一般的にはシンデレラ。

こちらを子供の頃に読んでおりまして（シンデレラより先にこっち読んだ）子供心に首をひねった個所がありました。

名付け親の仙女にドレスと馬車と御者と馬とガラスの靴を貸してもらったサンドリヨン。

意気揚々とお城の舞踏会に出かけ、王子に見初められダンスに誘われます。

舞踏会場で義姉を見付けたサンドリヨン。

心優しい彼女は、王子から頂いた珍しい果物を義姉に分け与えます。

帰宅後、義姉はサンドリヨンに自慢げにこう言います。

「（前略）とても美しいお姫様が表れて、王子さまは彼女に夢中。彼女は私たちに珍しい異国の果物のオレンジとレモンをくださったのよ」

オレンジは良いよ。

そのまま食べて美味しいしな。

問題はレモンだよ。

珍しい果物＝見たことない、食べたことない。だと思うんよ。

綺麗な黄色い珍しい形の良い香りのする果物だ～❤と齧った日にゃぁ…ねぇ＾ー＾；

嫌がらせ以外のなにものでもないかと。

心優しいとは？

とちびっ子舞良さんはクエスチョンマークを５つほど頭上に飛ばしておりました。

大人になってみれば、サンドリヨン自身も見たことのない珍しい果物（香りも良い）を王子から頂いたので（無論味も知らない）義姉にも分けてあげた。という無欲さを表すために書かれたエピソードなんだろうなと考えられますが、ちびっ子にそこまでの考察は出来ねーよ。

ペローさんも、未来ではレモンがそこまで珍しい果物じゃなくなってるとは思わなかったでしょうしね。

因みにサンドリヨンとシンデレラの一番大きな差は、３日間連続で主人公が舞踏会に出かけていること。

１度の出会いで恋に落ち、プロポーズするというシンデレラよりも多少王子がマシに見えます。