もえーん

マッチポンプ

日記

いつもの知ったようなことを垂れる日記です。


読まなくて良いです。
読んでしまった場合、できれば異論反論が貰えたらいいなと。
そうすると、自分の知見が増えるし、変えるべき認識が変えられるので。。


先日、ゴミ収集の仕分け名目として見かける「燃えるゴミ」などの表記はどうなんだという話をここでしていたのですが。

自治体によってゴミの分別回収の仕方はまちまちで、大して仕分けないところから、死ぬほど細かく仕分けるところまで色々。分別回収の理由も色々ですが、基本は焼却炉の機能上の都合とリサイクルとかと思います。

機能上の都合?

燃えるゴミと言いますが、科学現象としては、プラスチックも金属も燃えます。なので「燃えるゴミ」という表現を日本語として素直に解釈すれば、家庭から出る全てのゴミは燃えるゴミです。
じゃあ何でも処分場の焼却炉に放り込めば燃えるのかと言えば、燃えません。理論上は燃えるけど、実際に燃えるか、あるいは燃やし切れるのかといえば、それは無理。

可燃ごみの相当量は、生ゴミです。水分をタップリと含んだ可燃ごみは当然ながら燃えにくい。だから焼却炉の性能が今よりも低かった時代は、焼却炉に重油をバンバン投入して燃やしていたそうです。煤煙排出抑制装置も貧弱な時代ですから、煤煙も相当に汚かったことでしょう。

しかし焼却炉の性能も上がり、機能上の都合で言うならば、現代は分別回収の意味は空缶や空瓶くらいしか意味がないのかもしれません。そうなると、分別回収のメインの目的はリサイクルとなります。


リサイクルは、いいことだ。
否と言ったら、人でなしですかねw
でも、現実そうかどうかは状況に依るんじゃないかと。

例えばペットボトル。

日本での回収率は95%前後くらいのはず。そして回収されたペットボトルの85%くらいがリサイクルされる(という記憶)。汚れなどが酷くリサイクルに回せないものは焼却処分です。
ちなみに欧米は、回収率もリサイクル率も50%を切っていて、30%前後しかなかったはず(これも記憶)。つまり日本のペットボトルのリサイクル状況は極めて優秀、ということですかね。

でも問題は、高リサイクル率のその先、リサイクルされたものが「何になっているのか」です。ちなみにペットボトルのリサイクルとは、一義的にはペットボトルをポリエステルのシートやペレットといった再利用の「材料」に加工するところまで。その先は問われません。つまり、材料が廃棄されてもリサイクルは行われたことになります。

それで、リサイクルされたものが「何になっているのか」ですが。

最多はペットボトルではなく、全体の30%くらいのはず(これも記憶)。なぜか?
話は単純で、透明で綺麗なペットボトルの再生産は、リサイクル素材では難しいから。見た目の問題と、容器としての性能(炭酸が抜けないか、など)の問題もあるのかもしれません。
では最も多い再生産品は何かというと、スーパーの野菜や魚などの販売に使われるトレーやカップ麺の容器など、低クオリティでも成立するプラ製品になります。たしか全体の40~50%くらいの割合のはずです。
残りは衣料品など、あれこれ。一部は使われずに廃棄もされるでしょう。

で、それがなにか? という話ですが。

先日、我が家にカナダからの留学生が二人来ていました。彼らが驚いていた場所の一つが、スーパーです。何に驚いていたのかといえば、それはプラスチック包装された食品の多さでした。
野菜も肉も何でもプラトレーに乗り、ラッピングもされる。お菓子に至っては、表の包装の中で更に個別包装され、下手するとその中にまでプラトレーが入っている。
特に欧州などに行けば、野菜も肉もそのまま陳列されれ、それこそ量り売りが今でも普通に行われています。日本でも、1970年代くらいまでは、それが普通でした。なぜ欧州では、日本のような販売をしないのか。

「それ、いるの?」

それだけです。
その基準で考えるのであれば、日本ではリサイクルされたポリエステル材の相当量が、「あってもなくても構わない、どうでもいいもの」の生産に利用されていることになります。

なぜ欧米のペットボトルの回収率やリサイクル率が低いのか。
ちゃんと捨てない、といったメンタリティや文化の問題もあるでしょう。でも、「そんなに回収してリサイクルしても、使い道がない」という側面もあるように思えます。
焼却炉の性能が上がったとはいえ、水切りをされていないビチャビチャの生ゴミや、水分が大量に含まれた紙おむつなどは、今もってゴミ処理業界の悩みの種です。ポリエステルなどプラスチックは燃焼性が高く、高カロリーな熱源になります。使い道がないのであれば、バンバン燃やしてしまった方が焼却炉の燃焼効率も上がり、煤煙はクリーンになる。日本では、プラの再利用の範疇に焼却処分は含まれていませんが、グローバルにはそれも「再利用」の定義に含まれます。

そうは言っても、限りある石油資源を大切に!という事ですが、それを言うなら、その限りある石油資源を見境なく浪費する生活を変える方が先じゃないんですかね。使うだけ使って、よし!再利用だ!って、それはただのマッチポンプ。

横道にそれますが、環境に優しいエコカー。

しかし例えばそのバッテリー生産につかうレアアースの採掘で、採掘国には死の川が生まれました。エコカー製造と環境破壊がセットであることは、動かぬ事実です。
そもそもエコかどうかは、走行時のエネルギー消費や排ガスと言った局所的なことではなく、原材料の採掘から生成、運搬、製造、流通、実利用、廃棄までの全プロセスで見たエネルギー消費と環境負荷でで考えなければ、全く無意味。

じゃあ、エコカーは本当のところどうだったのか?
自身で調べてください。情報は色々ですし、何の情報を、どう解釈するのかは、調べた方次第。もちろん、もちろん今と昔では状況は変わっていますけどね。

いつも偉そうに言いますが。

食品ロス削減プロジェクトでも環境保全プロジェクトでも何でもいいですが、それを「取り組み」として行っている限りは「イベント」にしかならない。それが息を吸うかのように当たり前の生活状況に落ちない限り、ほとんど意味がない。

食品ロス?
だって食べれるんでしょ。食べれば?
食べたいものじゃなくて、古くなったものから食べれば?
冷蔵庫にまだ食材があるなら、使ってから次を買えば?
生で食べるには古くなったら、煮て焼いて食えば?
キャベツの表の葉も芯も、ブロッコリーの葉も、栄養価高くて美味しいのに捨てるの?

なぜ食品ロスを減らす運動などというものがこの世に必要なのか、私個人としては理解が出来ません。
と言いつつ、それをきっかけにドラスティックに変わっていく人たちだって当然いるはずで、だから意味がないとは全然思っていないのですが、アプローチの仕方の問題ですかね。

しかしまあ。

賞味期限が昨日までって書いてあるよ。もう腐ってるんじゃない?
真顔でそう言われると、返す言葉もありません。

ビュッフェだからと、皿からこぼれ落ちそうなほど取って来て、結局は食べ残すという事がやめられないどこかの奥さんを見ていると、如何ともし難い。


生きることへの節度の問題といういつもの話ですが、そんなものは「節度を持つぞ!」と思って持つものじゃないんすけどね。


それだけです。
記憶だよりの数値情報で、申し訳ありません。
では股。

  • もえーん

    もえーん

    2023/09/21 15:28:57

    それで良いと思います。皆がそうなれば、勝手に世界は平穏になっていきます。

    スーパーの件は、売るときには綺麗にトレーに入れると喜ばれるけど、そのトレーの廃棄の負担は追いたくないというだけですが、まあ買う方と売る方の共犯なので、どちらが悪いということでもないのでしょう。

  • かぉりん

    かぉりん

    2023/09/21 14:42:31

    姑の世話と同じです。
    自分がしたいからする。
    ゴミも分別しても無駄だと知ってても、したいからするし、リサイクルもリユースも、過剰な包装を断るのも、自分がしたいからする。

    所が近くのスーパー。
    発泡トレイを外して、ラップのみで持ち帰るのを止めるよう(一度持ち帰れ)書いてありました。
    保冷バックに沢山入るよう、私も時々やるのですが、何がいけないの?
    肉汁や汚れがあるから?
    あんたらが包装したんでしょ?
    言いたい事はあるけどルールだから、持ち帰りますけどね。


    もえーんさんのように、疑問を持つのも大事だなーって思います

  • もえーん

    もえーん

    2023/09/21 00:47:25

    別に考えたことがなくても全く問題ないのですよ。
    考えなくても、当たり前のことを当たり前に行えているのであれば、むしろそれがベストです。

  • かぉりん

    かぉりん

    2023/09/20 23:35:10

    「暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」

    うちの母親口癖でした。
    何かのラジオ番組だったようで、大人になって意味を知り、
    良い言葉だなーと思いました。

    と、言う事でもえーんさんは環境省になって
    「お•も•て•な•し」してください

    異論を唱える程、考えた事ないやー