停め、私が義父を車から降ろして玄関に向かう間に夫は車を駐車場に置いてくる。
    夫が来るまでの間に私は義父と一緒に玄関に入り、スリッパに履き替えさせる。夫は義父の靴をしまうと、追い抜いて先に投票を済ませる。そして私が投票している間に夫は義父についていて投票させる。
    終わると夫は車を取りに戻り、私は義父と共に玄関まで行き、靴を履かせていると夫が車で到着。そして義父を乗せて帰宅する。
    選挙の度に夫婦で見事な連携プレーで任務を遂行した。

    続く
    2021.10.28

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:00:25

    そろそろ年賀状ソフトが書店に並ぶ季節になった。年末が近づいてくるのを実感する。

    その昔、まだパソコンと家庭用プリンタなどなかった時代には、我が家ではプリントゴッコなるものが年賀状印刷に大活躍していた。
    版画のようなもので、自分でイラストなどを書いて版に焼き付け、インクを乗せて年賀はがきに印刷していく家庭用の簡易印刷機だ。
    これが楽しくて夢中になってしまった。なにせ世の中にはコピー機さえまだ普及していなかった時代だ。自分で描いた絵を印刷するという行為は中二心をかなりくすぐった。
    凝りに凝って作りたかったが、絵を焼き付けるための電球は節約しなければいけなかった。お高かったのだ。失敗などしたら母に怒られた。
    少ないインクを混ぜてグラデーションやマーブル模様を作って印刷してみたり、多色刷りをするために色の配分などをあれこれ考えたりして、知恵を絞って自分の「作品」を作り上げた。その年賀状を得意になって友達や、親戚の伯母にまで送った。
    しまいには、年賀状だけでなく、無地の便せんを買ってきて自分のイラストを印刷して、オリジナル便せんと称して友達同士で交換したりした。黒歴史だが今となってはいい思い出だ。

    その後、パソコンとプリンタが我が家にも入ってきて、以前とは比べ物にならないほど年賀状を作成するのが楽になった。宛名を手書きする苦労もなくなった。
    流石に自分はもうやらないが、パソコンの機能をもってすればいくらでも凝った素晴らしい年賀状を作成することも可能だ。
    しかし、ネットを通じて瞬時にメッセージが送れるようになった現在では、年賀状自体が廃れつつある。
    少しばかり淋しい気もする。


    2021.10.27

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 23:00:01

    元皇族の眞子さんの夫の母親には、いろいろ思うこともあるが、結婚反対のデモを見たり、夫の髪型から論文から何から何まで揚げ足を取って執拗に叩く人にはドン引きしてしまった。

    ヤフーコメント閉鎖に関しても、言論を封じる行為はとても容認できないが、実際のヤフコメを読むと、もう閉鎖しちゃっていいよコレ!と思ってしまう。

    税金だとか、日本の伝統文化とか、色々意見はあると思うが、昨日今日税金泥棒になった訳でもなく、国際基督大に入学した時には何も言わなかったくせに、自分の思い通りにならなくなった途端にそれを持ち出して叩くのは卑怯ではないかと思う。


    もう一般人になった二人には幸せになって欲しい。
    いや、「○○して欲しい」だなんて、赤の他人の私が人の人生に口出しすることすら余計なお世話なのだ。


    2021.10.27

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:59:45

    「サスケ」や「カムイ伝」で知られる漫画家の白土三平さんが亡くなってしまった。
    「真田剣流」が好きだった。
    お悔やみ申し上げます。


    2021.10.27

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:59:16

    昨日は本腰を入れて衣替えをした。

    いつもはタンスの中からテキトーに引っ張り出してダラダラとその場しのぎで済ませてしまうのだが、流石に先週の気温の変わりようには焦った。天のエアコンのスイッチが急に冷房に切り替わったようだ。

    夏の初めに何気なく買って、気に入ってやたらに着ていたシャツが、もう色褪せていた。
    裏返して干せばよかった、同じのをもう一枚買っておけばよかったと悔やむが、後の祭りだ。

    衣類を整理していて、この夏全然着ない服があった。多分この先も着ない。でもどうしても捨てられない。
    素敵な場所で買った。素敵な場所に来ていった。その時の自分は素敵だった。
    思い出の服なのである。

    服を取っておいたからといって、あの時間には戻れない。解ってはいるのだがどうにも手放せない。

    気持ちが過去に向いてるなあ、と思う。

    いつか、今の自分に似合う素敵な服に出会って、その服を着た自分に満足できたら、きっと手放せるんだろうな。

    そしてそれは、服の問題ではなく、自分の気持ちの問題なんだろう。


    2021.10.26

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:58:42

    近くの高校の生活科で作ったというクッキーの詰め合わせを分けてもらった。

    いろいろな手法で作られたクッキーが、丁寧にラッピングされてかわいらしい袋の中に入っていた。

    甘さ控えめで、小麦粉の香ばしい香りがして、美味しかった。

    忙しさに紛れずっと作っていないが、昔は私もクッキーを焼いたりしていた。
    気温が暖かくて生地がだれたり、バターがなかなか混ざらなかったりして苦労した。
    ココア味かと思うくらい焦げたりした。
    でも自分で作ったものは格別に美味しかった。

    その後、ケーキ教室に入り、先生の指導の下、けっこう本格的なスイーツを作ったりしているが、あの頃作った素朴なクッキーの方が美味しかったような気もする。

    また何か作ろうかな。


    2021.10.25

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:58:16

    私の母は、婦人読書会とかいう地域の集まりに入っており、そこでは活動の一環として年に一度文集を出している。

    母はそこに毎年、日常の中での漫才のような夫婦の会話や、笑えるエピソードを面白おかしく書いた小話を投稿していて、周りから評判がいいとご満悦だ。

    ところが、母の友人が、面白いからといってその文章を自分のブログに転載していたという。

    そしたらなんと、趣味でイラストを描いているという人がそれを読んで、その文章にイラストをつけて本を自費出版したいと連絡が来たそうだ。

    母の驚きようといったら大変なものだった。
    ごくごく内輪に見せるために書いていた話のはずが、急にワールドワイドなレベルで返ってきたのである。

    私も驚いた。
    母の文章がネットに載って?!面識のない人がそれを読んで?!イラストになって?!本に?!
    もう一語一語にびっくりである。

    そうこうしているうちに、母の友人の元に自費出版された本が届いた。

    絵手紙風の温かみのある筆致で老夫婦がユーモラスに描かれていて、そこに母の文章が添えられている。
    描かれてるのは洗練された都会的な夫婦で、エスプリの効いたジョークを交わしているように見える。

    母はすっかり恐れ入ってしまった。
    「この文面からだとお母さんたちってこんな教養ありそうな夫婦に見えるのかしら。なんかもう畑で野良仕事してるなんて書けないわ」
    かなり有頂天になっている。

    その後、また文集を作るときには、母はいつもにまして気合を入れて書き上げた。

    ところが。

    あまりパっとしないのだった。
    母の、いつものような面白さのキレがない。
    「ネットで見ているかもしれない世間の誰か」を意識するあまり身構えてしまい、どことなく気取った文面になっていた。
    内輪向けに書いていた頃の生き生きとした文体が失われてしまった。

    ネットなんて関わらない方がよかったのにぃー。私は密かに残念に思った。

    でもまあ、ほとぼりが冷めたら、またいつもの母が戻ってくるだろう。
    母の話を楽しみにしている人間がこんなに身近にいるのだから。


    2021.10.25

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:57:36

    朝、車の中でラジオで聞いた話。
    厚生労働省によると2007年に生まれた子供の半数が100歳まで生きるそうだ。
    本当だとしたら途方もない話だ。
    正直、それを聞いた時には「うわ、しんどそうだなあ」と声に出してしまった。
    青年期が長くなるならいいが、ただひたすら老後が伸びるだけだとしたら、どうしても不安が先に立つ。

    確かに、今の老人は本当に長生きだと思う。この前亡くなった義伯母が90代、義父も義叔父も80代後半で元気でいる。
    しかし、その下の世代はそれより長生きするという説に、私はかなり懐疑的だ。
    義父は戦時中毎日16キロ近く歩いて近くの山を開墾するのに駆り出されたという。
    終戦後、豊かになって車を持っても、ちょっとした用事なら2~3キロくらいは自転車を使っていた。
    義父より10歳若い私の両親も、子供の頃は外を走り回っていたという。
    しかし、私は子供時代、あまり外で遊んだ記憶はない。テレビがあったからだ。
    今、高齢者を見ていて、自分があの歳になった時に、同じように健康でいられるとはとても思えないのだ。
    休みの日など、県外から訪れる登山者をよく見るが、けっこう高齢者が多い。
    そして私なんぞ今でさえ到底無理と思うような涸沢なんかをひょいひょい登って行ってしまうのだ。
    敵わないなあ、と思ってしまう。

    そして、私もひ弱だが、私の下の世代はさらにひ弱なのではと思うことがある。
    以前聞いた話だと、定期的に行っている体力測定で、現代の子供は昔よりも運動能力が伸びず、一部は劣っているという結果が出たそうだ。
    そんな子供たちが、そんなに長生きするものだろうか。
    もしそうだとしたら、その長寿が幸せな老後をもたらすことを願う。


    2021.10.19

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:56:30

    夕方のニュースによると、JAFが調べたところ、横断歩道に歩行者が立っている時に車が停車する確率が、自分の住んでいる県が2位の静岡を大きく引き離してダントツトップなんだそうだ。6年間ずっと首位だという。
    あ、そうですか、何で?と思う。
    理由の一つは、やっぱり田舎だからだろう。
    後は高齢者が多いことだろうか。
    左右を確認しないで道路を渡ってきたり、自転車でよろよろと走っていて、道を横切ろうして急に真ん中に出てきたりするので気が抜けない。
    そういう意味ではこの県のドライバーは他県に比べて緊張感を強いられていると言えないこともない。

    それはそうと、その調査方法というのが、JAFの調査員が全国各地の横断歩道を50回渡ろうとして、車が停まるかどうか数えたとのこと。
    そんなことしてたのかい。
    若干イラッとしなくもなかった。まあ県民のマナーの良さが明らかになったからいいか。


    2021.10.19

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:56:01

    数日前、夕飯の支度中に玄関のチャイムが鳴ったので出てみると、気の弱そうな若者が立っていた。
    「桑ってご存知ですか?」と言うので「はあ、存じてます。」と答えると、しばらく会話が途切れてしまった。
    桑の説明から会話を始めようとしていたのが想定外の返しに戸惑ってしまったらしい。(この返しで?)

    話を聞いてみると、桑の茶を販売してるという。
    桑の効能をひとしきり喋った後、「今、試供品で一袋お配りしています。」と差し出してきた。

    「うちお茶全然飲まないんですよ~。法事で貰ったお茶もいっぱい余ってるくらいだし。ごめんなさいね~。」と断ると「そうですかー。」とあっさり引き下がった。(押し弱っ)

    ちょっと気の毒になって「暗いから気を付けてねー、頑張ってねー。」としばし見送った。

    若者は振り返ってヘコヘコしながら夕闇に消えていった。


    次の日、職場でその話をすると、同僚の家の周辺にも同じような人が回ってきたという。
    背後に胡散臭い組織の影を感じたそうだ。

    宗教なのか悪徳商法の類かはわからないが、誰かにそそのかされてあんなことをやっているんだろうか…。
    いつか目を覚ますといいけど。


    2021.10.14

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:55:36

    私が育った町は栗の産地で、今の時期になると広い栗畑でイガが割れて、あちこちでつやつやした実がこぼれ落ちている。

    町の中心には老舗の栗菓子屋が軒を連ねていて、常に観光客で賑わっている。

    私はそれほど栗が好きというわけではなく、あまり人込みには足を運ばないのだが、ただ一つ例外があって、とある店のカフェで出している栗のクリームあんみつが大好物なのだ。

    小豆のあんではなく栗あんのあんみつなのだが、これが甘ったるくなくて、香ばしくてとても美味しい。

    バニラアイスとも相性がいい。
    添えてあるオレンジの酸っぱさが爽やかでまたいい。

    あんを使ったデザートは苦手だったが、これは別物の美味しさだった。

    これが好きで、観光客の少なそうな時間を狙って出かけて行っては、栗あんのあんみつを堪能していた。

    しかし結婚して町を出てからは、カフェに行く機会は減った。

    町はどんどん観光客が増えて、有料の駐車場も車で埋まっている。
    実家に帰省したついでに寄ろうと思っても、繁盛している界隈を横目でみながら車で通りすぎるだけの日が続いた。

    ところが、コロナ禍で町を訪れる人が減った。
    私は恐る恐るカフェに行ってみた。
    カフェはそこそこ空いていた。
    昔と変わらない栗あんのあんみつが出てきた。
    ものすごく久しぶりに味わった。満足した。
    静かな店内で、しばらくまったりして過ごした。

    今はまた客足が増え、町はあっという間に賑わいを取り戻した。

    今度はいつ食べられるかなあ。
    また当分先になりそうだ。


    2021.10.13

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:55:12

    先日地震があった時、すぐに母と妹に電話した。
    妹の方は連絡がついたが、母に繋がらない。家電にかけてようやく無事を確認できたのだが、ちょうどその日の朝にケータイが壊れてしまったのだという。

    ついにこの日が来てしまった。

    母のケータイのことはずっと気がかりだった。
    docomoのガラケーは2026年3月末には終了する。
    その時になってから高齢の母がスマホの操作を覚えようとしても、扱えなくなるのではないか。
    だとしたらなるべく早いうちにスマホに慣れさせた方がいい。
    しかし、母は現在すでに79歳なのである。今スマホに換えても今までのように使えなくなるなら、使えるギリギリまでガラケー使わせておいた方がいいのではないか。
    そう思い悩んでいた矢先だった。
    壊れたものは仕方ないが、今後メールなど文字のやり取りはできないかもしれない。

    5年後、確実にスマホ難民が溢れるだろう。高齢者以外も含め。
    5Gだか知らないけど、どうしてスマホ以外の選択肢も残してくれなかったのだろうか。


    2021.10.13

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:54:54

    先日、ネットでとあるギリシャ神話研究家の方を知った。NHK考古学講座にも出演されているらしい。
    その方がギリシャ神話に興味を持ったきっかけが「聖闘士星矢」にハマったからだという。
    ちょっとふふってなった。
    鬼滅の刃にハマった人も、日本刀の歴史とか民俗学における鬼などに興味を持って、ゆくゆくはそっち方面の学問を究めたりしたら面白いね。


    2021.10.10

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:54:41

    それにしても今日も暑かった。
    「まだまだ夏の名残を感じさせる気候だなぁ」などと鷹揚に構えていたけど、流石に10月中旬でコレはないよ。
    一体いつ半袖を仕舞えばいいんだ。
    5月にも思ったが、学校の衣替えって今どうなっているんだろう。
    季節感は確実に昔とずれてきているのに、未だに制服の着用に関して融通の利かない校則を押し付けているのかなあ。だとしたら生徒には気の毒。


    2021.10.10

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:54:24

    書店で、キルフェボンの付録本が売られていた。
    キルフェボン懐かしい。
    昔、銀座のキルフェボンの店にタルトを食べに行ったことがある。一人で。

    当時好きだったアーティストの奥さんが、テレビ番組か何かで、キルフェボンのフルーツタルトを紹介していて興味を持ったのだった。
    田舎から新幹線で上京して、開店前から並んで待った。私以外はみんなカップルだった。
    休日に銀座で、一人でそのような店に入る自分はかなり浮いていて、一人変わり者オーラを出していたが「私、東京に観光に来ていますが何か?」という顔をして乗り切った。
    お目当てのタルトはそんなに美味しくなかった。
    「なんだ、そんなに美味しくないじゃん」と思って、何故か奥さんに勝ったような気になって帰ってきた。
    何から何までイタイが、今となってはいい思い出だ。

    印象に残っているのは、2階のイートインスペースから見えた空き地だった。
    建物と建物の隙間にちょっと開けた空き地があって、雑草が生い茂っていた。活用されているようには見えなかった。
    ここは銀座で地価めちゃくちゃ高いだろうに、ここの地主はこの土地を売ったりしないのだろうか。
    そんなどうでもいいことを考えたりした。

    あの店は今もあるのだろうか。プランタン銀座はなくなってしまったし。
    もう何年も東京に行ってないし、行く用事もなくなってしまった。
    なんというか、そういうきらびやかなアウェーな場所に果敢に挑んでいく気力がもうない。
    ちょっと前まで、諸々のことに臆せず、田舎者のまま図太い神経で入って行けたんだけどなぁ。


    2021.10.9

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:53:54

    夫が「転生したらスライムだった件」(略して転スラ)にハマっている。
    いや、もうドハマりしている。めっちゃハマっている。
    最初にアニメを観ていた頃は、自分も一緒に観ていて(これが噂の転生チートものか~)と思いながら
    「チートと言っても一人で戦闘で活躍して目立つとかじゃなくて、村人の生活のためにインフラ整えて町を作っていくっていうのがいいねぇ」
    などと感想を言い合っていた。
    ほどなくして夫はコミックスを買い、小説も揃え、更に月刊シリウスまでも毎月買い始める始末。
    最初は、本編じゃないから買わないと言っていたスピンオフのコミックスも、気づいたらいつの間にか枕元に積まれている。
    youtubeのおすすめには転スラの考察的な動画が並ぶ。
    もう、毎日転スラ関係ばっか見てる。

    そんな夫に少々おののきながらも、そこまで何かにハマれるのって羨ましいと思う自分がいる。
    自分もハマリ体質なので、過去に何度かハマったが、ハマるって楽しいのだ。
    ところが最近は長いこと何かにハマってない。情熱を傾けられるものに出会っていない。
    「何か面白いことないかなあ」などと、まるでつまらない大人のようなことを口走っている。
    「ハマれなくなるのは脳が老化している証拠」「何かにハマれない人はボケる」などという記事を読んだりすると焦りさえ覚える。
    自分の脳が老化しているとは思いたくない。まだ出会いがないだけだ。
    ゆっくり探していこうと思う。


    2021.10.9

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:53:18

    子供が、横断歩道で停まった自動車にお辞儀をしているのを見ると、どうももやもやする。
    軽く会釈をしながら通る、というのならまだわかるが、通った後わざわざ振り返り、深々と頭を下げるのだ。
    どうしてそこまでする必要があるのか。
    私たちドライバーは、別に好意やお慈悲で車を停めている訳ではない。単に交通ルールに則って、歩行者がいる場合に停車させているに過ぎない。
    歩行者はそんなに卑屈にならず、堂々と横断すればいいのだ。

    こんな光景をよく見かけるようになったのには心当たりがある。
    だいぶ前にテレビ番組で、どこかの地域でこうした丁寧なお辞儀をする子供たちを、美談として取り上げていたのだ。
    余計なこと報道しなきゃいいのに、と正直思った。
    一部の大人が喜々として広めたがるではないか。
    案の定、地元にも悪習が入ってきてしまい、大仰にお辞儀する子供たちだらけになってしまった。
    子供たちは自発的にお辞儀をしてるわけではなく、小学校かどこかでそう指導されたからやっているに違いない。
    教育の一環として感謝の気持ちは必要かもしれないが、当たり前のことをするのに過剰な感謝を求める大人には辟易する。
    ドライバーとしては、そんなことに気を配るより、本当の交通安全に気を付けながら登校してくれるほうがずっといい。

    そんなことを思う日々だが、自分としては横断歩道を渡るとき、車を待たせていたら、通りながら会釈くらいはする。なんなら小走りになったりする。

    ところが、先日、中国に出張してきた同僚の話にはカルチャーショックを受けた。
    中国では、横断歩道を渡るときには絶対急がず、敢えて悠々と通るというのだ。
    なんでも、そういう時に急いで渡るような人間は「小人物」と思われ舐められてしまうからだという。
    いやいやいやいや、待たせているんだから早く通るのがマナーでしょ。それが礼儀ではないのか。

    自分では子供に「堂々と通ればいい」と言っておきながら「敢えてゆっくり進む」などと聞けばもやもやしてしまう不思議。

    いろいろな価値観、考え方があるものだ。


    2021.10.9

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:52:54

    今年のノーベル物理学賞に日本人の真鍋さんの受賞が決まったそうで、明るい話題を聞けて嬉しい。

    地球温暖化を予測するシュミレーション?を開発したとのことだが、その論文を発表したのが1967年と聞いてちょっとびっくりしてしまった。
    そんな昔から?私が生まれるより前ではないか。
    「地球温暖化」って割と近年になって騒がれ始めた問題のような気がしていたのだ。

    でも、よく考えてみると、宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」の中では、主人公が火山を噴火させることで炭酸ガスを発生させて気温を上げ、冷害を防ぐというくだりがある。
    昭和初期には、もう二酸化炭素が温室効果をもたらすという概念があったらしい。

    真鍋さんの論文が発表されてから50年以上過ぎた今、地球温暖化への対策は進まず、ついにここまで来てしまった。

    私が死ぬ頃地球はどうなっているんだろう。
    見たいような、見たくないような。


    2021.10.6

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:52:20

    アイルランドのサーカス団で、ピエロを広く一般から募集しているという。
    外国から働きに来ていた団員達はコロナで帰国してしまい、一足先にロックダウンを解除した他国のサーカス団に就職してしまったため、ピエロのなり手が不足しているのだとか。
    ピエロを演じるにあたって、最も大切なのは自分を笑い者にできるかなのだそうだ。
    なんでもないことのようでいて、これがいちばん難しいと思う。


    2021.10.6

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:51:54

    10年程前、某サイトの知恵袋というコーナーにハマっていたことがあった。
    ハマっていたとしか言いようがない。
    誰かが悩みや質問を書き込むと、他の誰かがアドバイスや解決法を書き込んで、相談者がベストアンサーを選ぶ。
    また、相談者以外でもその回答に共感したら、いいねを押すことができる。

    下世話な話だが、この相談に答えるのが大変面白いのだ。
    相談者の悩みを聞き、言い方は悪いがやや上から目線で何か物申す。
    それは他の回答者も同じらしく、知恵袋にはたくさんのカテゴリがあったが、人生相談のカテゴリだけが常に賑わっていた。

    回答には少々コツがあって、相談者の質問を額面通り受け取ってそのまま回答していたのでは解決にはならない。何故相談者がその質問をしてくるのかを考えると、問題点は他にあることも多々あるからだ。
    中には、自分の後ろめたいことは隠して都合のいい回答を引き出そうとする相談者もいる。その場合は質問の裏を読んで相談者が隠していることを推理する。
    読みが当たるといいが的外れだと下種の勘ぐりで恥をかく。
    相談者に非がある相談は、回答欄は批判で荒れているが、過去に起こったことへ批判は不毛なので、自分は一切触れなかった。

    回答者の中にも、ただただ相談者をこきおろしたいだけの者もいれば、相談者の方も作り話で回答者を煽って面白がる者もいて、なかなかカオスな様相を呈していた。が、それも含めて社会の縮図という気がして面白かった。

    数年くらいは熱を入れてせっせと回答を書き込んでいたが、その後飽きて放置。暫くしてログインしてみたところ、アカウントが整理されたらしく履歴は全て消えていた。

    不思議なことに、既に書き込んだ回答に関しては、どういう質問にどういう回答をしたのか、全く覚えていない。
    ところが、どういうわけか、いくつかの回答し損ねた質問に対して、未だに「あの時こう回答すればよかった、こんなことを書けばよかった」という後悔とも妄想ともつかない思いが湧き上がってくる。何かの拍子にふっと思い出して、ずっとそのことを考え続けてしまうことがあるのだ。
    別に、特に深刻な質問でもなく、自分の回答も素晴らしく相談者の心を動かすような会心の回答でもない。
    なのに、どうして今も、書けなかったことだけ心に残ってしまうのか。謎である。


    2021.10.3

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:50:51

    先日買った小説が、なかなか面白くて一気に読んでしまった。

    貧しい少女時代を過ごし、上京してバイトしながら小説家を目指している主人公。30代後半になって少し仕事が軌道に乗った頃、どうしようもない焦燥感にかられ、独身のままでどうしても子供が欲しくなる。模索してたどり着いたのが精/子提供による出産(AID)だった-。という話だ。

    一人で子供を持とうとする彼女には様々な声が降りかかる。
    たった一人の身内でシングルマザーの姉は「一人で子供を育てるのは大変なことだ」と反対する。(それはそうだ。)
    同じく一人で子供を育てている作家友達は「子供を作るのに男の性/欲なんか必要ない。女の意志だけあればいい」と賛成。(同性愛者などのエピソードもあり、そういう考えもあるかとも思う。)
    編集者で自身も独身である女性は「凡庸な女のように子供なんか欲しがらないで文学に身を捧げるべき」と迫る。(いやいや何言ってんのこの人?!と驚愕。)

    しかし一番重かったのは自らがAIDで生まれた当事者たちの声だ。
    自分がAIDで生まれたことを知って苦しみ、葛藤している男性。後でそれが原因で婚約破棄されてしまったことが明らかになる。
    もう一人登場する女性は、あまりにも悲惨な体験のためずっと暗闇の中を生きている。
    彼女は主人公に容赦ない言葉を浴びせる。自分の中の命に会いたいとかきれいごとをいうが、全て親のエゴではないか。子供の幸せなんてこれっぽっちも考えていないくせに-。

    さて、どうする主人公、と読み進めていったところ、AIDがテーマの作品としてはちょっとズルイような、エーそんな展開なの?と思わないでもない結末だった。
    しかし面白かった。

    今後、女性の生き方が多様化するにつれ、こういった問題もいずれ出てくるだろうな、と思う。

    「夏物語」川上未映子(文春文庫)


    2021.10.2

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:50:28

    ものすごく久しぶりに草取りをした。
    爽やかに晴れていて風が涼しい。

    秋の草は、花が終わって種を散らし切って「もう自分の役割は果たした」とばかりに満足げに枯れ始めている。
    今更そんな草を取っても意味がない気もするが、秋の草取りは次の季節に草が茂るのを抑制する効果があるとのこと。
    なので、もうこれ以上伸びる気力のない草たちにとどめを刺すように、容赦なく次々と引き抜いていった。

    さて、来年は世代交代した草と、また終わりなき闘いが始まる。


    2021.10.2

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:49:39

    世間はコロナだけど、自分の中では穏やかに毎日が過ぎている。
    いつか、今日を振り返った時「あの時がいちばん幸せだったな」と思い出すのではないか。
    これから、少しずつ緩やかに何かを失っていく、そのほんの手前のような日々だと感じている。


    2021.9.29

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:48:42

    iメニューの天気のサイトに、「SORAフォト」というコーナーがあるのだけど、空を写したさまざまな風景の画像が毎日更新されていて、これを見るのが好きだ。
    しばしばケータイに保存して、ランダムで待受画面にしている。
    こんな風景、いつか直接見たいなあ、なんて思いつつ、心だけ旅をした気分になっている。


    2021.9.29

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:48:12

    占いはあまり見る方ではないが「しいたけ占い」は好きでよく見ている。
    しいたけ占いといっても、しいたけを使って運勢を占うのではない。
    人をしいたけに見立てて占うわけでもない。
    占いのカテゴリは12星座占いで、占い師がしいたけという名前なのだ。
    しいたけという名前の由来は、唯一苦手な食べ物がしいたけだからだという。
    だからって何故しいたけ。
    占いのサイトには各星座の形をした、しいたけのイラストが並ぶ。
    どうしてそこまでしいたけ。

    この一風変わった占いサイト、運勢の内容も変わっている。

    「あなたは本当に頑張ってきました。」
    「あなたはこんなに大変なことをこなしてきたのです。」
    「あなたはすごいです。」

    とにかく褒めてくれる。
    勇気づけて、労ってくれる。
    ただ○○座というだけの人々に、何故ここまで親身になってくれるのかと申し訳なく思うくらい、全面的に肯定して、全力で元気付けてくれるのだ。
    その上でお告げをしてくれるのだが、よく考えれば普通のアドバイスなのに、謎の説得力がある。
    読んだ後は前向きに頑張ろうと思える占いなのだった。

    恐らくこのしいたけという人の手法、占いというよりはカウンセリングに近いのではないかと思う。
    心理学の知識も備えていて、バーナム効果などの手法を、理解したうえで敢えて使っている気もする。


    数年前、精神的にとてもしんどい時に、たまたまこの占いサイトを見つけた。
    まさに自分の状況をピタリと言い当ているように感じて、この占いにすがるようにして日々を乗り越えていた。

    その後状況が落ち着いて、今はそこまで頻繁には見に行かなくなったが、このサイトには感謝している。


    2021.9.29

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:47:32

    ある日、妻が総理大臣になってしまった夫の悲哀とドタバタ劇をコミカルに描く映画「総理の夫」。
    今上映中らしく、あちこちでその話題を見かける。

    これを見たとき、以前読んだ「君について行こう-女房は宇宙を目指した-」を思い出した。
    日本初の女性宇宙飛行士の向井千秋さんの夫、向井万起男さんが書いたエッセイだ。
    宇宙飛行士の訓練に励む妻を見守りながらも、そんな凄い妻を持ってしまった夫のちょっぴり切ない気持ちをユーモラスに書いている。

    正直この部分を読んだとき、著者も自分の仕事を立派にこなしてしているのだから、いくら妻が宇宙飛行士だからって、そんなに卑下することもないじゃないか、ちょっぴりオーバーに書いているんだろう、と思っていた。

    しかし後日、その次の日本人女性飛行士の夫婦のドキュメンタリーを観たとき、そんな気持ちは吹っ飛んだ。
    爽やかで聡明そうな美男美女の夫婦。
    しかし夫はテレビカメラに向かってタレントのように整った顔を歪めて、しきりに妻をディスっていたのだ。
    奥では妻が能面のように無表情でそれを聞いていた。
    夫が嫉妬しているのは明らかで、凄い人達なはずなのに、二人とも不幸で痛ましく見えた。それは恐ろしい光景だった。

    向井夫婦は、というか万起男さんは妻の活躍を祝福できる稀有な男性だったのだ。

    それからは、テレビで妻が活躍しているという夫婦を見ると、注意深く夫を観察してしまうようになった。
    大抵の夫は妻の活躍を屈託なく喜んでいるようだ。
    だけど、心の奥の本当のところはわからない。

    総理の夫でも、宇宙飛行士の夫でも何でもいいが、そんな夫の立場に陥ってしまった男性が、女性の活躍に足を引っ張らず、その状況を自分で笑い飛ばせるくらいになるといいのだが。

    男性のプライドの問題は根深いようだ。


    2021.9.27

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:45:50

    ワクチン接種を前に、免疫力をつけるため断酒を始めてから1ヶ月。
    体重がするすると落ちてきた。
    酒を止めたこと以外何もしていないのに-5㎏だ。BMI値は20に戻った。
    その後は減りが鈍くなってきたが、充分だろう。
    これ以上の減量を望むなら、さすがにダイエットや運動などを積極的に取りかからなければならない。

    酒の代わりに飲んでいるのが、炭酸水3:100%グレープフルーツジュース1の割合でブレンドしたオリジナルドリンクだ。
    市販のノンアルコールは甘くて口に合わず、よく飲んでいた本搾りに似せて自分で作ってみたところかなりいけるのだ。
    カロリーも酒に比べて驚くほど低い。というか、やっぱりお酒ってカロリー高かったんだなあ…としみじみ思う。


    急激に太ってしまったのは去年の秋頃からだ。
    お酒なしには眠れなくなってしまった。本数も増えたりロング缶に変わった。
    風呂上がりに何もしないでただ酩酊していた。

    義父の認知症が進み、家ではくつろげなかったのだ。
    好きなマンガを読んでいてもあまり頭に入ってこなかった。
    テレビも落ち着いて観られる状況ではなかった。

    気分転換のつもりで、いつでも止められるつもりだったのに、みんなに太ってきたと言われても、どうしても止められなかった。

    それが義父が施設で暮らすようになった今、するっと酒から抜けられたのだった。

    もう義父が朝と間違えて起きてくることに怯えなくてもいい。
    秋の夜長、まったりとマンガを読んでいる。


    2021.9.26

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:45:12

    数年前、ライブに行った時のこと。
    会場に着いた時には、もう多くの人が入り口に列を作っていた。
    私は並ぶ前に荷物を整理しようと思い、壁際の隅にバッグを置いて持ち物を出し入れし始めた。
    すると、しばらくして、メガホンを片手にスタッフの人が出てきて
    「開場までもうしばらくお待ちくださーい。壁際に荷物を置かないでくださーい。」
    と叫び始めた。
    見渡してみると壁際に荷物を置いているのは私だけ。
    しかしスタッフは、明後日の方向を向きながら同じ言葉を繰り返している。
    私は「あら、壁際に荷物置いちゃダメだったのね。ごめんなさいね。テヘ」という顔をして(顔でそこまで表現できたのかは不明だが)その場を離れた。

    先日、セルフのガソリンスタンドに給油しに行ったところ、給油ノズルにテプラで注意書きが貼り付けてあった。
    「子供に給油をさせないでください」
    恐らく、利用者の誰かが子供にガソリンを入れさせていたのだろう。
    それを目撃していた営業所の店員は、直接注意はせずこのような方法で呼びかけたに違いない。

    日常の中では、よくこんな光景に出会う。

    明らかに特定の人に当てたメッセージなのだが、広く世間一般へ呼びかけているように装うことで
    「これはあなただけに言っているのではなくて皆さんにも言っているんですよ」とアピールするのだ。
    そこには、直接注意して相手に恥をかかせまいという日本人らしい配慮があると思われる。


    しかし、私はどちらかと言えば直接言われた方がいい人間だ。
    遠まわしに注意されても、鈍いので気づきにくい。他の人に先にに気付かれたりしたのではかえって恥をかくとも思う。
    逆に気遣いがもどかしく感じてしまうのだ。

    幸い、夫は割と率直にいうタイプで、その点に関しては夫婦間ではストレスが少ない。
    世間の中で自分たちは異端らしいが、気の合う人と縁があって良かったと思っている。


    2021.9.26

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:44:40

    ネットのニュースによると、聖書に書かれているソドムの町らしき古代の都市が中東で発見されたそうだ。

    その都市は3000年ほど栄えたが、隕石が上空で爆発したことにより、凄まじい高熱のため瞬時に滅びたという。

    しかし、モデルになった町があるかもしれないとは思っていたが、まさか本当に「天の火」で滅びたとは。
    「神の怒りに触れた」ことを示す比喩表現だとばかり思っていたのだ。

    しかし実際には、物理的に天からの火で都市が滅びるという事象がまずあって、それは神の怒りによるものだと当時の人々に解釈され、原因はソドムの人々の不埒な行いだということにされてしまった。

    隕石が落ちなければ、ソドムの人々の悪評が後世に伝わることもなかったであろうに、気の毒だ。

    それにしても、神話や古くから伝わる伝承には、想像だと思われていたことも、案外、実際に起こっていたかもしれない。

    そう考えるのは楽しい。


    2021.9.25

  • へののん

    へののん

    2023/09/01 22:44:21

    米ペンシルべニア大での研究によると、人間は1日2時間から5時間の自由時間があると幸福感を覚え、5時間より長くなると逆に幸福感が下がるそうだ。

    いや、そんな訳ないだろう、8時間くらいあっても全然幸福なんだけど。
    やりたいこといっぱいあるんだけど。
    とは思うが、確かに自由時間が長すぎると人は幸福感が薄まるのかもしれない。

    最近思うのは、定年後の自分の生活のことだ。

    自分をコントロールして、健康的に、自律した生活を送れるだろうか。
    それともだらしなく自堕落な毎日に身を落としてしまうのだろうか。

    もともと自分に厳しくできる性格ではない。
    勤めがあるから渋々規則的な生活を送っているし、身だしなみにも気を配る。
    他人と接しなくなったらそれが崩れてしまう気がするのだ。

    会社辞めたらやりたいことはたくさんある、と思っているが、実際に辞めたらどうだろう。
    案外何もやらなくなって、そのまま一生を終えてしまうのかもしれない。
    そんな漠然とした不安を感じる。
    それだけは避けたいものだ。


    2021.9.25