重賞展望
【セントライト記念】中山外2200は序盤からハイペースになることは少ないけど中盤~後半は緩むポイントがなく5F前後のロンスパ戦が基本形。過去5年もミドル~ややスローでロンスパ戦。道中タフな流れになると差しも決まりそうなイメージやけどオール野芝の2週目で馬場が良いからか基本的には前有利になりやすい印象で勝ち時計も速め。ダービー惨敗組の巻き返しが多いのはそれだけ求められる能力が違うからなんやろなと。血統ではサドラーやロベルトといった中山中距離ではお馴染みの血、あとはナスルーラもまずまず。
ソールオリエンスは春2冠を見ても世代の牡馬では最上位の存在で間違いない。ただ新馬戦、京成杯、ダービーはほぼ直線だけのレースで皐月賞はハイペースの前崩れと本格的な持続力勝負は未経験なんよね。まぁ、血統からはむしろそっちの方が向きそうではあるんやけど。あとは高速決着への対応力も未知ではある。それに目標は次やからね。抜けた人気で本命は馬券的妙味がどうかな。レーベンスティールは新馬戦でソールと接戦やったことからも人気しそう。ただ前走ラジオNIKKEI賞は展開不向きやったとはいえメンバーレベル自体は低かった中での3着を評価するのも危険かもしれんなと。戦績からも長い直線で速い上がりを求められたレースの方が良いパフォーマンスを出せてるし、血統から距離延長がプラスになるかも微妙。キングズレインは前走2勝クラスで古馬相手に勝ち上がり。ただ加速に時間がかかったように速い上がりを求められて良いタイプではなさそうやね。そういう意味では今回みたいな持続力を求められた方が良いとは思うけど、この馬自身緩い流れしか経験してへんのがどうかな。血統からはこなせてもというのはあるけど競馬において経験がないってのはそれだけで大きなディスアドバンテージになるのは間違いないわけで。シャザーンも皐月賞である程度やれてたってのはあるけど速い流れの経験に乏しいのは気になる材料。ただ皐月賞はハイペースでの早仕掛け、ダービーは自身33秒1の上がりを使いながらもペースや仕掛け所が遅くて後方から外を回したことで終了と敗因はしっかりしてるし素材自体はかなりの物やとは思ってる。この世代は殆どのレースが緩い流れやったからか、特殊な馬場やった皐月賞やスプリングSを先行した馬以外はほぼペースが上がってどうなるかは未知な面も。そんな中でドゥラエレーデは東スポ杯で前に行った馬が不利な流れを先行して粘れてたし宝塚もハイペース&ジェラルディーナの早仕掛けで逃げ先行馬総崩れの中、斤量差があったとはいえ前に行った馬の中ではかなり頑張れてた。ホープフルは決してフロックではないし、今の中山の馬場を考えれば締まった流れに持ち込めば面白さはあるはず。波乱があるとすれば高速馬場+締まった流れで追走力が求められる時やと思うから穴では前に行けるウィズユアドリーム、グリューネグリーンあたりを挙げときます。