ガラクタ煎兵衛かく語りき

昭和35年あたり?の母の朝食

日記


朝摘みの三つ葉
お味噌汁に入れましょう
豆腐は足りるかしら
細かく切れば誤魔化せるよね

そうそう 今朝は卵が豊作だったの
人数分には足りないかもだけど
溶いて廻せばお鍋一杯にはなるわ
あとは畑から採ってきたばかりのキャベツを手で裂いて
そこに味噌をとけば一汁のできあがり
若いエンドウも一緒にね


御飯はそろそろ炊き上がる頃
さあ みんなを起こさなければ

いつも早めに起きてくれたお爺ちゃんのおかげで
部屋の中はどこも暖かい


「あなた 朝ですよ」
「お前たちいい加減起きなさい!」
「お爺ちゃん 休んでてくださいね」

食卓には塩引と納豆と沢庵と出来上がったばかりの御飯と味噌汁があった


病弱だった私の前には宅配の雪印牛乳があった(ときにはカツゲン)



そんないつもの歌志内の炭鉱街の朝の日常を表現してみました